悩んだ用語 その2 | アマチュア無線の裏側で

アマチュア無線の裏側で

1970から1980年代の忘れがたい記憶から

・「ヒーター」と「フィラメント」

真空管の狭い世界の専門用語と理解しなければ、英語の原義だけでは説明できません。「ヒーター」だって基本構造はフィラメントですし、「フィラメント」の作用は熱電子が出る温度まで加熱するヒーターです

・「アイドリング」と「レスティング・カレント」と「ベース電流」

真空管のアイドリングの事も「ベース電流」と呼びますので・・もちろんトランジスタのベース電流とは別物。球石ハイブリッドの送信機では紛らわしいことがあるかも。

「バーニヤダイアル」

バーニヤとは精密目盛の副尺機構なのに、それがあろうがなかろうが輪軸式の減速ダイアルが全部そう呼ばれてしまったのは、小規模なラジオ部品メーカーから始まったことです。

・「クリスタル」と「水晶」

クリスタル=水晶、と私も雑誌で刷り込まれましたが、本来クリスタルとは「結晶」という非常に広い意味です。ただしクリスタルスピーカーとかクリスタル・イヤフォンの場合だけは水晶ではなくロッシェル塩、とは認識されていました。なお、ダイオードの記号をDとかDiの他、CRとも書くのはCrystal Rectifier(結晶整流器・・鉱石検波器)からで、この場合は水晶でもロッシェル塩でもありません。また、セラミックも結晶体ですからイヤフォンの種類で「セラミック」を「クリスタル」と分けるのも変なのですが、今はクリスタル・イヤフォンが絶滅したのでまあ良しとしますか。

・「ダイナミック・スピーカー」と「マグネチック・スピーカー」

上記のイヤフォンに状況が似てますね。可動側がコイルだろうと鉄片だろうと原理はelectromagneticです。恐らく「マグネチック」しか存在しなかったところに新規に「ダイナミック」が開発されたので、不合理を承知で元の言い方も変えずに専門用語化させたのでしょう。

 

紛らわしい言い方の他の例は「全波受信機」のオールバンドとオールウェーブ、その他「イマジナル・ショート」や「トランシーブ」、「DSBの電波」、「RITとCLARIFIER」など過去の投稿で既出です。

続きは「その3」で。