2018年10月 MH71 ビジネスクラス機内食 | オッサン日記

2018年10月 MH71 ビジネスクラス機内食

引き続きMH71便の機中のアタシらです。

そんなわけで、成田門限のラス4フライトのこんな時間だから
離陸待ちで渋滞、なんてこともなく、あっさりBランからスムーズに離陸したのでした。
日本の近くに台風は来ていたけど、揺れることもなく離陸し太平洋側へ。


昔のメニューはフルカラーではなかったけど、もう少しページ数あったような……


離陸前に配られたメニューを見ると、これから出る機内食は
DINNERではなく、SUPPER
あくまでSUPPER。
軽い夕食、という意味なのでだいぶライトなんだろうな〜、と食事の内容を眺めてみると
SUPPERというか、思ったよりふつうに満足感がありそうな内容であった。

クリックすると拡大できる……んじゃないかな
 


まあ機内食のメニューには、よさそうな、盛った書き方をするから、
実際に出てきたものを目にしないと、ホントのところはわからないんだけどね。


なお、マレーシア航空には事前オーダー式の「Chef on Call」という
シンガポール航空でいうところの「ブック・ザ・クック」みたいなものがある。

シンガポール航空のブック・ザ・クックの体験記事はこちらから

この事前オーダー四季機内食は出発地と、路線によって
「Chef on Call」ができる路線とできない路線があるけど
今回は東京(成田)スタートだったので、このメニューの中から選択可能だった。


しかしこの選べる4種のなかでは、
かろうじて「牛フィレ肉のバルサミコグレービー」が及第点なだけで、
あとの3つは箸にも棒にも引っかからないヤツ。

シンガポール航空なんて、十なん種類から選べたりして、
しかも一流のシェフによる手が込んだレシピや、オマール海老といった
単価の高いものも選べるっていうのにさ、
マレーシア航空の「Chef on Call」ときたら、全然創作意欲も感じないし、
うれしくない見た目なわけよ。


それに加え、いまのマレーシア航空はサービス面で、
あまりよろしくない話ばかり耳にすることが多いので
肉の温めに失敗すると、とたんにマズく仕上がる

「牛フィレ肉」はちょっと冒険だな
今回はツレもアタシもあえて「Chef on Call」せず、
機内で選べるものの中からチョイスしようということにしてた。

ということで離陸前から悩んではいた。
アタシのチョイスは後ほど紹介。
 


さて、高度が安定したあたりで、配られたアメニティキットをパチリ。
めんどくさかったので中身は確認してない。

 

メルカリで売れそうな(メルカリやってねえし)

 


そして、満を持してシートを少し倒しリラックスする構えのアタシ、
よーし映画でも観つつ、サパーを食べたら爆睡してやる!
枕も大きく、フルフラットにもなるし、酒だってガブッと呑んでやるぜ!

……とやる気満々でどんな映画があるのかなと思ったら、
日本語に対応した映画にろくなものはほとんどなく、しょんぼりして
画面はずーっとフライトインフォメーションにしてた。
ちっ、機内プログラムもこんなにショボくちゃなぁ……ありがたみ低いぜ。

 


ただし、付属のノイスキャンセラーつきヘッドホンはそれなりに性能がよくて
音を聞かないときでも装着していると、ノイズキャンセリングがバッチリ効いて
到着までずっと利用してた。
「あの」マレーシア航空だけあって、ヘッドホンにノイズキャンセリング機能があっても
もっとしょぼい機能つきヘッドホンだと思っていたので、これは嬉しい誤算だった。


これのおかげでとても静かに過ごせた。見た目以上に使える子


そんなこんだで、いつものようにドリンクのカート。
アタシの列は陽気なマレー系のおっちゃんCAが担当。
このおっちゃん、ホントにニコニコとお調子者的に対応してくれて嬉しい。

 


シャンパンやらワインやらのメニュー。
メニューがあるだけマシ、って思うぐらい、昔より世知辛い感があった

 


一方、ツレのほうの担当は神経質そうな中華系のおっちゃんCAで、
写真を撮っていると露骨に写り込まないところまで逃げていく。
昔のマレーシア航空のおっちゃんCAって、すっごくフレンドリーかつ、
スマートな対応の人が多かったから、ものすごくびっくりした。
さらに中堅女性CAも、対応は悪くないんだけど、写真を撮ってるとすごくなーバスになる。
写さないでって言われたけどアタシが撮ってんのはあんたじゃなくて酒なんだよ!

やっぱアレかね?、
あの立て続けに起きた事件のせいで社風全体がピリピリしてんなー、つーのが
如実に伝わってくる。
久しぶりに乗るマレーシア航空だから、社風が変わったのがすぐわかる。
 

これはちゃんと「撮らせてね」ってお断りして撮った写真ね
 

 

まあそんなこんだでね、今後の対応というか、わんこシャンパンを目論んで、
シャンパンをもらったが、本来であればビールもオーダーするべき案件なんだけどさ
さすがにお腹が一杯になりそうだったという事情でやめておいた。

ちなみに最初のドリンクサービスのときにビールもオーダーするべき、というのは
このあと出てくるサテー(マレーシア航空は串焼きのことを「サテ」とは言わずに
「サテー」と表記するので、気に入らないけど「サテー」表記で統一します)に
シャンパンは全然合わないので、シャンパンは呑むとしても
一緒にビールもオーダーしておいたほうがいいのである。
ビジネスクラス以上だと、2種類の酒ぐらい平気で出してくれるので、ひるまずオーダー!

 

ツレの「ビール」と「シャンパン」というダブルオーダー
 

 

ドリンクサービス時にポリポリした豆モノの小袋をくれたけど、
このあと出てくる食べ物の量を知っているので、
豆モノは「旅のどこかでポリポリする用」に食べずにキープ。


陶器に入れてくれるのもいいけど、持って帰れるから袋でもいいかな

 


ビジネスクラス全体のドリンクサービスが終わったら、
返す刀でこんどはサテーのワゴンサービス。

サテーのワゴンの上はこんな感じ

 

 

Webや、SNSでは、このサテーの味のことを
「おいしくておかわりもいただいてしまったほど!」
と本気で思っているらしい旅客の書き込みを未だに散見するが
所詮機内で出してくるサテーは当然ながら焼きたてでもなく、そんなにうまくねえから。
そもそも固い肉質なのに、切ってあるブロックも大きめで飽きが来るし、
あとさあ、ただでさえ甘い味付けの串部分に「追いピーナツソース」しやがるんだもん。
こんなものおかわりするって普段どんなまずいもの食ってんだよ?

甘いし、こってりしすぎるし、ソースの量多いし、
けっこうお腹にたまるので、鶏と牛、絶対に1本ずつで
すませておかなければいけない
んだが、
マレーシア航空のCAときたら、隙あらば多めに置いていこうとするから、
その対応もしっかりしなくてはならないのであった。

東南アジア系の料理一般が大好きなアタシでさえ、
サテーに関しては、こんなネガティブなイメージなわけよ。


そんなわけでね「にこやかなマレー系おっちゃんCA」がワゴンを押してやってきたら
「いーちわん!」=「一本ずつチョーダイ」

とやったのはいつものことなんだけど、
今回は冒険しちゃったよ!!!

「ソース無しで!」


言っちゃった言っちゃった言っちゃった!

はい。いままでソースいらねってやってきたけど、それが言えず初めて言えた。
その甘すぎるソース、やめて〜〜〜〜、いらないの〜〜〜。


というね、強い積年の恨みをね、言葉にしたわけよ。
「ノーソースでよろしく(英語)


結果。


陽気なマレー系おっちゃんCA 「おぅー、いらないのかーい」

 

アタシの各種1本ずつ、ソースなし、の皿。
ソースがないほうが絶対うまいって

 


以上!
サテーのソースなしってできたのか。

もっと前から試してみればよかったよ……。



あの味の濃さには苦しめられていたから、
もっと前からソースなしでとオーダーすればよかった。。。。
なんか数年分損した感じですわ。

が、先にサーブされていたツレは、いつもどおりソースをてろーんとかけられて
アタシのソースなしのサテーに羨望の眼差しであった。
どうだいいだろう。


なにも交渉しなかったツレの皿。これがデフォルトかと


ソースレスのサテーの味はソースがないぶん、甘さが控えめで、
レモングラスをはじめとした各種スパイスが引き立っていてよかった。
どう考えてもソースなしのがうまいと思うんだけどなー。

でね、けっこうサテーの味は強いんだけど、合わせるつけ合わせは
生のタマネギとキュウリ。
どっちもイヤやねん。というわけで手をつけーず。



サテーを食べ終わって、空いた皿を回収されたころにいよいよ本格的な機内食タイム。


すでにオーダーは取られていたので、出てくるのを待つだけなんだが
今回の機内食メニューは4択で、内容はこんな感じ。
 

  • Beef Rendang
  • Oven Roasted Stuffed Chiken Brest
  • Kung Pao Tofu
  • TRADITIONAL JAPANESE FAVOURITES


上から2つのメニューはわかる。
ビーフレンダンはマレー・インドネシア料理の牛のココナツミルク+スパイス煮込み。
これは目的地のウブドでも食べられるのでパス。

オーブンローストチキンブレストも、鶏胸肉の仕上がりが読めないのでパス。

問題はKung Pao Tofu、これは謎。
説明文を読むと中華料理ということはわかったが、そんな名前の料理を知らなかったが
豆腐料理で、唐辛子と生姜で炒め煮した感じなのか?、と。
そうすっと麻婆豆腐的なのかな、そこにゴハンと青菜がついてくる。
うーん、これも外れメニュー臭いな。


……というわけで、消去法でTRADITIONAL JAPANESE FAVOURITES、

要するに和食にしようぜ、ってセレクトしたんだけど、
メニューを見るとこの説明文がすごくふわっとしていて
具体的にどんなものが出てくるのか、全容がつかめない。

「四季折々の日本の美味しいものを

 うちのシェフが“デザイン”しました」
ほらもうね、
なに言ってるんだか、ちょっと意味分かんないっすね(©サンドウィッチマン)。

 

featuring a main course of salmon Motoyaki
With Toasted sea urchin and classic accompaniment

 

とメニューにあったので、
「メイン 鮭の素焼き」
ということはわかったが、そのほかはなにも記載がない。
でもまあほかのチョイスはハズレ確定っぽいし、これでいいや。



で、やってきた和食がコレ。
メニューによると、スープと前菜から始まるらしいんだけど、

最初に来たやつの中にスープはなかったので
ははーん、和食はワンプレートってことか、がっくし。

 


マレーシア航空の機内食は和洋にかかわらず麺モノが入ってくる傾向が高い

 

 

テーブルも小さいし、こんな量だよね。

テーブルを持ち上げたところ。
角が丸いのでかなり小さい感がある

 

 

てわけで、機内食いってみる。いざ実食!
アタシが記憶を頼りに、左上の蕎麦から時計回りに頼りない解説をすると、

■生湯葉を載せた蕎麦

 

 

■青菜、人参、ナス、こんにゃくの炊合せの小鉢

 

 

■八寸(?)
秋刀魚の煮付け、きのこの焚いたの、鴨肉、
「なんか黄色いのをテロ〜ンて塗った」のを焼いたエビ
黄色いつぶつぶを衣にして揚げたレンコン


 

■香の物
(写真省略)


とまぁ、こんな感じ。
成田のラウンジでそれなりに食べていたし、機内食メニューには「SUPPER」とあったし、
付属のテーブルも小さいし、まあこんぐらいでしょうがないか。
なんか安い旅館の夕食みたいだねー、とか思った。いい意味で。
「SUPPER」だよ?「SUPPER」だもん。サパーだかんね。
ペロッと食べてごちそうさま。

 

……と思ったけど、あれ?、そういえば鮭は? 鮭ドコー?
鮭がいない事件勃発。
どこ行っちゃったの、鮭ドコ〜!?


とうろたえていたら、食べ終わった皿が回収されて
次の皿があてがわれたわけで。
なんだよ、ワンプレート大作戦じゃなかったの?

 

 


鮭と一緒にゴハンと、湯葉の入ったお味噌汁が提供されて、おおう、いいじゃん。
日本人の好きなものわかってるぅ〜。
……ってこの時間からお味噌汁が飲みたいわけでもなかったけど
なんか飛行機の中で汁ものをいただくと、あたたくてありがたい感じ。



てことで、これが鮭。
■鮭の素焼き

さすが成田発、LCCがいたずらに増えても、和食がちゃんとしてるのは褒めたい
 

 

鮭の上にてろーんて、卵黄ソースをかけて焼いたもの……らしいよ?
これ、「マヨネーズ嫌い」なアタシが見た目で「マヨっぽい味だったら嫌だなぁ」と
おそるおそる食べてみたのだが、マヨっぽさより卵黄ソースは味噌っぽいコクもあり
悪くないじゃな〜い!
腐っても成田発の和食、ってことだね。

 

 

■味噌汁

乾燥湯葉とわかめのお味噌汁。
インスタントだと思うけど、なかなかどうしておいしいじゃない

 


そして、一緒に出された白飯が、またしっとりとして口当たりもよく
しかしベチャベチャしておらず、レンチンするインスタントのゴハンなんだろうけど
想像していたよりおいしくいただいた。

……が、さすがにもうお腹いっぱいで、完食は無理でした。
おいしかったんだけどなぁ。

 


デザートはそのまんまハーゲンダッツ。

 

ハーゲンダッツにありがたみを感じないアタシ。
味が濃すぎるんだよな〜

 

 

ツレのはふつうにスプーンが入る硬さだったんだけど
アタシのやつは「新幹線で出てくるぐらいのカチコチアイス」な硬さで
もうね、全然スプーンが入らないっていうアクシデントがありつつ、飯タイム終了!

さ~寝るぞー!、、ウトウトしながらわんこシャンパンをいただくか!、と
やる気満々でベッドパッドもセッティングして、フルフラットにしていると
マレー系ぽいオバちゃんCAから、
「“DINE ANYTIME”はいかが?」
と勧められたけど、

  • ミーゴレン
  • カリフォルニアロール
  • フルーツ盛り


の三択で、あまりそそられなかったし、お腹もいっぱいだったし、
ミーゴレンもカリフォルニアロールも冷凍ものだよね、いらねーっす。
と丁寧にお断りをして、よっしゃあ、寝るぞーと張り切っていると
どうやらエコノミークラスを担当しているらしい日本人CAがわざわざ来て
また同じ質問をされるという……いや、悪いねえ、先程お断りしたのよ。

 

到着の2時間前までならいつでも頼める、らしいよ?
でもメニュー的にまったく魅力的じゃないんだよなー

 

 

ちなみに昔はもっと日本人CAが乗っていた印象だったんだけど、
マレーシア航空の状況が状況だからか、この便に搭乗している日本人CAは
この方ひとりだけのようであった。
そしてこのたったひとりだけの日本人CAさん、
ルックスが「かなり濃いアイメイクをした濱田マリ」という感じで
いい方だとは思うんだけど、ちょっとコワかったのは内緒だ。


そんなこんだで食事終了したのが、日本時間で日付が変わる0時ごろ
わんこシャンパンをしてから就寝としました。

そしてクアラルンプールに到着する1時間ほど前から周囲が騒がしくなり
例の“DINE ANYTIME”をやっている人がチラホラいたけど、
アタシらはギリギリまで寝ることを選択。

そんなこんだでもうすぐクアラルンプールに到着……なんだけどここで
アタシらをイラッとさせる衝撃のアナウンスが。


CA 「当機、到着が早まりまして」

ええっ?
オーバーナイトフライトのあとの、4時間ほどのトランジットしなくちゃいけないのに
その待ち時間が長くなるって、こんなときに限って、ムムムム……。
まぁ、でも、それほどは早まったりはしてないよね……???


CA「定刻4:35に到着のところ、4:00到着となりました」


まじかよ、こんなときに限って35分も早まっちゃったの?

35分もトランジットの待ち時間が増えたのかぁ……がっくし。
少々憂鬱な気持ちでクアラルンプール国際空港に到着したアタシらだったのでした。