親御さんの心配性が行き過ぎて、こどもの方が親のフォローにまわる事がある。これはかなり深刻な事態でこどもの心の成長は阻害されてしまう。なぜなら成長していく上で出てくる不安を親にはフォローしてもらえない上に親の不安のフォローをするからだ。
そんなコの傾向として、自分の事よりも人の事をやる事だ。非常に良いのでは…と思われるかもしれない。けれども元々自分の事をやっていないのだから、そんな事は長続きしない。どこか人間関係にひびがはいる。
やはり、本来なら自分の事を十分にやり、その上まだまだ余裕があって初めて人の事ができるのである。

人のことばかり…、そんなこ、そんな人は無理がないかよくみてみよう。
何かあれば無理はしなくていいように助けてあげよう。
現場に出ると、心配性なお母さんに出合う。自ら「私は心配性ですから、…」と語るお母さんもいたりした。
もう少し詳しく説明をしたい。こどもにとって成長過程は、未知の物との初体験ばかりだ。こどもは当然、不安を覚える事も多い。そんな時にお母さんがこどもの不安を吸収する事で、新たな成長シーンに向かえる。
ここでのお母さんの役割は重要だ。この不安の吸収がスムーズかとうかで、成長の様子が違ってくる。心の安定性が良くなくなる。
当然、心配性でないお母さんの方がスムーズだ。

心配性のお母さんは自分の不安でいっぱいになる。
こどもの不安どころではない。こどもの不安が自分の不安となり、こどもと一緒に心が揺れてしまう。こどもの不安は残り、心が不安定になりがちだ。

親はどっしりと構えていたい。
兄弟姉妹同じように接していいるつもりでも、厳密には同じではない。
こどもそれぞれの受け止め方もある。親御さんの「はい。」と言う返事に、全く何も感じないコもいれば、色んなニュアンスを感じとるコもいる。
けれども親御さんもあまり神経質にならない方がよい。ある程度アバウトでよい。グッドイナフ(ある程度で必要十分)と言われる。
大事な事は心配し過ぎない事だ。こどもは自分の不安を親にぶつけながら大きくなる。親が心配性だと自分の心を十分に親にさらせなくなるからだ。

にしても、子育ては難しい。けれどとても魅力的だ。