フットケアスペシャリスト 石井園子です。
昨日半日お休みをいただき、
福島千種さんの演奏企画。
「クラヤミ三昧」
へ行ってきました。
光が何もない空間で、
千種さんの三昧琴と
サマンサさんの絵本の読み聞かせを
奏でるという企画。
場所は、
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
写真は福島千種さんのブログからお借りしています
以前、TVで紹介されていて、行ってみたかった所。
光が全くない場所を体験してみる。
過ごしてみる体験が出来るところです。
真っ暗な闇。
体験してみたいという好奇心があるものの、
怖い。
目を閉じても、光は感じる。
その光が全くないところ。
想像がつかない怖さ。
それでも、足が向かったのは何故だろう。
好奇心が勝ったのかな。
10名づつのグループに分かれて、
会場へ入り、
白杖とアテンドの方の声かけ、
チームの方の声を頼りに先に進む。
目を開けても、閉じても
どこを向いても闇。
私はまぶたを開けておくことが出来ないほど、
まぶたに重さを感じて、
ずっと閉じていました。
開けていることを体が諦めてしまった感じ。
少しづつ、少しづつ会場の中へ
途中で、キャッチボールをしてみたりしながら、
椅子に辿り着く。
そこで聞こえてくる、
絵本の読み聞かせの声と
三昧琴の音。
全てが不意打ち。
視覚の情報が無いから、
いきなり音が飛んでくる。
そして、音と共に、
振動も。共鳴している響きまで
飛んでくる。
余計な情報が一切無い身体で、
音を受け止める。
とても気持ち良かった。
「私はここにいます。」
と言わないと、誰も気がついてくれない。
存在もわからない。
目の前に持ってきている手すら見えない闇。
隠れようと思えば、いくらでも隠れられる。
終わった後のシェアで、ある人は、
周りの人から見られることを気にしなくて良い、
気持ち良い場所。と言っていました。
無意識でも、
周囲の目をどれだけ気にしているんだろう。
確かにそうだな。
そして、他の人の存在が、
どれだけ安心出来るんだろうと感じたのも
間違いない。
まるっきり一人で会場に入って、
前に進むことは出来るだろうか?
きっと暗闇で足がすくんで歩けない。
一緒に進んだ人がいたから進めたのだろうな。
そして、
必ず明るいところへ出ることが出来る。
その保障があるから進めたのだろうと思う。
光と闇は全て。
光と闇があるから、人は生きていける。
そんなことまで感じてしまった。
このダイアログ・イン・ザ・ダーク
アテンドをしていただいた方は全盲の方。
きっとこの世が暗闇であっても、
この方々はとんでもなくスムーズに動くことができる。
健常者と呼ばれる人は、暗闇に入れば、
1歩踏み出すのも恐る恐るだけれど、
彼らは違う。
全盲は個性。
そういった方がいらっしゃったが、
なるほどと思ってしまう。
なんか、まだ消化しきれていない感じもしますが、
今までにない体感。
一度いらしてください。
外に出て、
光が見えてきた時。
目の疲れが驚くほど無くなっていました。
真っ暗で、
目に使っていた力をゼロにして、
他の感覚器に力を回したのでしょうね。
目の爽快感。
久しぶりでした。
企画していただいた、
福島千種さん。古谷サマンサさん、
そして、
オーガナイザーの池田啓子さん
素晴らしい企画をありがとうございました。
まだサマンサの
オレンジのスニーカーが脳裏から離れないや。。