ママ友間のいじめの構造 | Cherish a feeling

ママ友間のいじめの構造

チャムグループとピアグループというものがあります。
仲間関係の発達過程ですね。

旗チャムグループ(サリバンの定義)

同質を経験するグループです。時期は思春期前半。
数人のメンバーから成り立ち、
内面的な共通性が重視されます。

いわゆる仲良しグループですね。
興味や趣味の共通点で結ばれています。
「わたしたち、一緒ね、同じだね音譜
と、同質であることを確認します。

ここで、マズローの欲求段階説の第3段階、
親和・帰属欲求を満たすのでしょう。

ただし、このグループは仲間内の異質性に対する
許容度が低いので、いじめの背景にもなるそうです。

ピア・プレッシャー(仲間からの同調圧力)がかかるんですね。
グループとして閉鎖的で、異質性は排除、互いに束縛するという特徴です。


旗ピアグループ

チャムグループでの同質をたっぷり経験し、
帰属欲求を満たした思春期後半、今度は
お互いが自立した人間として認め合える仲間です。

互いに違うことを認めた上で尊重し合うグループですね。
個性の違いが一緒にいる意義になるそうです。

互いの価値観や考え方、想いなどを語り合い、
異質性をぶつけ合うことで他者との違いを
明らかにしつつ、自分の内面を築きあげ、確認する。

異質性・多様性を認め合うグループですね。

これは面白いですよね。
他者との違いを発見することで自分がより明らかになります。

欲求段階説で言えば第4段階の自我欲求が満たされますね。
仲間が自分の価値を認めてくれる、という状態です。



チャムグループは思春期前半となっていますが、

これが長期化する傾向もあるようですね。

自己実現に向けてチャムグループで同質をたっぷり経験する

ことは成長するために必要なのですが、

そこで停滞する傾向も多いようです。

言わずもがなですが、ママ友のいじめや仲間はずれも

チャムグループの異質性の排除や閉鎖的な状態ですよね。



それこそ人それぞれですから、チャムグループのまま、

そこに留まっていたい、という人もいるようです。

いじめなど問題が起こらなければ、

その人の生き方の問題ですから、それはそれでいいですよね。




ただ、現状がイヤなのになぜ抜け出さないのか、

というのは、潜在的な不安が高いからだと思います。

自分に自信がなくて、まだまだ「同じだね音譜一人じゃないよラブラブ

って確認できる仲間が必要なのかもしれませんね。



異質なものに対する恐れ、もあるでしょうね。

違いを認められないのは「自分のままでいい」と思えないからですよね。

「違う私は間違ってる?」と大きな不安に襲われるので、

自分以外の人を「違うのはあの人がおかしいからだ!」と

決めた付けた方がラクなんですね。

それに同意してくれる仲間がいれば尚更、

とりあえず安心です。

でも、ほんとの安心じゃないですけどね。

ありのままの自分に自信がないのはそのままですから。




そんな仲間ですから、

「みんなと一緒」であることに必死になりますよね。

ちょっとでも違ったら仲間はずれですから、

自分の想いと違っても「みんな」に合せてしまいます。



ここで一人をスケープゴートにしていじめてしまうのも、

家庭の、あるいは現在や過去の親子関係・人間関係の、

鬱憤を他者の安心を奪うという形で表現しているんだと思いますね。

歪んだ形ですが、しかしこれもSOSですよね。



同質を経験するのは必要なことですが、

いじめに発展してしまうグループが

大人社会に蔓延しているのは、困りますよね。

それを間近で見ている子どもは希望を失ってしまうと思います。



いろんな感情を抱え、溜めていることに気づかないと、

ほんとにたくさんの弊害があるんですよね~汗

また、子どもが生き辛さを感じないように、

多様性という概念を知り、広い視野を持つことも

大切なことだな~と思いますニコニコ