番外 トラブルシューターのオカルト | アマチュア無線の裏側で

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1970から1980年代の忘れがたい記憶から

私の自作品は他人に見せると必ずパネルデザインを褒められます。パネルの印刷はプロの道具も使って自由に行い、照光式の仕掛けもよく採用します。また、エスカッションやガーニッシュ作製への3Dブリンタ応用も、かなり初期から手掛けて来た方です。しかし当の私にとっては、自作の各工程でパネル製作は一番嫌いな作業なのです。理由はやり直しが効かない加工が多いからで、さんざん掛けた手間が凡ミスで全部無駄となって作りかけのパネルがジャンク化、の大失敗も何回かやりましたし、小失敗なら何かしら毎回あります。

 

その次に嫌いなのは完成前のトラブルシューティングです。これは一体いつまで掛かるか、どれだけ苦労するか分からないからです。しかもその原因が設計ミスなら「ひとつ勉強になった」と納得もしますが、実装ミスだった時には失ったものしかない気分になります。反対に、一番好きなのは意匠デザインとか変わった機能を頭の中でひねくり回している時ですから、生来的に私は工作に適性の薄い人間なのでしょう。

 

さて、トラブルシュートで何の手掛かりも見いだせず八方塞がった場合、いよいよ最後の手段の秘策が私にはあります。

とにかく、デスク周辺に散らばった工具・測定器・資料類を全部片づけます。懸案の機器は箱に入れるなど養生してから仕舞います。部品類も元通り分類して部品箱や棚に戻します。机も部屋も全部清掃して日頃以上に綺麗にします。そこまで終えると、なぜだかトラブルの原因に思い当たり、それが少なからぬ確率で正解なのです。もしもハズれだったところで時々は整理整頓も必要だ、という気になれますから悪い事でもありません。

 

私はオーディオ界のオカルト話には付き合い切れないのですが、その一方ではサイエンスと全く接点のない分野では多少の信心もありますし意外に迷信深く、オカルトを受容する素地があります。「片付けを徹底すると思いつく」のにも理由付けしようとすれば、先入観を払拭するきっかけになるから、とかなんとか考えようもありますが、それこそ精神世界・形而上の解釈でしかありません。これはさすがに無線のブログネタとしては番外モノですね。