こんばんは。
まず最初に、夜間機械透析をするときに必要になる「ラック」などについてご紹介します。
バクスター(社名変更になりました。今は「株式会社ヴァンティブ」です)の夜間透析機械は「かぐや」といって、インクジェットプリンターみたいな形と大きさです。
これとは別に「つなぐ」という名前の、カテーテル接続用の一回りこぶりな機械を使い、さらに、一晩に使う透析液バッグ(でっかい点滴バッグみたいなもので、ひとつあたり1.5リットルぐらい入るもの)4個ぐらいを、かぐやより上の位置にセットしなくてはいけません。
そうすると、3段のラックが必要で、上の段は透析液バッグが4つ横に並ぶサイズ→幅80から90cmぐらい、ということになります。
高さも80cmぐらいが、ベッドの高さとの関係で適していることになります。
アマゾン、ニトリ、その他あちこちで探し回った結果(失敗数件を経て)、こちらの、
アイリスオーヤマメタルラック
がドンピシャリでよかったです。
こちらの上の段に透析液を入れ、真ん中の段を下段から20cm上ぐらいにセットすると、真ん中の段にかぐや、一番下の段につなぐを置いて、空いたところにアルコールジェルや小物を置いて、機能的に透析できます。
キャスターがついてるのもすごく便利です。
また、ワイヤーラックなので、掃除しやすいですし、上の段のまわりにいろいろなものを吊るすことができます。
主人は、夜中にトイレに行きたくなったときのために(2mのカテーテルで機械につながれてるので、基本その範囲でしか動けません)、このラックの上の端に、尿瓶吊り下げ用のワイヤーケースを吊るして、そこに尿瓶を入れています。
透析で出た排液は、排液タンクという四角い大きなプラスチックのタンク(透明な灯油タンクみたいな感じです)に自動で入っていくのですが、これがめちゃくちゃ重くて、ギックリ腰確実な感じなので(1.5リットルが4つ分入ればそうなりますね💧)、タンクの下にこの
山善折りたたみ台車
をセットしておいて、朝になったらコロコロとお手洗いまで排液タンクを運搬できるようにしました。軽くて取り回しやすく、サイズも廃液タンクにちょうどぴったりでした。
また、開始して何年かたつと、だんだん透析液の一晩あたりの処方量が増えていくので、排液タンクから透析液があふれそうな事態となります。
うちは最近、溢れ予防に、台車の上にまずこの四角いバケツを置いて、底にタオルを敷いたうえで、その上に廃液タンクを置いています。
これで溢れても安心です😅
…と、こんなあたりが透析機械周りの必要品でした。
実際の設置状況の写真は、こちらに載せていますのでご参考になさってください。
↓
ほかには、主人が
「万一夜中に下痢になったらどうするの?!」
と叫んだので、ポータブルトイレの一番小さいのを買って、仕事用デスクの下にトイレットペーパー一巻きとともに置いています。
いまのところ、これがあればいざというときも安心!な「魔除け」として活躍してくれています(笑)
あと数ヶ月で腹膜透析開始かも、とか、そろそろカテーテルをお腹に入れる手術をしましょうか、とか言われてるかた、ベッド以外にこんな感じのものが入るように、御本人の寝る部屋を片付けて、できれば、病院の病室なみの清潔な透析環境を維持できるように、じゅうたんを敷いていたら、フローリングに変更するなどされると、あとあとの毎日のメンテナンスがとっても楽かなと思います。
(腹膜透析はホコリとかカビとか汚れが禁物なので…)
なお、排液をやりやすくするため、うちはえいやっ!と思い切ってローンを組んでパラマウントベッドを買いました。
(旦那が入院中に、病院のベッドを上げたり下げたりしたら排液がやりやすかった、と言っていたためです。…主人は、透析導入直後に、お腹のカテーテルにフィブリンが詰まったり、お腹の組織がカテーテルの内部のはしっこに巻き付いたりして、一時期は排液にものすごく苦労したのでした。)
結果的に、合併症のレストレスレッグス症候群が出たときや、合併症で咳が出るときなどに、パラマウントベッドで足の方を上げたり、頭のほうを上げたりできると、とても便利なので、もし、どうしようかと迷ってるかたがおられたら、高いけど買ってみたらすごく良かったですよー!という感想を申し上げたいです。
(大型エアコンなみにそこそこお高いのが玉に瑕です…💧)
【12/25加筆】
パラマウントベッドのマットレスは、金属の枠(フレーム)が電動で動くとしなやかに曲がるようになっています。
→ということは、いささか「薄い」ということです。
腹膜透析患者の方は、お腹にたくさん透析液を入れているので、腰痛にお悩みの方も多いと思います。
パラマウントベッドの上に、エアウィーヴの薄手のベッドパッドを敷くと、電動の動きを妨げないまま、腰にとても優しい、しっかりした反発力と弾力が手に入ります。
↓
パラマウントベッドもそこそこいいお値段なのですが、エアウィーヴも載せると寝心地が全く違うので、ほんとに腰が辛い、という方は、ご検討いただいてもいいかも、と思います。
なお、主人はいまは透析液が5袋(レギュニール4,エクストラニール1)に増えたため、ラックの上で少しずつ袋を重ねて置いています。
お部屋が広めで余裕のある方は、横幅90cmのラックのほうが、あとあとになって楽かもしれません。
(加筆ここまで)
これ以外に、機械がエラーを起こして手動でツインバッグで透析しなくてはならないときのために、点滴用のスタンドと、昔の八百屋さんにあったような台秤も買いました。
どれもアマゾンで、病院で使ってたのと同じのを買えたので助かりました。
だいたいこういうものがあればおうちで透析ライフが始められます。
最初はアマゾンにみつぎまくりでしたが、透析開始直後にコロナ禍になったので、通販はほんとに有り難かったです。
カテーテルをどうやって日中キープしておくかなど、ソフト面につきましては、また日を改めて書きますね。
なお、ご紹介したグッズのリンクを下にまとめて貼りました。
商品ページの詳しい説明がご参考になれば幸いです。