子どもへの肯定的な働きかけ | Cherish a feeling

子どもへの肯定的な働きかけ

人が生きていく上で欠かせないものの
ひとつが、心の栄養です。

交流分析では、
その人の存在を認めるための働きかけ
ストロークといい、これには
肯定的と否定的の2種類があります。

肯定的ストロークは与えられると嬉しくなり、
心の栄養が溜まっていきます。

否定的ストロークは、与えられるとイヤな気持ちになり、
ストレスが溜まっていきます。


具体的な例を挙げてみます。


旗肯定的ストローク

言語的

ほめる・慰める・励ます
語りかける・挨拶する・ねぎらう など

身体的

なでる・さする・抱っこ・肩車
握手する・拍手・おんぶ
手をさしのべる ・手をつなぐ ・マッサージ
手をにぎる ・授乳 ・ほほずり
看護する ・肩もみ ・腕枕 ・膝枕 ・手当する
介護する ・足浴 ・髪のブラッシング など

心理的

微笑む・うなづく・相手の話に耳を傾ける
敬う ・愛情 ・身を乗り出す ・まかせる
見守る・仲間に入れる など


旗否定的ストローク

言語的

叱る・悪口を言う・非難する
責める・皮肉を言う など

身体的

たたく・つねる・蹴る・殴る
暴力をふるう・食事を与えない など

心理的

返事をしない・無視する・嘲笑う
信頼しない・拒絶する など




そして、ストロークの対局にあるのが、
ディスカウントです。これは、
”自分、もしくは相手の存在価値を
無視、軽視する働きかけ”で、
人間関係において、してはいけないことです。

旗ディスカウント

いじめ ・ 無関心 ・ かげ口 ・ 虐待
無視 ・なぐる ・ ける ・物をぶつける など



また、それぞれのストロークには、
条件付きのものと、
無条件のものがあります。

旗条件付きストローク

・肯定
あなたは~だから好き
(勉強する・いい子)

・否定
あなたは~だから嫌い
(言うことをきかないから)


旗無条件のストローク

・肯定
あなたが好き
あなたは大切な人

・否定
あなたが嫌い


同じ肯定でも条件付きの場合は、
それ(勉強)ができなければ
そう(良い子)でなければ
愛してもらえない、というような
見捨てられ不安を持つこと、
つまり「ありのままではダメ」
「自分のままでいいと思えない」
ということになるかもしれないので、
注意が必要ですね。

例えば、いつでも人の評価に
左右されてしまう、など。

また、肯定的ストロークを
もらえない状態が続くと、
ストローク飢餓に陥り、
否定的なストロークでもいいからもらいたい、
というような心理が働き、
問題行動を繰り返したりすることもあるそうです。

例えば、親に褒められたい子どもが、
それが叶わないとき、叱られるような行動をする。
小学生の子どもが、自分の好きな相手が
関心を示してくれないとき、
いじめたりして関心を引く、など。
「かまってほしい」というサインですね。

そんなストロークの法則の中に、
「ストロークは銀行と同じ。
 他者に与えてばかりいると、
 預金が底をついてしまう。」
というものもあります。

子どもに与えるためには、
保護者自身も肯定的ストロークを
受け取って、心の栄養を溜めることも
とっても大切なんですよね。
夫婦間でそのようなコミュニケーションが
とれているといいですよね。



子どもが安心・自信・自由を持ち、
自分で感じて、考えて、行動するには、
肯定的ストロークと、無条件の肯定
が必要なんですね。