最近創作活動をしていると、自分の想像力の衰えを感じます。まだそんな歳ではないはずですが、「自分ってこんなに想像力がない方だったかなあ」とか「子供のころはもっといろいろなことを思いついていた」などと思う機会があります。
私のような内向的な人間にはよくあることだと思うのですが、子供のころは寝る前に妄想をしていました。妄想と言っても変な意味はありません。自分の中に作った独自の世界の中で起こるであろう色々なことを想像する、ということをやっていました。それが気づいたら出来なくなっていました。「出来なくなった」ではなく、「そこまで魅力に感じなくなった」ためにやらなくなった気がします。
なぜこうなってしまったのでしょう。自分なりにいろいろと考えてみました。
①感受性の低下
子供は大人と違って好奇心が旺盛で、世界に対して積極的なのに対して大人はそうではありません。言語化が難しいのですが、開放的な精神が乏しいと言えます。世界に対して心を閉ざせば感受性が下がるのは当然で、感受性が下がればその分だけ脳が受け取る情報は減ります。性格には受け取る一次情報は減りませんが、それの波及の程度が下がります。想像はゼロからは起きず、元となるデータが必要ですから、データが減れば想像力も減るでしょう。
また、外に出ることや自然に触れる機会が減ったことも感受性の低下と関係があります。室内やデバイスから受け取れる刺激は限られたものであって、自然や対人経験の刺激に比べて質がそんなによくないと思われます。
②心が汚くなった
子供のころは未来や世界に対する知識や経験が乏しいので色々な可能性に思いをはせることができます。可能性の方に意識が向いていて、足元のしがらみの方は比較的興味を持ちません。しかし成長するとそうではなくなります。後悔、心配、嫉妬、恐れ、怒りといったものが心中に生じ、その割合が大きくなります。結果として、気の赴くままに想像力を働かせるよりも、そういった不快な感情を何とかしないと気が済まなくなってしまいます。個人的にはこれが一番大きいと思います。実際、寝る前はこうした感情やこうした感情を引き起こす脳内のイメージから気を紛らわすことに集中してしまいがちです。想像ができないのではなく、想像よりも先にすることがある。落ち着いて想像できないのです。
③過去を美化している
子供のころにしていた想像は実はたいしたことはなく、もっと言うとそんなに想像してなかったかもしれません。または、今の自分の要求レベルが上がったために、自分には想像力が無いと思い込んでいるだけかもしれません。
色々考えてきましたが、③が正しい部分もあるとはいえ、やはり何かが失われてしまったような気がします。
この失われた想像力と意欲をいかに取り戻すかが今後の課題となるでしょう。創作活動をしていく以上、そのネタ元となる想像力が貧弱ではどうしようもないからです。