“ 神が与えし試練なのか… ”

 「本当にバイクで行くんですか?」 「無茶です、無謀です!」 「根性だなぁ〜!」 「Real Crazy !」 と、いろんな声が聞こえてくるのを承知で、9月7日(金曜日)東京を出て一路熊野へ!

 

6時15分、恵比寿駅前で今回の撮影隊を乗せる車と合流。

7時待ち合わせの東京インター角のマックに向け走り出すと、三茶辺りからポツポツと落ちて来た。『イヤ〜な予感!』

マックに着くと、ケン、潮見、センコウ、黄色いピックアップトラックの“ Chipps Companyの坂元と名古屋のミノル、それに見送りに来てくれた添田が待っていた。

立ち寄ることなく、添田を残し東名に入って次の合流場所である海老名SAを目指した。

そこでGlory engineringの吉川夫婦、今年も参戦する埼玉の井上、山賀が待っていた。

今回に間に合うように、ミノルが吉川に依頼してあった、タンクに取り付ける “ Hal Devils son “のアルミのエンブレムが出来上がり、それに吉川が乗って、カミさんと二台で来ていた。

そこでミノルにバイクを渡し、吉川夫婦はタンデムで行く事になってたが、坂元のトラックが乗れるからカミさんは助手席に、合計バイク8台と車2台で次の合流場所である中井PAに向かって走り出した。

 

中井PAに着くと、DayTrip Choppers の川辺と八王子のTIS社長岩本が待っていた。 もう1人バイクで参戦する、NormalPartsでharp奏者のヒロが来てない。

何度か電話入れたら、厚木辺りだと言うことでしばらく待つ事に!

15分ほど待ってるとエンジン音を響かせヒロがやって来た。

で、次の合流場所である新東名浜松SAに向け走り出した。

足柄手前辺りからの土砂降りだって、レインウエアを着込んだからへっちゃらさ〜!と、新東名浜松SA手前辺りから雨も小康状態で、到着するとピーカンで真夏の暑さ! そこで待っていた、Staffのチアキと鴉のドラムケンジと合流。

川辺と岩本は雨の走りは嫌だと、車で来ていた。 バイク10台に車4台連ねて一路刈谷SAまで、脱ぎ捨てたレインウエア無し状態なのに突き刺さる日差しだが、何とも言えない最高のライディング!

”全てに解放された、自由だ〜ッ!“

刈谷SAに着くと、TEAM Iwakiの矢野たちが待っていた。

少し立ち話をしていたところへ川辺が「浜松SA出て少し走った所でケンジのサドルバッグの蓋が飛んでしまったのでハイウェイパトロールに連絡して、受け取ったら刈谷に行きますとの事です」 と、言う事なので俺たちは先に次の給油場所である安濃SAでケンジを待つことにした。

明日、本番に参戦すると言う矢野たちと別れ安濃を目指し再び走り出す。 伊勢道に入り安濃SAで満タンにして、ケンジを待った。 40分程待っていると苦笑いを浮かべケンジがやってきた。サドルバッグに目をやると吹っ飛んで傷だらけになった蓋が痛々しくおさまっていた。 「さぁ、熊野までノンストップだぁ!!」

 

とは行かず、伊勢道出口を出る手前で潮見のバイクのガスタンクのキャップが吹っ飛んだって言うんで、料金所出たところでア〜でもないコ〜でもないとアイディアを出しあって、と誰かが ペットボトルを短く切ってガムテープで固定したらどうでしょう?と、言うことで車に有った空のペットボトルを短く切ってガムテープで固定してみると、なんともピッタリ!

 「これアルミのコカコーラのに変えたら流行るかも…!」 と、一先ず熊野目指し再び走り出す。

 

尾鷲北出口を出て42号線を熊野方面に向かって走り出すと、今度はキャブを支えてるステイが折れてエアーを吸い込むから何とかしようと、タイラップで留めようとか試行錯誤して気が付いたが、ちょうど止まってる所の直ぐ下が橘山のライブハウス ” Blue Moon “で、その横で鉄工所もやってる事を思い出し、橘山に電話すると今から歯医者に行くから戻りは夜だと言うことで、仕方なく熊野ミーティング会場で待ってる現地スタッフのマッペに事情説明して遅れることを伝えると、熔接なら出来ますし機材も有ると言うので、後15分走れば会場に着くからとタイラップで固定してゆっくり走って、予定より1時間以上遅れて会場入り。

 

浜口、徳永、マッペ、マサシ、ユキヒロ等いつもの熊野スタッフたちに出迎えられ、休む間もなく熔接作業に! 結局、川辺が熔接作業をすることに!

クッタくたの体のままドラム台の設置、テントの張る場所等決めて、金沢から参戦のノリ、富山から参戦の一馬とヨシミ総勢20人ほどで、妹が事前に段取りしてくれた血気大会会場まで5分の道のりをヌウの大移動!

 

 『昔っから思ってるんだが、俺と妹の関係はふうてんの寅さんとさくらなんだと!いつもいつも俺の事が心配で、東京からバイクで往復する事も心配で仕方がない!だから少しでも面倒な事はやっておこうと、何もかも準備万端でこっちは椅子に座るだけで食べ物から飲み物が運ばれてきて、それを口に運ぶだけ!ホント頭が下がります。ありがとう。』

東京からの大移動お疲れと明日の成功に乾杯して、飲んだり食ったりで皆んな出来上がった頃、岐阜…ingの清藤達が…!

少し打ち合わせして、それぞれ宿へ!

 

 

本番当日、目を覚ますとパラパラ雨が!で、着替えて会場に向かう途中太陽が顔を出してニッコリ!しばらくするとザ〜!っと、上がって曇りになったと思ったら灼熱の太陽が! 会場に着くと、パラパラとまた雨が…!(なんて日だッ!)

 

楽器類を貸してくれ、運んでくれたBlue Moonの橘山達とPAの中さん、テント張り等準備にてんやわんやの地元Son of Hal Devilの面々。 岐阜からいつもの...ingメンバー達とGFBの面々、ヤマキダクトの林達が到着してリハーサル開始!! 出演バンド、岐阜の”FBA“、“…ing“、地元尾鷲の”SLUGGEAD、地元御浜町の “COORS ”、東京のShow-Dai BAND、岡崎の”Memphis“、俺んとこの”Normal Parts“、それぞれ公開リハを終え、予定より1時間遅れでライブスタート。

 

栃木からキャンピングカーで参戦した沖山夫婦、ノブ、シメ子達、福岡からバイク連ねて毎年参戦の坂口夫婦、今回初参戦の高知から龍二家族、広島から市川、大阪からJohnny、新潟からトップミュージックの大場、友達の元平、Voiceのツヨシ&笹川、JoySoundの渥美、梶山、サプライズでバイクチームCOOLSモガ、 いつも参戦の田中夫婦がバイクでやって来た。今年も出店してくれた床鍋家族と馬瀬、名古屋から浅井兄弟達、金丸&マキ、千葉からマチャミの後輩安藤ほか雨にも関わらず他方から参戦してくれた顔、顔、顔。

イカツイバンド連中の間に心和む地元のDance Team M’s“と、雨も吹っ飛んでしまう熱のある心あるライブで盛り上がり、最後は出演バンド全員と参戦してくれた皆んなと、恒例の ” Stand by me“を大合唱。

今回、RED MOONの後藤が、俺とのコラボ(レザーリストバンド)を、この日の為にと作ってくれた。 後藤、ありがとう!

 Vol.3 Hal- Devilsonバンダナ袋詰め作業をしてくれた、ちゃんこや玉海力おかみひろ子&友達、ありがとう!

皆んな、お疲れ&ありがとう。

 

で、翌日は夏真っ盛りの灼熱の太陽で日焼けになりながら、昼くらいまで後片付け。

本番当日参戦出来なかったと、和歌山市から3人駆けつけてくれた。

ほぼほぼ、終わったところでお疲れ乾杯して、積み込み作業を地元スタッフに任せて残ったメンバー、スタッフたちと熊野本宮大社、那智大社、速玉大社を巡ってお札を頂いてきた。

 本宮大社では、先に会場を出て奈良県回りで福岡まで帰ると言う坂口夫婦と待ち合わせ、一緒に参拝。九州まで無事帰れるようにと!

それぞれホテルに戻って別れた後、妹の家に着いて風呂に入ると、疲れがドッときてるのを感じて、早めにベッド・イン。

6時頃激しい雨の音で目が覚めた。「嘘だろッ!」 9時にホテルロビー集合、出発予定。 止みそうもないどころか、激しくなるばかり。

 

送りに来てくれた地元スタッフ、妹と別れ尾鷲のBlue Moon の橘山の所まで、徳とマッペを伴って土砂降る中を尾鷲まで。

 Blue Moon に寄って、橘山に別れの挨拶&お疲れ&ありがとうを告げ一路東京へ!

途中、何度か休憩しながら土砂降る雨を恨みながらも、神が与えた試練だと! こんな天候にも関わらず全国から来てくれた皆んなと、あんなに楽しいとびっきりの想い出が作れたんだから、甘んじて受けましょう! それにしても凄すぎる!

 

桑名辺りや伊勢湾岸道では突風でフラつきながらも、夜8時頃我が家に到着。

Bell Stuffもっと頑張れよ!ったく!中までずぶ濡れじゃないか! ヴィンテージじゃ無理か⁉︎ 何はともあれ、参戦してくれた皆、手伝ってくれたスタッフ、協賛してくださった皆様、それと水口組スタッフありがとうございました。

 これからも、こんな大馬鹿野郎にお付き合い下さい。 と言うわけで、一度も止むことのない土砂降りの中を無事帰れたことに感謝致します。

 

photo by
Chiaki Takezawa/Takashi Kumano