皆さん、「ビッグボーイズ しあわせの鳥を探して」という映画はご覧になりましたか?


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ザ・ビッグイヤー。北米大陸で一年掛けてどれだけの種類の鳥を見付けるか競う大会。過去最高記録を持つボスティックは、自分の記録が誰かに破られるかどうか心配で仕方無い。妻の反対を押し切り、今年もまたビッグイヤーに参戦することに。

社長から退いたスチューは念願のビッグイヤーへ参加することに。引退したばかりなので会社から何かと呼び出しされるのが頭痛の種。


そしてもう一人フルタイムで働きながらビッグイヤーへ参戦しようとしているブラッド。36歳でバツイチで何を考えていると父親に反対されるが、夢を追う為会社を休みつつ鳥を探す。旅行代理店へ働き始めた母もブラッドのサポートに回る。


今年の優勝者は一体誰になるのか?


というストーリーなのですが、特に珍鳥追っかけタイプの鳥屋さんには、「あるある!(もっとマニアな人は「ちゃうちゃう」)」を連発してしまう映画です。

アリューシャン列島の西のはてにある「アッツ島」で、北米的大珍鳥カシラダカを追っかける様子は、某日本海の離島で珍鳥をおっかける日本の鳥屋さんと全く同じ光景ですね。(その晩のハリオシギとカワラヒワが30年ぶりに記録されました、というニュースに、カワラヒワが大珍鳥なんだ、と思った人も少なくないことでしょうね。)


ある国立公園で、ブラッドがカナダヅルの声を聞いて慌てたシーンは、カナダヅルでそんな慌てる筈ないだろ!(北米では普通種)と突っ込みを入れたり。


そんな笑いのツボが随所に散りばめられている「ビッグボーイズ」、是非ご覧になって下さい。


さて、今日はクリスマスイブ。日頃から拙ブログをご覧いただいている皆さまへプレゼントを兼ねて、ビッグボーイズでも登場したこの鳥を紹介したいと思います。


丁度1年前、カナダのバンクーバーに行きました。


バンクーバーと言えば、勿論狙いはこの鳥。

$feathercollector's diary-シロフクロウ

シロフクロウSnowy Owlです。


北極圏で繁殖するこの美しいフクロウ、ハリーポッター等の映画でも登場するため、野鳥のことをあまり知らない人の間でも人気の鳥ですね。


極地を生息地とするシロフクロウ、冬季も基本的にはあまり南下しませんが、夏場に繁殖に大成功したその冬、餌となるレミングや野鳥が不足すると、大挙して南下することがあります。


おおよそ10年に一度の周期でそれが繰り返されることから、フクロウ好きのバードウォッチャーは、その年がやってくるのを楽しみにしています。

$feathercollector's diary-シロフクロウ

2011年末は、その当たり年でした。私が訪問したこの地では、視界に15羽ものシロフクロウが。



全米一鳥を見ているボスティックでも、シロフクロウは最後の最後まで見逃し続けた鳥でした。



そんな珍鳥が目の前にゴロゴロと。

$feathercollector's diary-シロフクロウ


夢のようなひと時に、夢中でシャッターを切りまくります。



次に野生のシロフクロウに会えるのは果たしていつのことだろう?そんな感傷的な気分になりながら、後ろ髪を引かれつつ現地を後にしました。



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