(追加動画は最後にあります。2019NOV28)
ラインを軸や細分化ラインとして、その発達過程をまとめる。
【前提】
・「北京原人姿勢で、股関節の捉えがある生活を極力送っていること。体操もこれが前提。」
・「胴体深部を活性化した結果、出現したものである。」
【第1段階】
・踝-膝内側-股関節の、いわゆる脚の内側ライン。
→股関節・内転筋や内踝などの使用感が出る。
【第2段階】
・踝-膝内側-股関節-鳩尾の、大腰筋ライン。
→骨盤と肋骨がある程度離れた証拠で、鳩尾から脚という感覚。骨盤と肋骨が離れた結果、内臓が喜び、デトックス(お通じ)が増す。
【第3段階】
・ぼんやりと中心軸が出現。
→鳩尾が第2段階により活性化して現れる。首との繋がりも感じられるようになる。
【第4段階】
・踝-膝内側-股関節-鎖骨の、3本軸の左右の軸が現れる。
→しかしこれは身体の前面で、背中側の感覚は薄い。
第1段階~第4段階で出現したラインが消えたり、出現したりを繰り返す。
【第5段階】
・骨盤と肩甲骨の細分化ラインが同時に出現する。
→骨盤は腸骨筋ライン・仙腸関節ライン、
→肩甲骨は、肩甲骨の輪郭に沿ったライン。特に背中側の内側。それから脇をぐるりと一周するライン。
【第6段階】
・大腰筋ライン+腸骨筋ライン=腸腰筋ライン
・背中側の左右の軸(仙腸関節-肩甲骨の内側)
・肩甲骨ライン
→これら3つが同時に出現する。
→非常に興味深いのは大腰筋ライン、腸骨筋ライン、左右の軸は、股関節から3本全て違う方向に向かっているところ。
→これらが3つともはっきりしていないと、四肢が胴体と連動していない(と感じる)。
→これで初めて、「腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)が活性化」する。
現在は【第6段階】にいる。
「歩き」でこのラインに乗っていると、どんどん四肢と胴体が連動して軟体化する。
で、どんどん「ラインの溝」が深くなる。これがなんとも面白い誰かにラインに切り込みを入れられているようで、どんどん溝が深くなる。
腸腰筋がそのポテンシャルを発揮し始めたようで、歩いて片側に重心が移った瞬間、「弓なりにしなる」。その瞬間誰かに押されたかのように前への推進力を得られる。その瞬間、もう片方の後ろにある脚が急速に引きつられる。その勢いを殺さず、そのまま脚を前に運ぶ。
★参考動画(2019NOV28)
(映像提供:本のセンセさん)
(追記)(2019NOV28)
・動画にあるように腸腰筋が伸び縮みします。たった歩いているだけでです。こうなると本当に前から言っているが「歩き」だけで「良質な全身運動トレーニング」になります。腸腰筋と連動して肩甲骨も動くからです。また、最高の「腸腰筋活性化トレーニング」でもあります。正直、「立ち方」と「歩き方」を胴体深部から見直せば、必然的に腸腰筋のトレーニングなるということです。
巷のトレーニングはこの前提を棚上げしているように見えます。複雑さや難しさや余計な負荷は必要ないと思います。
これも前から書いているが、「達成感だけ」に騙されてはいけないのです。難しい運動はそれをやること自体だけで効果はさておき、難しいという理由だけでできた場合「達成感」を得られることが多いのです。「達成感(回数をこなした、汗いっぱいかいた、自分を追い込んだ等)=正確な動作できている」とは言えないのです。これが落とし穴で、教える側は受講者がこの穴に落ちないように指導する必要がある。が、残念ながらおそらく指導する側の大多数がすでに穴に落ちているのでどうにもならないのが現状だと思う。自分もこの穴にどっぷり浸かっていた一人である。
・この動きが生まれる前提は「捉え」なのですが、それと共に「片脚」づつ、完全に移して歩けているかが大事なポイントになります。
(追記終)
経験上から得た感覚をまとめてみました。