診断がついて安心した。でも本当に大切だったこと
息子が起立性調節障害と診断された日のことを、今でもよく覚えています。
当時の私は、毎朝息子を起こしていました。
「今日は行けるかな」
「今日は学校に行けるかな」
そんな期待と不安を繰り返しながら過ごしていました。
学校へ行けない理由が分からない。
本人も苦しそう。
私もどうしたらいいのか分からない。
そんな毎日でした。
だから病院で、
「起立性調節障害ですね」
そう言われた時、私は正直ほっとしたんです。
原因が分かった。
怠けているわけじゃなかった。
私の育て方が悪かったわけでもなかった。
そう思えたからです。
私は准看護師として働いてきました。
だからこそ、病院を受診することも、診断を受けることも、必要な治療を受けることも、とても大切だと思っています。
実際に私たち親子にとっても、その診断は大きな一歩でした。
でも、その後息子と向き合う中で、もう一つ気づいたことがありました。
それは、
体だけでは説明できない苦しさがあるということでした。
学校へ行けない不安。
周りの子たちと比べてしまう気持ち。
将来への心配。
自分でもどうしていいか分からない葛藤。
息子の表情や言葉にならない反応を見ていると、
「体だけじゃないんだな」
そう感じるようになりました。
私はずっと、
どうしたら学校へ行けるようになるだろう。
どうしたら元気になるだろう。
そう考えていました。
でも本当に必要だったのは、
息子の心の声を聞くことだったのかもしれません。
そして同時に、
私自身の心の声を聞くことだったのかもしれません。
私はずっと頑張っていました。
ひとりで抱え込んでいました。
不安も、焦りも、心配も、
全部自分の中に閉じ込めていました。
だから今思うんです。
体も大切。
心も大切。
どちらかを否定するのではなく、
どちらも大切にしながら向き合うことが必要だったんだと。
もし今、
子どもの不登校や起立性調節障害で悩んでいるお母さんがいたら伝えたい。
どうか自分を責めないでください。
そして、お子さんだけでなく、
あなた自身の心にも優しく寄り添ってあげてください。
あの日の私へ。
大丈夫。
今は見えなくても、
必ず光はあるから。
そんな言葉を送りたいと思います。
※息子はその後、不登校や起立性調節障害、さまざまな困難を経験しながらも、今は高校生活を送り、テニスや英語の勉強に励んでいます。