思春期と発達障害の子育てを応援する

子育てカウンセラー 

田中早苗です。

 

子育ては自分育て。

自分を育てるとは、

こどもから学ばせてもらうこと。

ダメな自分を許すこと。

今より半歩先に進む勇気を持つこと。

そんなおかあさんを応援しています。

 

 

昨日、近くの里山保全地区を散歩したら、

こんなところにボケの花が咲いているのを見つけました。

 

 
そうそう、これこれ。
私の記憶の中では、雑木林の中で、
こうやって足元に小さく咲く花木です。
大きく育って、ツツジのようにいっぱいに
このオレンジの花が咲いているのは
見たことがありません。
 
なぜなのか、今でもわかりませんが、
 
もうひとつ、こどもの頃の記憶に
焼き付いているのが、
「ボケの木を折ると山火事になる」
という言い伝えです。
 
「だから折ってはいけない」と
地域の大人たちに言われて育ちました。
ちゃんと守ったいい子ですが、
 
これも、なぜなのか、
未だに解明されていない謎です。
 
大人になって、しばらくその記憶を
忘れていましたが、
ある時、友人のブログで
公園の植木になっているのが
紹介されていて、びっくりしたのです。
ボケの木って、生垣になるくらい
大きくなるものだったんだと。
考えれば当たりませのことですが、
私は大きく育った木を
見たことがないもんで。
 
そして関西育ちのその友人が
(私は関東育ちです)
「面白い名前の木」と
紹介しているのを読んで、
 
育った地域や環境で、
みんなそれぞれの知識や
感じ方が違うことを
改めて感じました。
 
小学生の頃に身につけるものとして、
「体感」があります。
 
学校で勉強させるので、
知識を身につけているように
思えますが、
実は、知識も運動も、
学童期までは「体感」として、
身体に染み込んでいくのです。
 
良い躾も、悪い習慣も、毎日の生活の中で、
知らず知らずのうちに身につけていくのです。
 
良い習慣をつけること。
これを「涵養」といいます。
 
涵養=自然に水がしみこむように
徐々に養い育てること(広辞苑第6版より)
 
理屈など後回し。
「折ると山火事になってしまう」
という怖れを体感し、
ボケの花がきれいでも
ぜったい摘まなかったのです。
 
私には、今でもちょっと
「ボケの木=山火事」のイメージが、
表現しがたい怖いものとして
心の奥にうずきます。
 
それが良い躾なのかどうかは
わかりませんが、
昔も今も、
山火事はとても怖いものです。
ひとたび火が付けば、
鎮火が難しい森林火災。
 
こども(小学生以下)にそんなことを、
目くじら立てて説明しても、
理解はできません。
 
ただ
「山火事は怖い」
「だからボケの木は折るな」
 
…理屈は通ってないけど、
どちらかというと、
ボケの花より、山火事の方に
重きを置いた教えなのかもしれません。
とにかくそれで小さいこどもは
納得するのです(笑)
 
しかし、思春期になると違ってきます。
 
ボケの木を折ると、なんで山火事になるんだよ。
その質問にまた、説明できず目くじら立てて、
「うるさい!そういうもんだ」という大人も
いたかもしれませんね。
 
・・・・・・・
 
それがきっかけで、自分で調べだす子もいるでしょう。
そして何かのヒントを得ることもあるでしょう。
それが一つの才能です。
 
でも、大方は、その頃になると、
「ボケの木を折ると山火事になるから」という
そのことさえ忘れていることの方が
多いのかもしれません。
 
久しぶりにボケの花を見て、
そんなことを思い出し、
こどもへの接し方のヒントになればと思います。
 
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