感情と行動を分けて考える | Cherish a feeling

感情と行動を分けて考える

子どもの情緒的発育を健全に促すためにも、

以下のことを頭に入れておくと良いようです。



◆感情と行動を分けて考える。



感情・気持ちに良い・悪いはないんですよね。

感情をコントロールするとよく言いますが、

これは、思うこと自体を操作するのでなく、

“ 感じた気持ちを言動にどのように表すか ”

ということなんですよね。




例えば、

計画どおりに進まない、疲れている、

イライラしているときなど、



「もう何もかもやめてしまいたい」とか、

「どうでもいい」というような

投げやりな気持ちが湧いたとき、



「母親なのにこんなふうに思ってはいけない」

と思い直して自身を叱咤する、ようなケースです。



これは

「こんなことを感じたり思ってはいけない」

という“ 感情の否定 ”なんですね。



しかし、感情は“ 自然に湧いてくるもの ”

なのでどうしようもできないですよね。



そんなふうに否定すると、さらに

「こんなことを思うなんて」

という罪悪感も湧いて、

自己否定に繋がることもあるんですよね。



そうすると、やはり子どもにも同じようになり、

子どもが「あれがしたい、これがしたい」と言ったとき、

「何を言ってるの。そんなことできるわけないでしょ。」



自分に対して抑圧し、罰しているので、

無意識のうちに他者にもそうなってしまうようです。



すると子どもは、いろんなことを

最初からあきらめてしまうようになります。



「どうせこんなことを言っても相手にしてもらえない。」

「自分の思いはばかげたことだ。」というふうに、

“ やる気 ”が育たないんですね。



これでは子どもの希望を奪ってしまうことに

なるので、気を付けたいですね。



思うことはかまわない。

どんな感情を持ってもいい。

それを“ どう表現するか ”が大切なんですね。



怒りを感じた時、そのまま表現したら、

相手がイヤな気持ちになったり、

恐怖や嫌悪を感じるかもしれませんよね。



感じること、思うことはそのままでいい。

それをどう表現するか、伝えるか、

適切な表現を考えて、実行する。



こんなふうに、

“ 気持ちは責めず、肯定する ”

ことも、自分を大切にすることに

しっかりと繋がっていくんですよね。



子どもがコミュニケーションに困らないように

親が気をつけたいことのひとつですね。

気持ちを大切にするために、

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