日本神話に秘められた万物創成の物語 | カタカムナの共鳴

カタカムナの共鳴

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「イキモノ」 と 「モチモノ」 の間

日本神話では一番最初に身のない神様が生まれる。
神話では女の方は登場せず、イキナリ男から書きだしが
始まっているが、大元には、女性のふところに
抱かれ、男性の象徴が カミ として出るのである。

身のない神様
 女の象徴 統合 アマノミナカヌシ
 男の象徴 微分 アメノミナカヌシ

学校教育で初めて 微分 という言葉に接してみた時の
第一印象を思い出してもらいたい。
微分とは瞬間瞬間の ハヤサ を求める数学的操作であった。

微分から生まれた身
 タカミムスヒ 高身
 カムミムスヒ 低身

が水に浮く油のように、海月のように漂っていた。

ここまでで 四つの カミ が出た。
カミ とは 形となる身 の意味である。

さて、その海月から
 ウマシ アシ が地中深くに根を張り
 ウマシ カビ が海月の頭として水面に広がった。

このようにして カタカムナの図象である 〇と十が重なった
ヒコヂノカミ が誕生した。
〇はもちろん 海月の頭 のことである。

アマ から生まれた アメ がたくさん集まって
盤石な床(トコ)を成すサマを アメノトコタチ と言う。

アメノトコタチ は アマ  の ナカ にあるので アマナ と言う。
クニノトコタチ は カムミ の ナカ にあるので カムナ と言う。

アマ  は タカミ にあるが目には ミ得づ
カムミ は ヒクミ にあって目にも ミ得る。

それはなぜかというと、私たちの住む地が ヒクミ に位置しているからである。

始めは ヒクミ さえも無かった。
海の底から火山が爆発すれば、マグマが海に流れ出し、固まり、陸地をつくり、
風に乗って種が運ばれ、芽を出し、虫も湧き、豊かな生命をはぐくむ。
こうして ヒクミ が出来る。

さらに
火山の爆発が頻繁に起きると、その地点は ヤマ となる。
山の地は タカミ に位置しており、電氣の圧も高い。

そういう電氣の圧の高い所が集まって クニ となる。
クニ は神の集いの地である。

電氣の働きに関しては筋肉反射テスト(キネシオロジー)でよく知られている。
電氣の感度をよくすることで、どこが クニ になるかを
あらかじめ推定する(占う)ことができる。

古代中国で 陰陽五行 という考え方が発祥した。
陰陽に分かれるものの行(クダリ)は五行である教えであり、

その五行とは モッカドゴンスイ である。

それを漢字(感じ)て書き、順番に説明すると

木(黙) 風を受ける木々、静かな印象
火    燃える、熱い、激しい印象
土(槌) 固い定まりが砕けて割れる印象
金    丸い、滑らか、滑る、転がる印象
水    ミヅ、見えない、流れる、過ぎ去る印象

として表すことが出来、この順番にしても相関関係がある。
つまり、

木は火によって位置を占められ
火は土によって埋められ
土の中では所々、金が生まれ
金の実体は水のように流れて消え去り
何もない所に木(氣)が生まれる

という具合である。
また、これら 五行 においても 陰陽 がある。

そんなわけで
カタカムナ の歌でも 似たような概念が述べられている。

次の一節である。

ヒフミヨイ マワリテメグル ムナヤコト


ヒフミヨイ は言わずと知れた、1から5までの数え方である。
ムナヤコト にしても 6から10までの数え方である。

このようにして前半と後半の数え方に分かれたサマは 陰陽 であり、
その陰陽は イツツのクダリ として表される。

また、順番は マワリテメグル であり、
後ろに回って 裏表をメクっている様相を表している。

つまり、一番初めに登場する ヒ(1) は
後半部において一番最後に出る ト(10) と
裏表の関係を結び 陰陽 となすのである。

裏表の関係を結ぶと イツツのクダリ が現れ、
そのイツツ は 合わせると すべて同じカヅとなる
特徴がある。

先ほどの モッカドゴンスイ を カタカムナの数え歌になぞらえて
もう一度、考えてみよう。

ヒ(1)は 響きの意味からして 火 である。
フ(2)も 響きの意味からして 風 であるが、木のこととなる。
ミ(3)は 響きの意味からして 水 である。
ヨ(4)は ウマシ アシカビ ヒコヂの神 である海月の頭をつくる部位であり、
 すなわち、地上の私たちの住む ヒクミ に位置する。
イ(5)は タカミ に位置する 電氣の圧の高い状態を表す。

カタカムナの図で見ると、ヒフミ と ヨイ も マワリテメグル しており、
その ヒフミヨイ の イツツのクダリ もまた マワリテメグル して
ムナヤコト となっている。

こうした 古代中国から発祥した モッカドゴンスイ をヒントとして
カタカムナの歌の全体像が なんとなく 分かるのである。