先日、娘のみかんちゃんとコンビニに向かっていました。
そのコンビニが面している道路は、信号も歩道も無い上、
それなりに自動車の交通量があり、危険な場所です。
コンビニの近くまで来た時、3~4歳くらいの子がこの道路を独りで横切って、
コンビニに入っていきました。
ドキッとする光景でした。
さて、私達も同じコンビニに入り、さり気なく先ほどの子を探すと、
棚からお菓子を大量に取って、両腕一杯に抱えていました。
店内には、何人も大人の買い物客がいたので、その中に保護者がいるかもしれない・・・
コンビニから勝手に出て、また戻ってきたのかもしれない・・・
いや、あのお菓子の抱え方には不安を感じる・・・
自分の用事を済ませながら、その子をちらちら見ていると、
店員さんがすごく困った様子で、
「ボク、ママかパパはどこ?金が無いとね、これ(お菓子)持って帰れないんだ。」
などなど、話しかけていました。
戸惑った様子で、「○○スーパー」とつぶやくその子。
その言葉をどう解釈すべきか、ちょっと考えている様子の店員さん。
○○スーパーとこのコンビニは、例の道路を挟んでちょうど向かい合わせにあります。
店員さんに、この子が道路を横切るところを見たので、
向かいの○○スーパーから来た可能性が高いことを伝え、
私達は○○スーパーへ親御さんを探しに、急いでコンビニを出ました。
(店員さんがその子の手をしっかりつなぎ、相手をしてくれました)
もしかすると、親御さんは店内に子供がいないことに気が付いて、
スーパーから探しに出て行ってしまうかもしれません。
すれ違いは避けたいと思い、大急ぎでコンビニの駐車場を出たところで、
四つん這いで横断歩道を渡る(つまり横断歩道をハイハイしている)おじいさんに遭遇しました。
迷子の親探しは、急いだ方がいいに決まっていますが、
四つん這いのおじいさんって、どう見ても非常事態。![]()
一瞬、ものすごくうろたえる私の前を、自転車の女性が通り過ぎ、
心配そうに、そのおじいさんに声をかけました。
助かった~![]()
その女性におじいさんはお任せし、○○スーパーで子供を探している人がいないか、
スーパーの店員さんに聞いてみると、
「え?迷子の話は聞いてませんけど。」とだけ言って、
他の店員さんに確認するとか、店内放送をかける気など、
微塵もない様子で、これまた驚きました。
しかし、その後すぐに、スーパー内でパパとママが見つかりました。
そのママは、「おまえ~!馬鹿!馬鹿野郎!!!」と大声で言いながら、
コンビニへ歩いて行きました。。。
四つん這いのおじいさんは、特に救急車を呼んだ様子も無く、どうされたかはわかりません。
殺伐としたものと、優しい人もいるなと思えるものが、ないまぜになった出来事でした。
この一連の出来事を、小学生のみかんは黙って、じっと見ていました。
この一週間後、こことは別の歩道で転倒し、立てなくなったおばあさんに遭遇しました。
ほんの数分で、ささっと何人も人が集まりました。
車で通り過ぎた人が、わざわざ戻ってきてくれたりもしました。
やっぱり、世の中捨てたもんじゃないと思いました。![]()
そう言えば、二年ほど前に、ベレー帽のダンディーなおじいさんが、
横断歩道で倒れて、救急車を呼んだ時や、
近所でレクサスがひき逃げをした時も、すぐ、何人も手助けに集まりました。
これはある意味、自分が手助けしようと立ち止まることで、
助けようという人達の、温かい思いに触れる事ができる、ということかもしれません。
「人は鏡」というのは、こういう事にも当てはまるのかも。
ただ手助けも、トラブルに巻き込まれる可能性が無くはないので、
チキンな私は、正直、勇気が要ります![]()