ここ最近、私なんかに生かされている価値があるのかなと思うことが多かった
もっとがんばっている人や、生きたいと願っている人、生きて欲しいと願われている人にこの命や時間を使ってもらえたら、今よりもどんなにか有意義な人生になるだろうかと思っていた
今は生きるだけで迷惑をかけているだけだから…
そんな時に、祖母の姿が頭をよぎった
母の母で
とても気丈で誰にでも愛のこもった厳しい言葉をかけられる人
情に厚く、涙もろい一面もあった祖母は本当にいろんな人に慕われて、色々な相談を受けてはそれに応えていた
だから未だに祖母のお墓はいつも綺麗になっている
とても辺鄙な場所で、交通の便も悪く周りに観光地も無いようなそんな場所に
誰かが足を運んでは、掃除をしてくれて、花を供えてくれて、返事のない祖母に語りかけてくれている
そんな祖母に、少しでも生かされている命を粗末にする形であったとしたら
厳しい目でただ一言
「帰りなさい」と言われるだろう
どんなに苦しみを訴えても、どんなにもっともらしい言い訳を重ねても
「いいから、帰りなさい」と
無理矢理にでも帰されるのだろう
そして、帰ろうとする私の後ろ姿を
見えなくなるまでずっと手を合わせながら見送ってくれるのだろう
大粒の涙を流しながら
私達が祖母の家から帰る時にそうしてくれていたように
祖母が言うであろう「帰りなさい」に込められた私への愛情と、娘である母への愛情
実際に聞いたわけではないけれど、ハッとした
もしかしたらただ迷惑なだけの存在かもしれない
これから先も苦しいことしかないのかもしれない
誰かの為に生きることは出来ないのかもしれない
それでも、せっかく与えてもらったこの命を全うできるのは私しかいないのだから
祖母にちゃんと胸を張って会えるように
母にちゃんと安心してもらえるように
先はわからないけれど、今を生きる事をただひたすらに続けてみよう
それだけでもいいよね
これが今の私の精一杯
でもちゃんと気持ち受け取ったよ
ありがとう
おばあちゃん
お陰でまた少し前を向ける