こんばんは。


「かぐや」で夜間機械透析するときの基本装備は前回のブログに書かせていただいたのですが、ビジュアルにご説明したほうがわかりやすいのと、いくつか便利な技もありますので、補足させていただきますね。


 ※前回のブログはこちらです。基本的なラックなどの機材のご説明をしています。

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1  実際のラックの配置

下の写真のような感じで配置しています。

最上段の青色のものは、バクスターさんからもらえる、透析液を斜めにして置くための置き台です。

左側の置き台にクリップでとめているのは、後で2.でご説明する「遮光用ふろしき」です。

かぐやの右隣には無印良品のプラケースを置いて、透析用の小物を収納しています。

また、かぐやの音消し用に、かぐやの下には透析液の段ボールの底に入っていたエコ素材の発泡スチロールを敷いています。素材変更になり、いまは発泡スチロールではなく段ボールの板が敷かれるようになりました💦 





かぐや用ラックの右横には、ワイヤーケースに入れた尿瓶をセットしています。

このワイヤーケースは、尿瓶を買ったら同梱されていました。

横から見ると、バクスターの置き台の構造がわかりやすいですね。



かぐやラックと、排液タンク入りの台車&角型バケツを置いた状態です。



透析液5袋を乗せるとこんな感じになります。





2  かぐやの液晶画面やボタンが明るくて寝るとき邪魔になる、ことへの対策


これは、腹膜透析開始してから1年ぐらい、ずっと旦那が悩まされていました。

あるとき、ふと気がついて、透析液バッグを載せている一番上の棚の、透析液乗せ用の斜めの青い台の上の端に、洗濯クリップをふたつ使って、大きめの暗い色のふろしきを縦長に二つ折りしたものをぶらさげてみました。


すると…






まぶしくない!全然まぶしくないよー!



ラックの外側に垂らすだけで、かぐやに直接ふろしきはさわらないので、熱がこもるとか不衛生ということもありません。


最初のプライミングのときは、前の写真のように、上の段の透析液の上にふろしきを畳んで載せておいて、初回排液と注液が終わり、貯留が始まって透析がスムーズに軌道に乗って、さあ寝よう、というときに、初めてふろしきを垂らします。



3  「つなぐ」のガイド音声の音がばかでかくて、深夜早朝に、世間様や家族の迷惑が気になる…のを小さくする方法


つなぐの初期設定が、なぜかめったやたらに大きな音にしてあるため、毎朝、家中の人を叩き起すような音量で


つなぐセット、キャップキットの、マスクをつけて手を洗います。…」


というガイドが流れます。


いや、つなぐ君、もうわかってるから…

そんなに説明がんばらんでええから…

いま何時やと思てるねん…


と迷惑していたのですが、つなぐの取扱説明書には、音量を下げるための方法の解説がちゃんと載っていたのですね(汗)。

取扱説明書の71ページ以降に掲載されています。



ちゃんと読もうよ、自分…



4  排液量がいまいち伸びないのはなぜ?の対策


ぐうぐう寝ていてカテーテルを押しつぶしたりすると、かぐやが「ブッブッブッブッ」と警告してくれるのですが、かぐやによって個性があり(本当です)、あまり警告しないでサッサと廃液をあきらめる子もいます。


これまで、

①やたらきつくチューチュー吸引して排液するので、お腹の中が吸われすぎでやたら痛いかぐや君


②あきらめが良すぎてすぐ断念するので排液不十分になるかぐや君


など、多彩なかぐやに出会っており(故障その他のトラブルで交換すると、新しい(たぶん中古の)かぐやがバクスターから送られてきます)、かぐやには個性がある!ことが判明しました。


強烈にチューチュー吸うタイプで痛くて耐え難いときは、バクスターのお姉さんかお兄さんに電話して相談すると交換してもらえます。


が、その結果やってきた新しい子が、今度は無気力相撲主義で、あーそう、出てこないならもう終わるね、というタイプだと、排液量が一晩でわずか400cc?!などという惨事になることがあります。


これを防止するには、初回排液のときと同様に、朝イチにやってくる「最終排液」のとき、熟睡…はしないで、立ったり、座ったり、横になったり、ひねったり…という「排液ダンス」をするのがよいそうです(旦那談)。


最終排液スタートの時間はだいたい推測できるので、タイマーを合わせて一度やってみると、以後、


「夜、何時につなぐと、朝何時から最終排液」


というサイクルがわかるようになります。


眠たいけど排液量をかせぐためならしかたない…かな?ということで、排液量不足にお悩みのかたはお試しください。


それでは、取り急ぎ、器具類についてのご説明でした。


手動腹膜透析に便利な器具はまた次回書きますね。