織田信長と大久保利通、このふたりは日本の歴史上、他に例のない、おおきな変化の時代を生きぬき、最後の瞬間、この国の頂点にたった。
そのおおきな変化の時代では、短期間で状況が激変する。だから、すべてを、多数と話しあってきめることはできない。そうすると、決断・意思決定がおくれ、後手後手になる。
だから、なにか問題がおきたとき、対応がおくれ問題がおおきくなり、被害や損害もおおきくなる。
これをふせぐには、優れた頭脳・能力・才能をもつ少数か、あるいはひとりが、ときに、おおくの反対・抵抗・反発を押しきり、他の人に配慮をせず、話しあわず、素早く判断し、決断・意思決しなければならない。そうでないと、きまらず、進まず、おこなわれない。
これは、災害などの非常事態を考えればわかりやすい。目のまえで、おおきな火災・震災・津波などがおきているのに、だれかと話しあっていては決断・意思決定がおくれる。だから避難もおくれ、被害者の数がふえる。
おおきな災害などの非常事態がおきれば、素早く決断・意思決定して行動しないと、それから逃れられない。
建物のなかにいて火事になったとき、だれかと話しあい「これからどうしようか、逃げようか」という人は、まずいない。おそらくだれもが、我れさきにと逃げだす。つまり行動するはず。
そのとき、皆が皆、我れさきにと逃げればパニックになり、押しつぶされケガをしたり、間違った方向に逃げて外にでれず、被害者がふえることも。
この非常事態のときに、素早く目のまえの状況を理解して判断し、どこに、どう逃げるか、適切に決断・意思決定する人がいるか・いないかで、犠牲者の数はかわる。
なみの凡人に、こんなことはわからない。判断はできず、適切に決断・意思決定ができない。パニックになり犠牲者がふえるだけ。
バカや凡人は、非常事態に対応できない。右往左往しパニックになるだけ。この非常事態に、バカや凡人が権限をにぎったり、他人に命令して強制する立場にいると、被害・損害がふえる。
また火事で火をけすとき、むやみに水をかけてもきえない。とくにおおきな火災なら、目のまえで燃えひろがっているのに、話しあっていてはどうしようもない。
素早く現場で、どこに、どのていど人員をさき、どこから消していくか。適切に判断して決断・意思決定し、素早く行動しないといけない。
これができる、優れた頭脳・能力・才能の人がいなければならない。なみの凡人やバカがやると延焼をふせげず、被害・損害がおおきくなる。
こう考えれば、目のまえで、危険や問題、被害や損害がひろがっている、つまり、変化が激しい非常事態に、なみの頭脳・能力・才能の凡人は、適切に対処できない。
なにを、どうしたらいいかわからず、状況を理解できない。だから、適切な決断・意思決定もできない。
わからなければ、決断や意思決定などできない。たとえできても、間違ったものになる。
自分がよくわからないなら、見栄をはらず、わかったフリをせず、ムリに自分で決断・意思決定をせず、「それがわかり、できる人にまかせ、かつその人にしたがう」というスタンスが必要かもしれない。