第5回目は…
アキラ役・藤田りんごさん
にインタビューしていきたいと思います!
(質問者・大和田あずさ/本文中は敬称略)
大和田:藤田さんは初演に出ていらっしゃいますが、その時はどうでしたか?
藤田:私が初めて読んだ台本は、主人公のハル君が一人でつぶやいている感じで序盤や中間に詩が入っていました。なんかしっとりとしたロマンチックな印象でしたね
大和田:初演時のアキラ役は如月萌さんでしたが、どのような印象でしたか?
藤田:萌さんは、明るさと危なっかしさと破滅的な感じ…また明るいだけじゃない女性的な部分もあって、自分と大きく違う女性性を持った方だなぁと思います。やっぱり姉妹の役なので、役の上でも、役じゃないプライベートの素の部分でも愛おしい存在ですね。公演が終わってからも遊んでもらったり、萌さんって聞くと嬉しくなっちゃう。特別な人です
大和田:今回ご自身がアキラを演じることになりましたが、役柄についてどう思いますか?
藤田:(アキラは)私と違って、モノをはっきり言う子だなという印象があります。自分と違う部分がいっぱいあるので、どうアキラの強さを出せるのか。アキラは見ようによっては、ただワーワー騒いでいる女の子って感じの印象がついちゃうと思うんですけど、強いけど脆い所がある、相反する女性性がある人だなと思います
大和田:共感できる部分、できない部分はありますか?
藤田:「なんで私はこんななの」って言うセリフがあるんですけどそれに共感します。逆に共感できない部分は、男性に対して開かれている部分ですね。閉じているんだけどおっ広げてる所がすごいなって思います。アキラの奔放な一面を、それは弱さからくる奔放さだとは思いますが、あっけらかんとしているように見えたら
大和田:初演の時のエピソードがあれば教えて下さい
藤田:ある日の稽古中、ハルが母さんの葬式に父さんを呼ばないかと言う場面で、(ミドリが)「あんたこっそりお父さんに会いに行ってからおかしいよ?」という所を、私がセリフを間違えて「あんた父さんの葬式に行ってからおかしいよ?」と言ってしまったことがあって……すごいゴチャゴチャになっちゃって、通し稽古だったんだけど途中でみんな大笑いしちゃって。それが覚えている稽古のひとときですね
大和田:では、好きなシーンはありますか?
藤田:好きなのは、(アキラと)二人としゃべっているところ全部です。アキラと一緒にいる時間全部が好きでした
大和田:では、ご自身の実際の家族との思い出で、印象的なことがあれば聞かせて下さい
藤田:そうですね、私には現在進行形で家族がいるんですが、取り立ててこれが印象深かったって感じにはならないかな。私は結構シスコンで姉のことが大好きだったんですけど、両親はあんまり…私を産んでくれた人って認識。無条件の愛っていうのは姉に対してすごく思ってて、逆に親には興味がなかった。でも田舎から上京する時に、この人たちとはもう二度と会えないんじゃないのか?と思って、なぜか感謝とか淋しさが突然湧いてきて、失うと思うと愛しく感じた。実際東京きてから、今まで親がやってたこと、料理だったりお金のことだったり、すごいんだなぁと…親のありがたみは離れて初めて分かるんだなぁと実感しました。思い出は、自分が小さいときに、親と日本海までサイクリングしたり、山登りにいったり、毎日お弁当作ってくれたりとか、そういう何気ないことになりますかね
大和田:なるほど。お姉さんとはとても関係が強いんですね
藤田:当初はすごく強かったです。今は一人の人間として姉を見れるようになって、姉離れできた気がします
大和田:では、自分の考え方に大きく影響を与えた出来事はありますか?
藤田:やっぱり姉の影響が一番大きいですかね。姉離れに伴って自分の模索の仕方が出来てきたのかなと思います。ただ、今も困ったら頼るのは姉かもしれないですね
大和田:では、あなたにとって家族とはなんですか?
藤田:今までは、そこに無条件にあるもの、でした。けど今は主人公のハル君と同じ立場というか、今後自分が誰かと家族になれるのか?自分がこれから(家族を)作っていくのかどうか…距離感が変わりましたね。家族というものの捉え方
大和田:もし他の役をやるとしたら?
藤田:誰かな?どの役も魅力的だしそれぞれ役割があって物語の中に存在しているわけで、脇役がいない。ハル君の彼女ユキちゃんもシーン的には出番が少ないんですけど、彼女という外部の人間がいることによって浮き立つという大切なキーパーソン。どの役が来ても精一杯頑張ります!
大和田:ハミングはどのような人に観てもらいたいですか?
藤田:自分の世代の「家族」ってものが、自分にとってどうなっていくのか?ということを思っている人に観てもらいたい。演劇って観る人によって解釈が違うわけで、出産を経た女性が見た時と妊娠している人が見た時と兄妹がいる人が見た時と全部違うと思うんですよ。だから、生活している人に観てもらいたいですね。身近なモノを見たいという人に特にオススメです
大和田:作品のメッセージはなんだと思いますか?
藤田:家族
大和田:最後ハミングを観に来てくれる人に一言お願いします
藤田:私たちは思いっきり楽しんでやります。みなさんもお楽しみ頂けたら幸いです。
第6回目は…
劇団員・タナカサワキさんのインタビューです!!
(6/11更新予定)
お楽しみに!!

