ちょっと、事例をもとに。


ちなみにJリーグや海外リーグのプロチームには、現場であるチーム運営以外にフロントというものが存在します。こちらは会社組織として存在しています。クラブの組織形態によっても詳細は変わってきますが、基本的にはチームの経営戦略から運営方針の協議・決定、そしてクラブの運営全般をおこないます。


■営業
・ チケット販売
・ スポンサー営業
・ 商品企画/販売
・ ファンクラブ/会員化


■ 管理
・ 総務/人事
・ 財務/経理
・マスコミ対応を行う広報
・ 商標/肖像権管理


■ 運営
・競技運営
・ホームゲームの警備計画などを担当する運営


■チーム
・チーム運営
・強化
・選手契約
・育成
・普及/地域活動



誰が何を担当業務としているかはチームによって違ってきますが、フロントが行っている仕事の内容はこのような内容です。
また、現場の責任者の監督の要望で選手獲得の打診があった場合に、「戦力的に無駄が無いか?」とか「資金的に問題無いか?」考慮して移籍交渉をしたり、あとは選手獲得や契約延長に際しても同様に意見したりする事もあります。
 

さらには、チームが強くなるためには、運営資金を獲得することが重要です。広告収入やチケットの販売収入に次いで、チーム関連商品の販売利益は収入の大きな割合を占めます。収益をあげ続けるために、レプリカユニフォーム、タオルマフラーなどの定番商品を毎年リニューアルなどしたりして、サポーターをあきさせないことも重要です。

一方で、選手とサポーターの交流事業など地域にクラブの人気を根付かせるための様々な事業も行っています。選手がコーチ役をつとめるサッカー教室やサイン会など地域密着はクラブが継続されることには主要なミッションとなっています。


ここでは、各業務・セクションにより、おこなう仕事が明確になっているのが、よくわかりますよね。当然、その部署に配属された方は何をどうしたらいいのか、先輩などに教えてもらいながら日々進歩していくはずです。
しかし、これが立ち上がったばかりのチームのフロントだったとしたらどうでしょうか?

あなたはそこのイチメンバーです。もしかしたら、リーダーとして立ち上げにあたらないといけないかもしれない・・・。

実は、中小企業や少ない人数で運営している場合やプロジェクトチームが立ち上がったときなどは、立ち上げ期などはポジションにおける役割がぼやけてしまうときは多々あります。年数がある程度経ち、自分たちのおこなっている業務分野が明確である場合や、新規立ち上げでも飲食店や販売業などで接客・ホール・レジ・バックヤード・調理場など、持ち場が明確な場合はそんな問題もありませんが、ほとんどの場合は意識されていません。


小さいユニットで何かをしようというときほど、このポジションと役割が決定されれば、それはシステムとして機能することを意味します。

ジョイントベンチャーなどで行うときにはこのあたりが明確になっているビジネスであれば、成功確率は高くなりますよね。


続く・・・

会社の役職とチームの役割は、サッカーにあてはめられる (続編)


・システムの策定
通常、システムというと、IT業界やプログラムなどPCまわりのことをイメージするかもしれませんね。実は、システムを辞書で検索すると「個々の要素が有機的に組み合わされた、まとまりをもつ全体。体系。系。」と表現されています。


ここで使用するシステムという言葉をもっと簡単に表現するなら、「全員一丸となり、それぞれが持っている特徴を組み合わせ、相乗効果を高めていくこと」と理解できます。


サッカーの解説などを聞いていると、攻撃的なチーム・守備的なチームなどと表現されることがあります。攻撃に重きを置くチームだったり、ディフェンスに重きを置くチームなど、チームに対する監督の考え方が反映されます。

これとシステムがどんな関係があるかということなんですが、こんな数字を聞いたことはありませんか?
「4411・433・442・352・532・4312」
全部足すと10の数字になりますね。
実はこれこそがチームのシステムを端的に顕した記号なのです。このシステムにそれぞれ位置しているもの、それが「ポジション」となります。


よく、
「俺の会社でのポジションて○○なんだよね」
「私はこのプロジェクトチームでは○○というポジションです」
こんな使い方がされるアレです。

あれ?、でもサッカーのチーム編成人数は11人じゃなかったっけ?
はい、その通りです!


この数字には、ゴールキーパーの数は入っておらず、フィールドプレーヤー(ゴールキーパーを除くフィールドに居る選手)の数とそれぞれのポジションに配置される人数を表しています。

では簡単にそのポジションの役割を見ていきましょう。


サッカーにおけるポジションは大まかにゴールキーパー(GK)、ディフェンダー(DF、バックスとも言います)、ミッドフィルダー(MF、ハーフとも言います)、フォワード(FW、トップとも言います)の4種類に分類されます。

サッカーのルールでは、GKは必ず一人と決まっています。残りのフィールドプレーヤー10人の選手をどのような配置で起用するのかはサッカーにおける醍醐味の一つであり、監督にとっては腕の見せ所の一つでもあります。

例えばDFが多くなれば守備的なサッカーになるし、FWが多くなれば攻撃的なサッカーになります。
ただし、FWを増やせばそれだけ点が取れるかといえば、MFやDFが少なくなるとボールの支配力が下がります。そうすると得点力が落ちるという可能性があるなど、なかなか単純には行かないものなのです。

さらには、競合チームとの戦力比較や、ポジション間での相性、プレーする選手のポジションに対する適性や理解度といったものにも左右されるため、このシステムの策定にはかなりの頭と労力を使うわけです。


それでは、会社やビジネスに置き換えて、このシステムというものをみてみましょう。


キーパーが言わば、守りの要であり、全体を見渡しての指示なども行うことから経営企画室や社長室など会社をコントロールする部門が当てはまります。いろんな指令や指示が飛んできたりしますよね。
また、急な経営方針の転換などの場合もあるでしょう。これは、市場=競合の動きにあわせて舵取りを変えることもあるわけです。


DFのポジションに位置するとしたら・・
直接的には利益を生まないものの会社を後方支援するような部門です。財務・経理部門、人材の採用や育成をおこなう人事部門、総務・システム部門などが当てはまります。
この後方支援がないと、会社としても機能しません。経理の人がいないと請求書の発行や伝票の発行などが滞ります。


MFのポジションに位置するとしたら・・
ゲームを組み立てるのが仕事であり、時には前線にどんどん参加することから、企画・マーケティング部門や、商品開発や技術開発の部門などがあげられます。メーカーなどでは生産部門やエンジニアや技術サポートの部門が配置されます。まさに企業のエンジン部分の部門が集結しているわけです。
MFサイドは後方支援や円滑に業務がまわるようにするためのつなぎ役としての管理本部や庶務、事務の仕事が当てはまったりします。


FWのポジションに位置するとしたら・・
有機的に絡み合い、最後に点を決めるという大仕事がある営業・販売部門ですね。もちろんクレームなど問題が発生した場合も最前線で対応したりします。それを報告・連絡・相談し、各部門へと回していくはずです。こうして、フォワードからの守備があると安定しますよね。


ここにあげたのは、いわゆる会社の組織図などにも記載されている○○部といわれる部署でも代表的なポジションです。会社によって、そのポジションの呼び名が異なっている場合もありますね。大きな企業になると、さらにこの部署が細分化され、○○課となり、さらに○○係というようになっていきます。それにともない会社およびチームの中での役割は明確になっていきます。



続く・・・

● 会社の役職とチームの役割は、サッカーにあてはめられる


サッカーに限らずチームで行う球技スポーツの大きな特徴、それは勝敗があるということです。単純ですが、「相手よりも多くの得点を挙げること」が求められます。これは誰の目にも明らかな特徴です。


会社で表現するとどうなるのでしょうか?
「利益をしっかりと作りながら、競合といわれる会社よりも大きな成果を挙げ、業界や地域でのシェアをとる」ということに置き換えることができます。すべてがそうだとはいえませんが、経営者の多くはこのように考えていると思います。


では、会社の役職をみてみましょう。

大企業・中規模企業・中小企業・零細企業といろいろな会社があります。
会長職の方がおられる場合もありますが、必ずといっていいほど社長という役職が存在します。これは、サッカーチームで言うところの監督にあたります。

それでは、監督の仕事は何か?を考えてみましょう。
しかし、一言に監督といっても小学校のスポーツ少年団の監督もあれば、ヨーロッパのように伝統あるプロクラブの監督もあります。ここでは、一般的なプロの監督にフォーカスしてその役割をみていきたいと思います。


・まずは、チームヴィジョン・コンセプトの策定です。
プロである以上、当然所属するリーグで優勝するという目的がそこにはありますよね。
しかし、下位チームの監督に就任したら、3ヵ年や5ヵ年で上位入賞を狙えるチームを作ることが目的になったりするわけです。

さらには、現状の選手の能力を加味して、他の競合チームを分析しながら、どのくらいのポジション(順位)を狙えるかも検討します。もちろん、予算などもあることですから、選手の補強や条件などには制限があり、その中でのやりくりで、達成すべきポイントを明確にしていきます。


会社で例えると、経営戦略や経営方針の策定といえます。当然、企業経営になるので、最終的には利益をあげることが最重要課題になりますが、そのために業界や地域での順位をどのようにあげていくか、予算をどこに割り振るか、組織体制をどうするか、新商品や新サービスや新技術をどのように導入していくか、人材の採用をどのようにしていくかということなどあげられます。



続く・・・