こんにちは。
ご訪問くださり、ありがとうございます。
こちらのブログでは、主として腎不全で透析をなさっている方や、そのご家族向けに、何かのお役にたちそうな内容についてご紹介しておりますが、これまで、病気平癒祈願との関連で、何回かに分けて、
お寺で病気平癒などの願掛けをするとき、知っていると、よりお参りが丁寧になるポイント
と、
西国三十三所や四国八十八か所の札所巡礼をするときのお作法
について順番にご紹介しております。
第1回から第4回までは連続記事となっており、参拝時の一般的な留意点と、真言、般若心経、観音経のあげかたについてです。
ここから第1回です。
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第5回は、西国三十三所の巡礼の方法についてご紹介しました。
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現在は何回かに分けて、四国八十八か所のお遍路についてと、その方法などについてご紹介しております。
こちらが、四国遍路第1回(回り方とグッズ篇)です。
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こちらが四国遍路第2回(ガイドブック・サイト篇)です。
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今回は四国遍路の第3回として、
巡拝する際の手順と読経
についてご紹介します。
なお、参拝手順のうち、↑の第1回から第3回でご説明した山門を入ってから本堂で祈願を始めるまでのお作法、真言、般若心経と、第5回の西国三十三所巡礼に関する記事でご説明したお経(開経偈、懺悔文、回向文)については、今回、長くなるため記載を省略しておりますので、まだの方は先にそちらをご参照いただけますと幸いです。
【読経の内容を除いた一連の流れ】
① 山門で一礼。帽子は脱ぎます。
(遍路笠は脱がなくていいです。)
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② 手水舎で手水とうがい
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③ 鐘楼で鐘をついて鳴らす
※ 鐘楼に賽銭箱があるか、鐘楼の横木の上にお金が置いてありますので、いくらか納めてから鳴らします。
※ 1回だけ鳴らしましょう。連打厳禁です。
※ 鳴らしたら紐を引っ張って止めないと、何度も鳴ってしまいますので注意。
※ 鐘は行きにしかつけません。帰り際に鐘をつくことを戻り鐘といって、不吉な行為とされています。
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④ 本堂の前で線香と蝋燭を供え、納札を納札箱に入れ、お賽銭を入れる
⑤ 自己紹介→本堂でお参りする(読経)
※ここは別項目で解説します。
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⑥ 大師堂の前で線香と蝋燭を供え、納札を納札箱に入れ、お賽銭を入れる
⑦ 自己紹介→大師堂でお参りする(読経)
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⑧ 納経所で納経帳に朱印をいただく
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⑨ 山門で一礼して次の札所へ。
【読経する内容】
四国遍路用のお経の本には、たくさんのお経が載っていますが、そのうち、四国八十八箇所霊場会(札所連合)が勧める読経内容は次の①から⑭のとおりです。
これ以外はパスしてもかまわない、ということだと思いますので、あらかじめお経の本を見て、どれをパスできるかチェックしておくとよいです。
数珠を左手に持ってから、お経の本を持って、見ながら読みましょう。
具体的な経文の内容はお経の本に書いてありますので、割愛します。
(特に⑦、⑧、⑩、⑪の真言は、素人が教えると効力がなくなるので、お寺の出しているお経の本で覚えてくださいね。)
① 合掌礼拝
手を合わせて3回お辞儀して、
「うやうやしく御仏を礼拝したてまつる」と言います。
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② 開経偈
③ 懺悔文
※②と③の2つは、西国三十三所の解説をご覧ください。
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④ 三帰(※3回唱える)
⑤ 三竟(※3回唱える)
⑥ 十善戒(※3回唱える)
※④から⑥は、巡礼の掟のようなものです。仏法僧を敬い、悪いことをしません、という誓いの言葉になります。
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⑦ 発菩提心真言(※3回唱える)
⑧ 三摩耶戒真言(※3回唱える)
※シリーズ第2回で解説した「真言」の一種です。
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⑨ 般若心経
※シリーズ第3回で解説しています。
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⑩ 御本尊真言(※3回唱える)
※たいてい本堂の看板に書いてありますし、お経の本のジャバラの裏面にも書いてあります。
⑪ 光明真言(※3回唱える)
⑫ ご宝号(※3回唱える)
※ ⑩から⑫も真言です。なお、大師堂の場合は、御本尊はお大師様なので、⑩は省略して、⑪と⑫のみになります。
(⑫はお大師様の真言のようなものです。)
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※ここで病気平癒などのお願いごとをします。
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⑬ 回向文
※こちらも西国三十三所の解説に書きましたが、お参りの締めの言葉です。
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⑭ 合掌礼拝
手を合わせて、
「ありがとうございました」
と一礼します。
お参りは以上です。
長いですよね。
これを、本堂と大師堂でそれぞれやりますので、ひとつの札所で30分は見ておいてください。
長くなるので、誰もまわりにいなくて後からも誰もきそうにもない…場合以外は、賽銭箱の真ん前などは開けて、横の方で読経すると無難です。
お経の本で読まなくてはいけないのは上記①から⑭なのですが、それ以外に
大金剛輪陀羅尼(だいこんごうりんだらに)
というものも経本に載っています。
(真言の長いバージョンをダラニ、といいます。…ので、内容は書かないようにしますね。)
これは、
「読経や真言を読み間違えたり、読経中に雑念がわいていたりしたら、どうぞお許しください」
というお詫びの陀羅尼なので、お願いごとのあと、回向文の前に唱えておくと安心です。
お寺の護摩祈祷などでも、必ず最後に唱えられています。
聞いてみたいかたは、You Tubeなどで調べてみて、お坊さんが唱えているのを聞いてくださいね。
桜井識子さんのCDの川崎大師護摩祈祷のライブにも、この大金剛輪陀羅尼がバッチリ入っています。
(お坊さん達、この部分だけ、いやにウキウキした声で「だいこんごーりんだらんにー!」と叫ぶのが印象的です。)
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次回はポイントメモ的な便利知識などについてご紹介したいと思います。
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