子どもの発達段階
保護者が妊娠出産を経て子どもを育てる際、
子どもの身体的発育と共に
心理的発達についても基本的な知識は
持っておきたいものですよね。
届出をする際に育児のリーフレットのような
ものを渡されたことを記憶しているのですが、
おおまかで良いので、心理的発達についても
少し触れておいて欲しいなと思います。
身体と心のどちらかひとつ、
ではバランスがとれませんよね。
乳児から青年期までの発達段階です。
エリクソンの発達段階
乳児期 0~1歳
・基本的信頼 対 基本的不信
保護者など、自分を世話してくれる人との間で、
不安にさいなまれることなく自分が愛されているんだ、
という実感を得る時期。
そのために、スキンシップが重要となる。
これに失敗すると、自分で自分を愛せないことになり、
後の発達に大きな影響を与える。
幼児期前半 1~3歳
・自律 対 恥・疑惑
自分の意思でコントロールすることを覚える。
心的な自信が芽生える。
これに失敗すると、自分に対して確信が持てず、
不信を持つようになる。
幼児期後半 3~6歳
・自発性 対 罪悪感
自分で考えて自分で行動することを覚える。
好奇心などからいたずらをしたりもする。
なので、大人は行動ではなく、
その動機を大事にするべきである。
これに失敗すると、やるのはいけないことだ、
と罪悪を感じるようになる。
小学生時代 7~11歳
・勤勉性(生産性) 対 劣等感
やればできる、ということを経験し、
がんばることを覚える時期。
なので、大人はがんばった、ということを
大事にすべきである。
これに失敗すると、何をやったってダメ、
と劣等を感じるようになる。
思春期~青年期12~20歳
・自我同一性獲得 対 自我同一性拡散
私は誰?(Who am I?)という質問に対して、
自分は自分である、ということに気づく時期。
第2次性徴がきっかけとなる。
普通、男の子はポジティブに、
女の子はネガティブにとる傾向がある。
正確な自己像を発見することによって、
自分はこうなりたい、こうである、という
自我同一性(アイデンティティ)を獲得する。
また、やりたいこと、そのすべてをやることは出来ない、
という全能感の否定も起こる。
ここで獲得したアイデンティティは
その後も随時修正されるため、自我同一性の獲得、
そしてその維持は、生涯の課題である。
なお、この時期は社会的なさまざまな義務から
まだ逃れることができる時期のため、
猶予期間(モラトリアム)とも呼ばれる。
これに失敗すると、将来に関する展望が開けない等、
自我同一性の拡散が起き、問題となる。
どの年代の発達課題も、その時期に
クリアできなかったから修復不可能ではなく、
大人になってからでも取り戻せるものである
ことは書き添えておきたいと思います。
次世代の子どもたちには、
後に取り戻すという労力は使わず、
その時期の段階をその時期に育み、
自らの可能性を更に開花させる方向に
向けてもらいたいです。
これらエリクソンの発達段階について、
わかりやすい事例を用いて説明して
くださっているのが
児童精神科医の佐々木正美先生です。
子育ての心理学に詳しく書かれています。
佐々木先生が言われる、
じゅうぶんな依存体験や
甘えを満たすこと、
「子どもが望むように」愛されることが不可欠
という言葉に溜飲が下がる思いをしたことを
覚えています。おすすめです。
子どもの身体的発育と共に
心理的発達についても基本的な知識は
持っておきたいものですよね。
届出をする際に育児のリーフレットのような
ものを渡されたことを記憶しているのですが、
おおまかで良いので、心理的発達についても
少し触れておいて欲しいなと思います。
身体と心のどちらかひとつ、
ではバランスがとれませんよね。
乳児から青年期までの発達段階です。
エリクソンの発達段階
乳児期 0~1歳・基本的信頼 対 基本的不信
保護者など、自分を世話してくれる人との間で、
不安にさいなまれることなく自分が愛されているんだ、
という実感を得る時期。
そのために、スキンシップが重要となる。
これに失敗すると、自分で自分を愛せないことになり、
後の発達に大きな影響を与える。
幼児期前半 1~3歳・自律 対 恥・疑惑
自分の意思でコントロールすることを覚える。
心的な自信が芽生える。
これに失敗すると、自分に対して確信が持てず、
不信を持つようになる。
幼児期後半 3~6歳・自発性 対 罪悪感
自分で考えて自分で行動することを覚える。
好奇心などからいたずらをしたりもする。
なので、大人は行動ではなく、
その動機を大事にするべきである。
これに失敗すると、やるのはいけないことだ、
と罪悪を感じるようになる。
小学生時代 7~11歳・勤勉性(生産性) 対 劣等感
やればできる、ということを経験し、
がんばることを覚える時期。
なので、大人はがんばった、ということを
大事にすべきである。
これに失敗すると、何をやったってダメ、
と劣等を感じるようになる。
思春期~青年期12~20歳・自我同一性獲得 対 自我同一性拡散
私は誰?(Who am I?)という質問に対して、
自分は自分である、ということに気づく時期。
第2次性徴がきっかけとなる。
普通、男の子はポジティブに、
女の子はネガティブにとる傾向がある。
正確な自己像を発見することによって、
自分はこうなりたい、こうである、という
自我同一性(アイデンティティ)を獲得する。
また、やりたいこと、そのすべてをやることは出来ない、
という全能感の否定も起こる。
ここで獲得したアイデンティティは
その後も随時修正されるため、自我同一性の獲得、
そしてその維持は、生涯の課題である。
なお、この時期は社会的なさまざまな義務から
まだ逃れることができる時期のため、
猶予期間(モラトリアム)とも呼ばれる。
これに失敗すると、将来に関する展望が開けない等、
自我同一性の拡散が起き、問題となる。
どの年代の発達課題も、その時期に
クリアできなかったから修復不可能ではなく、
大人になってからでも取り戻せるものである
ことは書き添えておきたいと思います。
次世代の子どもたちには、
後に取り戻すという労力は使わず、
その時期の段階をその時期に育み、
自らの可能性を更に開花させる方向に
向けてもらいたいです。
これらエリクソンの発達段階について、
わかりやすい事例を用いて説明して
くださっているのが
児童精神科医の佐々木正美先生です。
子育ての心理学に詳しく書かれています。
佐々木先生が言われる、
じゅうぶんな依存体験や
甘えを満たすこと、
「子どもが望むように」愛されることが不可欠
という言葉に溜飲が下がる思いをしたことを
覚えています。おすすめです。