子育てカウンセラー にゃむこと田中早苗です。
最近の子育て事情を知るたびに、「日本人の子育て」という伝承が途切れてしまったことを痛感しています。
昔は、オムツといえばさらしや着古した浴衣などを切り取って使っていました。
私たちの頃は、紙オムツが普及し始めた頃で、それでもお店へいけば、白い生地でできている既成の布オムツが売られていました。
その後、紙オムツがどんどん普及し、今では布オムツでの子育てを「おむつなし育児」などと名前がついてしまうほどの、
いわば「絶滅危惧種」
私の感覚として、紙オムツの普及と発達障害の増加が連動しているように思えてなりません。
さらに、昔は3歳ともなれば、オムツがとれ、自分で排泄できるのが当たり前でした。
それが、いつの頃からか、徐々にオムツがとれる時期が遅くなり、幼稚園の年少クラスでの対応に困るという事態も起きています。今では「自然にとれるのを待ちましょう」などという指導だそうで、4歳近くまでオムツをしている子もいることにびっくりです。
ここにも、本末転倒、履き違いの勘違いがおきています。
おむつなし育児を推奨する三砂ちづる教授のことばを借りれば
「こどもは生まれつき排泄欲求を持っている」
考えればあたりまえのことですが、なかなかこのことに思い至りません。
ここに気づいたとき、ママアンテナの基本が見えてきます。
それは、こどもの排泄欲求に応える。・・・ということ。
布オムツは、洗濯がたいへんなので、ついなるべく量を減らしたいと思うママ
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おしっこウンチしないか気にする
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赤ちゃんの様子を常に気にかける
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うんちおしっこの気配に敏感になる
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赤ちゃん独自のアピールを嗅ぎ取る感覚を身につける
汚れたオムツを替えるときだけでなく、常に気にかける訓練で、赤ちゃんとのスキンシップが継続するのです。
スキンシップの量は、脳の発達に大きな影響を与えていると思います。
反応してくれる人がいる。
それが、赤ちゃんの最初の幸せです。
