私の大好きなゲーム「ロマンシング サ・ガ」についてのシリーズ、第三弾です。
えーと、「ロマサガ1」と言えばこれ、という有名なエピソードがあります。
それが前回ラストに書いた「アイスソードのくだり」です。
訳もわからず色んな依頼を受けて回っているうちに、主人公は名だたるモンスターたちにあらゆる頼みごとをされることになります。
いけにえにされかかっている女の子を助けたら、代わりにこれを持ってこいと言われ、それを取りに別のモンスターの元にお使いに行けば「じゃあそれを渡してやる代わりに、あいつに貸したあれを返してもらってこい」と言われ、仕方なく次のモンスターの元へ行くと・・・ってな具合です。
そんな中、フレイムタイラントというモンスターに「アイスソードを持ってこい」と言われます。
このモンスターは火の魔物なので、自分の脅威に成り得る氷系の武器をコレクションしているんですね。なかなか慎重派!
実はこのエピソードが始まるくらいまでは、とある村でアイスソード、普通に売ってます。
売ってるんかい!ここは苦労してゲットしに行くとこでしょ!と思うでしょ?
ここが意地悪ポイントなんですが、アイスソードはめちゃめちゃ高いんです。大体この世界、売ってる武器に対して入手できるお金が少なすぎる。
大抵の場合、高すぎて買えない。
しかも、フレイムタイラントにこの件を依頼される頃には、もう売ってません。何の説明もなしに、武器屋のラインナップから消えます。
で、どうしたものかと悩んでいる時、もはや伝説の存在であるガラハドに会うことになります。
「とうとう念願のアイスソードを手に入れたぞ!」と喜んでいるガラハドさんに対し、主人公の選択肢はみっつ。
「そう かんけいないね」
「殺してでもうばいとる!」
「ゆずってくれ たのむ!」
これ、あなたならどれを選びますか?
ちなみに、一番穏便そうな「ゆずってくれ」を選んでも断られ、「渡すのは嫌だけど、一緒についていってやるよ」と言われます。
でも、その頃はパーティー6人(人数は好きに決めれますが、上限は6です)をお金も時間もかけてしっかり鍛えており、ガラハドさんを仲間に入れると他の誰かを外さなきゃいけなくなるため、躊躇します。
(ガラハドさんは驚きの弱さ)
「かんけいないね」と選ぶと、アイスソードは手に入りません。
というわけで、「殺してでもうばいとる!」を選ぶプレイヤーは多いです。
後味は悪いですが、これで無事お使いを済ますことができます。
のちに「世界を救う」という重要な使命が課せられた時、「あなたのような悪人に手を貸す者は誰もいない」と言われ、冥府行きを命じられてしまいますが、冥府にはそこにしかない強力な武器もあるので、罰になっているんだかいないんだか。
むしろ、冥府に行きたいために積極的に「殺してでもうばいとる」人もいるほどです。
子どもの頃、どうしても「殺してでも」は選べなかったな・・・
しかし、選択がシビアすぎない?ドット絵であっても後味悪すぎるよ・・・
主人公を8人のキャラの中から選ぶ時も、それぞれ特性や年齢が違うんですが、年齢が若いほど初期設定が弱いことに最近気づきました。
比較的年長のキャラは最初から強いんです。
が、若いキャラは成長スピードが速い!年長は最初こそ強いものの、成長はゆっくりです。
それなりの年齢の今、このシステムに辛さを感じる様になってきました・・・ほんとね、その通りなんだけどね・・・