こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

秋の京都は特別拝観が相次いでおりまして、今日は東寺の特別拝観と、御影堂で病気平癒などの祈願の祈祷をしていただける件のご案内です。


東寺御影堂の祈願祈祷について】

御影堂は、弘法大師様をおまつりしたお堂です。


同じ弘法大師様をおまつりしたお寺でも、高野山の奥の院燈籠堂では、先祖や故人の回向の一座読経はしてくださるものの、病気平癒や心願成就のような現世利益についての祈願の祈祷は、後日やっときます方式の、預かり祈祷としてしかやっていただけません。


でも、東寺(弘法大師様が平安時代にトップを勤められ、その時に立体曼荼羅などを整備された、京都の真言宗の基地ともいうべきお寺)では、御影堂で、現世利益の祈祷を、その場ですぐにしてくださいます。


御影堂の位置関係やアクセスなどは、「贔屓さん」についてのこちらの過去記事をご覧ください。

 ↓

御影堂の位置とアクセス 


御影堂は北向きにお大師様が祀られており、北側から靴を脱いで上がります。(靴下推奨です。)


入って右側に受付がありますので、そこで白い申込用紙に住所氏名と祈願の内容を記載してください。

祈祷料金は、


3000円(紙の金色のおふだ)

5000円(木のおふだ)

1万円(木のおふだ、高さ45cm)


になります。


受付がすんだら、正面に向かって左側の仕切り柵よりも左の椅子席に座ってください。

すぐにお坊さんがこられて、まず、お水で祈願者のお祓いのようなことをしてくださいます。 


そのあと(たぶん料金によって多少お経や真言の回数が違いますが)、次のような感じで進みます。

(お遍路をされてるかたは、概ねご存じのお経かなと思います。)


・太鼓ドンドン叩いて開始の合図

 →音で悪いものが落ちるそうですので、背中が水平になるぐらい深く頭を下げるとよいです。背中にとりついてたものが落ちます。

・九条錫杖経(やらないこともあります)

 →「しゅじーしゃくじょうーとうがんしゅじょうー」というフレーズで始まるお経です。錫杖をシャンシャン振ってくださったら、これもお祓いなので深く頭を下げるとよいです。

・開経偈、懺悔文、三帰、三竟、十善戒、発菩提心真言、三味耶戒真言

・妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈

  短いバージョンです

・般若心経

・諸真言(3回または7回ずつ)

・ご宝号(南無大師遍照金剛✕3)

・回向文


と、こんな感じです。

途中で、願主の年齢と氏名、願い事を2回、奏上していただけます。


終わったら、大般若経の教本を願主の頭の上でばららー、ばららー、と転読(ジャバラ状の経本を、バラバラとアコーデオンのように開くこと)して、お加持をしてくださいます。


日によっては、法要などの関係で個別の祈願ができない時間帯もあるようですので、遠方から行かれる方はあらかじめお電話で、当該日にちでご祈願していただける時間帯をお尋ねしておかれると安全かもしれません。


祈願のご祈祷が可能な時間は御影堂入口の黒板に書いてあります。

(日によって違うからのようです。)

今日は11:30〜15:00でした。


なお、毎月21日はお大師様の命日で、めちゃくちゃ境内が混雑しますし、公式の各種法要がありますので、個人の祈願は別の日のほうが確実かもしれません。


御影堂の受付にあるおみくじ(筒を振る方式)は、神秘のおみくじ、元三大師百籤です。

厳しいですけど、すごく当たります。

 ↓

元三大師百籤について 



特別拝観「東寺のすべて」について】

 ↓

東寺の公式サイト 


10/9〜31日まで、東寺で特別拝観があります。


弘法大師直筆の有名なお手紙、

風信帳

や、曼荼羅などが宝物殿で展示されます。


そして、超絶イケメンで有名な、講堂の立体曼荼羅の帝釈天像のレプリカファギュア(!)が東寺で販売されます。

たぶんソッコーで売り切れそうです。

 ↓

国宝の帝釈天像です。



こちらが海洋堂謹製のフィギュアの商品写真です。ほんとによく似ています。


秋で、東寺の庭園もとても美しくなる時期だと思います。


御影堂のお大師様のほか、金堂の薬師如来様も、講堂の大日如来様や不動明王様も、イケメン帝釈天様も、皆様、とてもお強くて素晴らしい仏様ですので、お時間がありましたらぜひ10月にお参りくださいね。


いつもコメントやイイネを、ありがとうございます。

とても励みになっておりますm(__)m


【追記】

ご祈祷でいただいたおふだの祀り方でお悩みの方も多いかな、と思います。

神棚のあるおうちは神社のおふだはそこに入れればよいのでしょうが、仏壇にお寺の祈祷のおふだは入れないほうがよいといいますし、神様と仏様のおふだは混ぜるな危険!で、祀るときも壁を変えたほうがいい、といいます。


で、おふだは基本的に


北の壁か、西の壁に貼る→おふだが南向き、又は東向きになるようにする


という掟もあるのだそうで、そうすると祀る場所にお困りになられますよね?


そこで、壁に押しピンまたはネジで止められる、便利なおふだホルダーの出番です。


山崎実業の神札ホルダー

 ↓


 

 

これ、私の部屋だけで9個あります…💦


壁をトントン叩いてみて、軽い音がしたら石膏ボードなので押しピンでいけます。

固めならベニヤだと思うのでねじ釘とドライバーです。


カンカンいっててコンクリだったら、壁を変えましょう…(たぶん刺さらないです)


しっかりしていて、おふだが倒れないのでとても便利です。


10/3追記】

来年

4月13日から6月9日

まで、

奈良国立博物館で、


空海 密教のルーツと曼荼羅世界


という展覧会があります。


国宝の曼荼羅や仏様が勢揃いするようです。


主な展示作品
・国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅)2幅 京都・神護寺
・国宝 両界曼荼羅(西院曼荼羅〈伝真言院曼荼羅〉)2幅 京都・教王護国寺(東寺)
・重文 両界曼荼羅(血曼荼羅)2幅 和歌山・金剛峯寺
・国宝 五智如来坐像5軀 京都・安祥寺
・重文 大日如来坐像(西塔安置)1軀 和歌山・金剛峯寺
・国宝 諸尊仏龕1基 和歌山・金剛峯寺
・国宝 金銅密教法具1具 京都・教王護国寺(東寺)
・国宝 錫杖頭1柄 香川・善通寺
・国宝 聾瞽指帰 下巻1巻 和歌山・金剛峯寺
・国宝 灌頂歴名1巻 京都・神護寺
・国宝 金剛般若経開題1巻 奈良国立博物館


真言宗の名だたるお寺から国宝と重文が勢揃いな感じです。

お大師様ファンの方、来年の春は奈良へぜひどうぞ。


告知の「美術展ナビ」です。