日本産鳥類目録の最新版となる第7版を見ると、日本の鳥として認められているのは633種ということになっています。

その中で、絶滅種を除くいわゆる超ド珍鳥(日本での記録が5例以下程度)を挙げてみると、

ミカドガン
ナンキンオシ
アカノドカルガモ
ミカヅキシマアジ
アメリカホシハジロ
ケワタガモ
サケイ
クロアゴヒメアオバト
ハシグロアビ
ハワイシロハラミズナギドリ
マダラシロハラミズナギドリ
ハグロシロハラミズナギドリ
シロハラアカアシミズナギドリ
マンクスミズナギドリ
ハワイセグロミズナギドリ
モモイロペリカン
ホシバシペリカン
ハイイロペリカン
ミナミクイナ
コモンクイナ
コウライクイナ
ノガン
ヒメノガン
オニカッコウ
キジカッコウ
オウチュウカッコウ
ヨーロッパムナグロ
アメリカムナグロ
ミズカキチドリ
アメリカオオハシシギ
アメリカオグロシギ
ハリモモチュウシャク
アメリカイソシギ
コシジロウズラシギ
アメリカヒレアシシギ
ハイイロアジサシ
クビワカモメ
ハシボソカモメ
ボナパルトカモメ
チャガシラカモメ
ヒメカモメ
ワライカモメ
アメリカズグロカモメ
ゴビズキンカモメ
ベンガルアジサシ
ナンヨウマミジロアジサシ
ハシグロクロハラアジサシ
ヒメウミスズメ
オオハシウミガラス
カタグロトビ
ヨーロッパチュウヒ
ウスハイイロチュウヒ
ヒガシメンフクロウ
アオショウビン
ミツユビカワセミ
チャバラアカゲラ
ヒメチョウゲンボウ
ワキスジハヤブサ
ズグロヤイロチョウ
セアカモズ
モウコアカモズ
ニシコクマルガラス
ルリガラ
ヒゲガラ
クビワコウテンシ
コウテンシ
ミドリツバメ
コノドジロムシクイ
セスジコヨシキリ
イナダヨシキリ
ヤブヨシキリ
ハシブトオオヨシキリ
ヒメウタイムシクイ
ハイイロチャツグミ
ヨーロッパコマドリ
セアカジョウビタキ
シロビタイジョウビタキ
クロノビタキ
ヤマザキヒタキ
ムナフヒタキ
マダラヒタキ
ロクショウヒタキ
チャバラオオルリ
ウスベニタヒバリ
キヅタアメリカムシクイ
ウィルソンアメリカムシクイ
レンジャクノジコ
イワバホオジロ
ズアオホオジロ
ゴマフスズメ
ウタスズメ

の91種がカウントされました。ノガンやサケイは実際には5例以上の記録があると思いますが、最近の渡来例を考えると、超ド珍鳥ですね。逆にナンヨウショウビンやゾウゲカモメ、コシギ、シマクイナ等は上記に含めるべきという意見もあろうかと思いますが、私の独断と偏見ということでお許しを。

上記91種、どの種も日本で見られれば狂喜乱舞という鳥です。

今日はその中の1種、ハシボソカモメについて紹介したいと思います。


ハシボソカモメ

ハシボソカモメは中東に分布するユリカモメよりやや大型のカモメ。

ヒメクビワカモメのような薄いピンク色の体色が美しく、見応えのある鳥です。

日本では1984年に九州北部で1羽記録されて以降、毎年同じ個体が越冬のためにやってきて、91年まで記録されたといわれています。
私がバードウォッチングをスタートしたのは93年でしたから、当時はあと2年か3年やってきてくれれば、と思ったものです。

そんなハシボソカモメ、それ以降は怪しい話はたまに聞くことがあっても、本当に渡来したという話はないと思われます。


時は流れて2015年1月。トルコ、イスタンブールはハシボソカモメの生息地。
ハシボソカモメ

大量のユリカモメに混じって一回り大きなハシボソカモメを見つけた瞬間、血が沸騰するのを感じてしまいました。やはり、日本で記録されたことのある鳥というのは、格別な思いが入るものです。


The Birds of Turkey (Helm Field Guides)/Christopher Helm

¥価格不明
Amazon.co.jp

Birds of the Middle East (Princeton Field Guides)/Princeton Univ Pr

¥5,359
Amazon.co.jp