げいのう人の美輪明宏氏は、「正負の法則」というコトを指摘している。コレはつまり、「つごうよく、正のみを手にいれるコトはムリである。ナニカの正を手にいれたら、同等の負ついても、手にいれるコトになる」というイミなのだが、たしかにコレは、そのとおりかとおもわれる。
コレと、よく似た視点・発想・かんがえかたは、大ヒットしたゴラクさくひんにも、よく登場するかとおもわれる。
たとえば、『鋼の錬金術師』にでてくる、「等価交換」であったり、あるいは、『進撃の巨人』にでてくる、「ナニカをおこなうためには、ナニカをうしなわなければならない」というイミの指摘などである。
こういうコトは、げんじつのセカイにおいても、十分にあてハマるかとおもわれる。
わずか一代で、おおきな勝利・成功というものを、手にいれるコトがデキた。そして、たくさんのおカネ、けんりょく・チカラ、地位、名誉、名声などを、つまり、「たくさんの正・プラスというものを、手にいれるコトがデキた」というタイプのニンゲンは、個人の私せいかつなどで、おおきな不運・不幸というものが、発生しているケースがおおいようである。
たとえば、「びょうき・事故・ケガにおそわれて、ケンコウをうしなう」などのケースである。
そして、コレはなにも、じぶん自身にかぎらないであろう。「じぶんの身近にいる、たいせつなニンゲン、家族・コドモなどに、そういう不運・不幸がやってくる」というケースも、ありえるかとおもわれる。
あるいは、「じんせいの後半において、おおきなミス・しっぱい・はいぼくをして、手にいれたプラスを、つまり、たくさんのおカネ、けんりょく・チカラ、地位、名誉、名声などをうしない、ぼつらくし、ハメツしてしまった」というケースも、ありえそうである。
どうやらニンゲンは、「すべてのコトを、手にいれる」というのは、ゼッタイにデキず、ムリであり、不可能になっているらしい。
ぐたいてきなケースとしては、たとえば、ハリウッド映画で大スターとなった、シルベスター・スタローンは、まずしい境遇だったのだが、映画『ロッキー』の大ヒットによって、一気に大ブレイクをした。
だがしかし、そのあと、最愛のコドモが死んでしまった。さらに、じぶんの妹が、「スタローンから、ボウリョクをうけた」と、訴えてきた。そして、スタローンは、大金をむしり取られてしまったらしい。
ほかの事例としては、天下人となったヒデヨシは、じぶんのコドモがうまれたあと、一度はじぶんの後継者にした秀次を、そのコドモをふくめて、まとめて処刑してしまった。
さらに、じぶんのコドモである秀頼は、大坂の陣において、イエヤスによってコロサレてしまった。そして、トヨトミ家もほろんでしまった。
20世紀の後半に、小学校卒業という、カナリひくいガクレキであり、さらに、まずしい農家のうまれでありながらも、一代で総理大臣にまでのぼりつめて、成りあがった田中角栄は、おカネのもんだいで、失脚をしてしまった。
その上さらに、派閥の子分たちが反乱をおこして、その政治的なチカラ・影響力というものを、うしなってしまった。
等々、おおきな勝利・成功というものを、手にいれるコトがデキて、そして、たくさんの正・プラスを手にいれたニンゲンは、やはり、ソレ相応に、同等の負やマイナスというものを、つまり、不運・不幸というものを、いやがおうにでも、手にしているかとおもわれる。
こういうコトを阻止し、ふせぎ、さけるためには、一体どうすればいいのであろうか。というギモンが、アタマにうかんでくる。
そして、このギモンにたいする、もっともカンタンであり、簡潔で、的確な答えとは、おそらく、「そもそもの前提として、さいしょから、おおきな勝利・成功など、のぞまず、もとめず、かんがえず、期待をしない」というのが、ベストな答えになるのかもしれない。
美輪明宏氏いわく、「たかく登れば、ソコからおちたときに、大ケガをしたり、死んでしまう。ひくければ、おちたところでケガをしないし、ケガをしたとしても、軽傷で済む」というコトである。
世のなか・しゃかい・せけんには、「成功するためのノウハウ本」だとか、「成功者が持っている思考や方法」などを書いている本が,たくさんそんざいしている。
コレは、「たくさんの需要があるから」というのが、りゆう・げんいんであろう。つまり、たくさんのニンゲンが、おおきな勝利・成功というものを、つよくを期待し、もとめ、のぞんでいるのであろう。
だからこそ、「成功者の持っている思考・方法を知りたい」という、たくさんの需要がそんざいしているかとおもわれる。ソレで、その手の本が、たくさん出版されているかとおもわれる。
だがしかし、身も蓋もないコトをいってしまえば、たとえ運よく、おおきな勝利・成功というものを、収めるコトがデキたとししても、そのあとに、たくさんの負・マイナスというものが、つまり、たくさんの不運・不幸というものが、じぶんにたいして発生したり、襲ってくるのである。
おおきな勝利・成功というものを、手にいれたあとに、じぶんにたいして発生したり、襲ってくるのであろう、「たくさんの不運や不幸というものを、阻止し、ふせぎ、避けるためのノウハウを書く本」というものは、しょうじきなところ、ほとんど見たコトがナイ。
ナゼならばソレは、おそらく、カンゼンには不可能だからかとおもわれる。不可能なコトであれば、ソレをじつげんする方法・ノウハウなど、そんざいていないのだから。