こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。


こちらでは、腎不全の方、腹膜透析をしている方、透析前の保存期のかたに何らかのお役に立つと思われる情報を書いております。


現在、食事制限(たんぱく質制限、カリウム・リン制限、減塩)されていてもおいしくごはんを食べるために便利な食材(食品)をシリーズでご紹介しておりまして、こちらは、


①ご飯篇

  ↓


②調味料篇その1 

 ↓



③調味料篇その2

 ↓


に続く、④ 調味料篇その3 です。


味噌


手前味噌、という言葉があるように、お味噌は皆様のお好みがそれはもう非常にバラエティに富んでいるので、なかなか「この味がどうのこうの」とは申し上げにくいです。


なので、減塩、と書かれた味噌の成分表示をご覧になられて、できれば


100g当たり塩分7〜8g以下


のものを探していただき、使用する都度、電子ハカリで重量を計ってお使いになられるのが、とりあえずはよろしいのかなと思います。


ここでは、

1.合わせ味噌として売られていてよかったもの と、

2.塩分が多いことで知られている名古屋の赤味噌

について、とても優秀な減塩物がありましたので、そちらをご紹介したいと思います。


1.丸の内タニタ食堂の減塩みそ



 

 

確か麹を2倍使っている、というものです。優しい味です。

だしが入っていないので自由に味付けできますし、無添加ですのでいろいろと安心です。



2.サンジルシ 

 減塩特選料亭赤だし




 

 

名古屋の赤だし味噌(八丁味噌)というと、とにかく辛くて塩分が多い、というイメージでした。

ところが、こちらの赤だし味噌は、100gあたりの塩分が↑のタニタ食堂のみそ(8.3g)よりも少なくて、7gです。


これがあると、味噌おでんや、味噌カツ、味噌煮込みなどの「名古屋メシ」が減塩で作れます。

ただし、カリウムとリンの表示がありません。

塩分を減らして仕込んだ味噌です、とはいうものの、低カリウムにまではしていない模様ですので、一般の赤味噌と同程度だと思われます。

そうすると、100g当たり


カリウム   930mg

リン        250mg


はありそうですから、減塩とはいえ、むやみにたくさん摂取するのは危険です。


そこで、こちらの味噌を使って

「ああ、赤だしの濃い味だー!」

と舌を満足させつつ、塩分もカリウムもさほど摂取しなくてすむメニューをご紹介します。


名古屋人の姑が長期入院後、コロナの後遺症で味がよくわからないからごはんは食べたくない、と言っていたのに、喜んで完食したおかずです。

もとはリュウジさんのバズレシピですが、腎不全向けに若干レシピを変更しています。


【牛肉とこんにゃくの土手煮】

2人分

(材料)

・牛肉 250g

(サーロインやロースなど、霜降りでしゃぶしゃぶ用の薄いもの推奨)

・こんにゃく1枚

・ショウガ1かけ

・水 400cc

・日本酒 大さじ3

・素材力だし(かつお)

      1/2スティック(2.5g)


★減塩赤だし味噌 60g

★砂糖 大さじ3弱


(作り方)

1  こんにゃくは厚さを半分にしてから2ミリ幅くらいに薄く切り、長さも半分にして短い短冊状にします。ショウガは薄切りにします。牛肉は食べやすく切ります。


 ※こんにゃくは厚さを半分にして、


※端から薄く切って、


※さらに長さを半分にします。



2.こんにゃくは煮る前にレンチンするか下ゆですると臭みがとれます。

★以外の材料のうち肉以外のものを鍋に入れて煮立てて、最後に肉を入れます。少し煮たら、★の砂糖を入れ、火を止めて味噌を溶かします。


3.味噌が溶けたら、煮汁がとろっとするまで30分ぐらい煮込みます。



4.できあがりです。


名古屋メシなので茶色いですが、ディープ名古屋人の姑も満足する味でした。

煮汁を全部飲んでしまうと

塩分   2.1g
カリウム 550mg
リン  200mg

になりますので、カリウムが多すぎます。
なので、
具だけ食べて、煮汁は全部残す
ようにしますと、↑の半分程度の摂取量ですみますので、

塩分   1g
カリウム 300mg
リン  150mg

と、普通に夕ごはんとしてOKな数値に収まります。

一度召し上がるとわかるのですが、こんにゃくもお肉と同じような味になり、なんだかとても満足できます。

よろしければ「減塩名古屋メシ」、一度お試しくださいね。