先日の良く晴れた日に
「大人絵本と中国茶の会」がありました。
たいやきくんの顔が怖い・・・。
お題はこちら。じゃん。
自分に似た仲間は居ないかと
あっちウロウロこっちウロウロするロンリーウルフが主人公。
でも、誰もいないの。
探せば探すほどおおかみの孤独感は強くなるばかり。
最後は全てあきらめて・・・
自分はもう・・・似た仲間なんかいなくても
自分として生きていくしかないんだと
腹を括って
気球に乗ってひとり遠くへ去って行くの。
その、違う世界へと向かっていくおおかみの心情が
「なんだかゆかいになってきた」
という言葉で語られているのですが・・・
「ゆかい」というのがよくわからなくて、掘り下げてみました。
でも「ゆかい」に引っかかったのは私だけで
先生は、「〝仲間が欲しい〟という固執から解放されてよかったんじゃない?」くらいな感じだった。
そう考えて絵を見直すと
絵本作家さんってすごいなーということに気が付くの。
気球から見渡す景色は、おおかみの心情を表しているのですが・・・
それまでおおかみを取り囲んでいた重苦しい建物は全て眼下へ押しやられ、澄み切った青空をただひたすらに遠くまで見渡せる構図になっているの。
俗に言う、視界が開けた。視野が広がった状態。
ああ、この、やるだけやって、諦めるしかなかった末の清々しい気持ちを私は知っている。
たぶん、言葉の使い方が違うせいで引っかかっちゃったんだろうな、と思う。
ゆかい、と、清々しいは微妙に違うけど、男女差かもね。
ゆかいの方がふてぶてしさもあっておおかみらしい。
私が諦めたのはいつかというと・・・
ブログだからすぐに自分語りが始まっちゃって恐縮ですが・・・
ぴよぴよやる前に、主婦が突然一戸建て借りて絵本並べ始めるような
頭おかしくなっちゃったみたいなやり方じゃなくて
なんかもっと〝普通〟なやり方で満足できないものかと、絵本に関われる色んな所にパートに出たりとかしてたんだけど、駄目だった。
どーーーーしてもしっくりこなくて、でもなんとか普通の奥さんでいることに固執していたあの時。
わたしを吹っ切らせたものは
お正月の児童館で見た「南京玉すだれ」のイベントだった。
つづく。