こんにちは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

今日は、以前にも記事にした


写経


につきまして、とても整った環境で様々な御経を写経させてくださる、奈良の


薬師寺


写経道場と、現在募集されている特別な結縁写経などについてご紹介します。


今日は腎移植後の定期検査のため、京大病院で順番待ちをしております。


写経について

写経するとどういう功徳があるのか、どこで写経できるのか、などにつきましては、まず、前に書きましたこちらの記事をご参照ください。

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見えない世界において、写経はとても高く評価されるのだそうで、病気平癒祈願や、亡くなった方の供養に非常に良い効果があるのだそうです。


薬師寺について

薬師寺は、天武天皇が妻の持統天皇の病気平癒のために建立を発願し、天武天皇の死後、持統天皇が御本尊を開眼し、文武天皇の時代に完成した…という、とても歴史の古いお寺です。

(日本史の授業か!という名前が続出ですね。)


御本尊は薬師如来様と、

両脇におられる日光菩薩様月光菩薩様

薬師三尊像

なのですが、金銅製のため、1200年たっているとは思えないスッキリとしたシャープな美しさです。

特に脇侍の日光菩薩様と月光菩薩様がスタイルも良くて、超絶美形です。

※下にお写真を載せています。↓


薬師如来様は、病気を癒すなど、我々を救うことについて十二の願を立てておられる仏様で、この仏様にお参りすれば、よろずの病気からお助けくださる、といいます。


しかも、神仏とお話ができるという霊能者の桜井識子さんによりますと、

こちらの薬師三尊像(薬師如来様、日光菩薩様、月光菩薩様)は、御三方とも、皆様とてもお力がお強い仏様なので、

一体ずつ、別々に拝んだほうがより多くの恩恵をいただける

とのことです。


日光菩薩様と月光菩薩様は、昼間と夜間にそれぞれ交代で私達をお守りくださる、看護師さんのような役割の仏様です。

お医者様と看護師さん(しかも日勤と夜勤)がチームを組まれているとは、なんと有難いことでしょう!


授与所で350円で買える、日光菩薩様と月光菩薩様のクリアファイルです。すごく素敵なのでお土産にぜひどうぞ。


薬師寺の仏様についての桜井識子さんのご説明は、こちらの本の215ページ以下に詳しく載っています。

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(アクセス)

電車ですと、近鉄橿原線の西ノ京駅の目の前が薬師寺です。

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車の場合は、境内の南側に大駐車場があります。
こちらの地図でいうと左側の端が駐車場です。
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薬師寺の境内は、公道で南北に仕切られて2つに分かれています。
(下記ピンクの囲みです。拝観券は共通で、再入場可能です)
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西ノ京駅より南側が、東塔と西塔のふたつの五重塔と薬師三尊像のおられる金堂がある「白鳳伽藍エリア」です。

その北側に、公道をはさんで、「玄奘三蔵院伽藍」というもうひとつのエリアがあり、そちらに写経道場があります。
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薬師寺の写経について】


薬師寺は、火災で建物が何度も焼失しており、明治には東塔と薬師三尊像以外の伽藍がほぼ焼けてしまい、境内は廃墟のようになっていました。
昭和になってから、失われた建物を再建するためにお寺が一般向けに写経を熱心にお勧めになられて、納経された写経をお堂に永久保管する制度を採用されることで、多くの方の奉賛と納経を実現され、その納経料を原資として数々の伽藍の再建に成功されました。



そのため、薬師寺は写経についてとても理解があるお寺で、写経する方に対して、スタッフの皆様がとても親切に対応してくださいますし、広々とした写経道場は他に例がないほど快適な環境です。

写経のやり方には2種類あります。

①白鳳伽藍の大講堂の東側にある、東僧坊の授与所で写経セットを買って持ち帰り、自宅で写経して、添付の封筒で郵送して奉納する方法
と、
玄奘三蔵院伽藍写経道場で写経して、その場で納経する方法
です。

注意点は、奉納した写経は永久保管していただくので、筆ペンだとインクが年月とともに消えてしまうから、筆ペンは使わないでください、と言われることです。

原則は
硯で墨をすって、それを筆につけて書く
方法ですが、それが無理な方は、
2Bとかの濃い鉛筆で書く
のでもいいそうです。
写経道場にはどちらも用意されていて、貸してくださいます。


写経道場について

玄奘三蔵院伽藍の写経道場は、とても写経しやすいところです。


・冷暖房完備で快適です。

・体育館ぐらいの大きさの明るい大ホールに、一人用の机と座りやすい椅子が沢山整然と並べて設置されており、好きな席を選んで書けます。

・輪袈裟、新品の細筆、硯、墨、1滴ずつ水が出る使いやすい水差しが机ごとにひとつずつ備え付けられています。

・写経の前に、通路にある香炉をまたいで超えて、お清めをすることになっています。

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写経道場の入口に受付があり、そちらで写経する御経に応じて料金を納めます。

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道場の机には、デフォルトでは般若心経がセットされています。

般若心経は、永代供養料こみで2000円です。


薬師寺では、現在、般若心経以外に3種類の御経を写経できます。


特に有難いのは、

薬師瑠璃光如来本願功徳経

を写経できることです!


全体ですと読むだけで30分かかる長い御経なので、前の方の「薬師如来十二大願」という、薬師如来様が人々を救うために立てた12の願い、の部分を写経するのですが、それでも長いので3時間ぐらいかかります。
般若心経はだいたい1時間で書けます。

しかし、薬師経の写経をできるところはほかにあまりないため、病気平癒祈願をされる方には非常に有難いことだと思います。しかも、写仏といって、仏様のお姿を写し書きできるようになっているのも有難いです。

それ以外には、法相宗の専門的な御経の写経が一種類あるほか、いま限定の結縁写経というものもさせていただけます。
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国宝東塔四相像 結縁特別写経について】

国宝の東塔の中に祀られる、お釈迦様の生涯を描いた仏像の制作費の寄付を兼ねた写経をすると、書いた写経を東塔の2階に永久保管してくださるという、数量限定の特別な写経です。



 
(以下、パンフレットの引用です)

 『薬師寺縁起』によれば、かつて薬師寺東西両塔には、お釈迦様のご生涯を八つの場面に分けた釈迦八相像が安置されていました。 

 しかし、度重なる災難のため現在では一部が残欠として伝えられるのみとなっております。

 薬師寺では釈迦八相像を再びお祀りすべく造仏と安置を発願し、彫刻界を代表する中村晋也先生(文化勲章受章者)にお願いし、 平成二十七年には西塔に成道・転法輪・涅槃・分舎利というお釈迦様の 後半生の四相像が安置されました。

 このたびは解体大修理を終えた国宝東塔に、入胎・受生・受楽・苦行というお釈迦様の前半生の四相像を安置することにより、約五百年ぶりに釈迦八相像をお祀りできることになります。

 今回は国宝東塔心柱の木片を漉き込んだ特別なお写経用紙に、『舎利和讃』を書写していただくことによって、国宝東塔四相像 とのご縁を結んでいただきます。

 ご家族・ご友人にもお勧めいただき、一人でも多くの方とのご結縁を願っております。 


○ このたびの「国宝東塔四相像 結緣特別写経」(以下「結緣特別写経」)は『舎利和讃』を書写していただきます。


○お一人で何巻でもご結縁いただくことができます。


お納めいただく「結縁特別写経は、国宝東塔二層目の納経所に奉安致します。


○「結緣特別写経」の勧進数は一万五千巻です。満願になり次第、勧進を終了します。


○お手本の字は書家・荒井湧山先生の筆によるものです。


●国宝東塔四相像のご開眼は、国宝東塔落慶法要の際に執行させていただく予定です。


国宝東塔四相像 結縁特別写経 

ご納経料 1万円


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舎利和讃という、漢字かな交じりのこちらのお経を、薄紙を重ねて透かして写経します。
お釈迦様の一生を歌にした内容のようです。
ひらがながたくさんあるので、そこについては、大河ドラマ「光る君へ」のキャラクター気分で楽しく書けます。

薬師寺で一度写経すると、結縁番号という番号をいただけて、次回からは納経整理票にその番号を書くことになっています。
この人は何巻納経したか、がわかるシステムになっているようです。
たくさん納経しますと、記念品がいただけます。

薬師寺は、御本尊にお参りすることで病気平癒祈願ができて、さらに薬師経などを写経して、「為 病気平癒」などと書いて納めることで、二重に病気平癒のための功徳を積めるという、有難いお寺です。

【4/27加筆 不動堂の屋根瓦寄進について】
白鳳伽藍の右上というか西北側に、不動堂、というお堂があります。
不動明王様が祀られています。

こちらは、屋根がブルーシートになっており、あれれ?と思ったら、屋根が古くなって修理が必要なのだそうです。

東僧坊(御朱印所があるところで、写経用紙もここで買えます)の中に、この不動堂の屋根瓦寄進コーナーがあるのですが、

2000円で1枚

寄進できまして、しかも、
瓦の上から2/3の位置(葺くと隠れるところ)に、墨と筆で、寄進した施主の

氏名
住所(市まで)
そして
般若心経から選んだどれか1文字の漢字

を自分で書かせてくださるのです。

とか、

とか、いろいろ素敵な漢字が選べますので(コーナーに般若心経の見本がありますのでそこから選べます)、よろしければ布施行としてご参加されてはいかがでしょうか。
自分の名前と御経の文字がほぼ永代保管になると思うととても嬉しいです。
(加筆は以上です。)

空海展について

今、奈良の国立博物館では、「空海」展を開催中です。(6月9日まで)




普段なら高野山でしか拝めない、弘法大師様の坐像(写真の「萬日大師」)や、お大師様の直筆の文書、曼荼羅、さまざまな仏様などが一堂に会した贅沢な展覧会で、行かないでどうする!という展示内容ですので、ぜひ併せてお参りくださいね。
萬日大師像を見ると、染谷将太さんが弘法大師の役をしたのははまり役だったなあ、と思います…

皆様の願い事が仏様のお助けで叶いますように。
いつもコメントやイイネをありがとうございます。とても励みになっております。