こどもを産んだら認めてもらえると思っていた

数日前、

夜中にふっと目に入った、Yahoo!ニュース。

「母になる」
の小池栄子さんのセリフについて。
脚本家さんのインタビューみたいな記事。

私は、ドラマは見ていないから、

内容はわからないんだけど、
なんだか気になって、

読んでしまって、
その記事に対するコメントまで読んでしまった。

コメント欄には、

なかなかこどもを授からない人たち、
こどもを授かれなかった人たちの気持ちがたくさん綴られていて、
読んでいたら泣けてきた。

５月の半ばに
ついうっかりひきうけてしまったいくつかのことがきっかけで、

この3週間ほど、自分の思うような毎日を過ごせなかった。
がんばったつもりだけど、周りの人にわかってもらえない感を感じていて、
すごく疲れたなぁって思っていた。

その、自分の中に溜まった気持ちたちが、

この記事を読んだことで、

「こどもを作ろうとがんばっていた時の、私の気持ち」

と重なって、思い出されて、

溢れてきたんだなぁ。

「わたしだって、がんばったんだもん。」

そんな言葉が、勝手に口から出てきてた。

夜中だったから、大声は出さなかったけど、

久しぶりに、声をあげて泣いてしまった。

すっきりした。

私が結婚したのは、2011年の2月。

その2年前くらいから、

結婚を前提に、夫と同居生活を始めていた。

同居するための挨拶に行ったら、

両家の母親からは、
早く孫の顔が見たいって言われた。

もちろん、私も、生活の基盤が整ったら（2人とも転職したばっかりだった）

出来るだけ早く、こどもを授かりたいなぁって思いはあった。

入籍する前も、
少しでも生理が遅れたりすると、
もしかして、、、！もしかして？
と、ドキドキソワソワしていた。

オープニングスタッフとして、入った今の会社。
1番最初に結婚したのは私だったけれど、

そのあとは、

1年に2〜3人くらい、おめでたで退社する同僚たちを見送ってきた。

女性ばかり、20,30代ばかりの職場だったから、当たり前なのかもしれないけれど。

いつの間にか、

私も、あんな風に、

みんなにお祝いされて、

応援されておめでた退社したいなぁ。

って、思うようになってた。

結婚して2年経った頃、

（夫と一緒に暮らし始めて、今の会社に入って４年）

このまま自然の流れに任せて。

なんて言ってたら、

いつまでたってもこどもは授かれないかも。

と、

不安のタネが芽を出し始めた。

毎朝専用の体温計で体温測って、
妊娠しやすくなる体質改善のためのサプリ飲んで、
妊活中の人にオススメという、ルイボスティーを取り寄せて飲んで、
妊娠検査薬もたくさん買った。

もしかして妊娠してるかもしれないし、

と期待があるから、

具合が悪くても薬は絶対飲まなようにした。

たまひよを買ってみたりした。

「こどもが欲しい」

って思ってるはずなのに、

「私たちにあかちゃんは絶対に来てくれるはず！」

とは信じられなくて。

怖くて。

病院に行く勇気もなくて。

でも、

結局、

いつもいつも、

不妊の情報ばかり集めていて、

いつも緊張しながら、

毎日を送っていたんだなぁ。

こころのことを学び始めてから、

「私、親を喜ばせたいからこどもが欲しかったんだ」

っていうことが、

こどもが欲しかった1番の理由だったことに気づけた。

こどもを絶対に産まなければならない。

こどもを産まなければ、絶対に幸せになれない。

親から教えられていたそんな考えから解放されたとき、

とてもラクになった。

でも、

やっぱり、たまにこどものことは、引っかかることがあって、

この前の、のぞみ塾でも、

それを取り扱って貰っていて、

のぞみんに誘導してもらって、口に出しながら泣いた言葉は、

「おかあさん、ほら、みて。わたしできたよ！」

だった。

あかちゃんが出来ることで、
お母さんから、立派な大人になったんだって認めて貰いたかった。

お母さんに、

妊娠の話とか、つわりの話とか、子育ての話をたくさん聞いて、
楽しく話をしてみたかった。

私なりに考えて、サプリを飲んだりしていたけど、

そういうものに否定派のお母さんは、

「そんな怪しいもの飲んで」
って、いい顔をしてはくれなかった。

だから、

私のがんばりを認めて貰えなかったような気がしてしまった。

それでも、

私が、

私のがんばりを認めてあげなきゃいけなかったんだなぁって思った。

他に、

癒さなきゃいけないことがたくさんあったから、

すっかり忘れてしまっていたんだけど、

あの頃の私、

がんばってたんだなぁ。

お母さんに、

なんて言って貰いたいか、

考えてみた。

例えこどもが産めなかったとしても、
あつこはお母さんの自慢の娘だよ。

例え子育ての経験が出来なかったとしても、
お母さんは、あつこのことちゃんと認めてる。

例えこどもが産めなかったとしても、
お母さんは、あつこががんばってきたこと、
ちゃーんと、わかってるからね。

ずっとひとりで、怖かったね。

がんばったね。

例えこどもが産めなかったとしても、
お母さんは、あつこが幸せだって、
ちゃんと認めてるからね。

あつこのためだからって言って、
あつこが嫌がること、たくさん言ってごめんね。
不安にさせてごめんね。
悲しい思いをさせて、ごめんね。
あつこのがんばりを、疑ってごめんね。

あつこが、楽しく、幸せに暮らしていたら、お母さんも幸せだよ。

その中で、自然にあかちゃんができたら、お母さんも、たくさんたくさんお手伝いしてあげるからね。

そんな時が来ることを、お母さんは気長に待ってるよ。

考えながら、つぶやいてみたら

やっぱり涙がいっぱいでた。

消化不良だった気持ちが、ぜーんぶ、

流れていってくれた気がする。

私が別居を始めて、少し経ってから、

妹のおめでたの話をお母さんから聞いた。

私に話すタイミング、すごく気を遣ってくれたみたい。

すっっっっごくびっくりしたけど、
でも、
私はとても嬉しかった。

いいなぁ。
って気持ちもあったけど、

でも、
それよりも、
「私、もうがんばらなくても良いんだ。
長女だから、早く孫を生まなきゃって思ってたけど、
もう、がんばらなくても良いんだ。」

って、
すごく、肩の荷がおりた感じがした。

妹は妊娠初期から絶対安静だったし、
姪っ子も早めに生まれちゃったから、保育器に入ってた期間もあって、
心配なことはあったけど、

無事に生まれてきてくれて、
すくすく元気に育っていてくれることが、本当に嬉しい。

妹には、
かわいい姪っ子を産んでくれて本当に感謝している。

偶然だと思うけれど、
姪っ子は、

私とおんなじ「あ」から始まる名前。
すごく嬉しかったなぁ。

職場には、あかちゃん連れのお客さんがたくさん来る。
こどものことで悩んでた時は、
可愛いなぁって、こころから思えることがなかったけど、
今は、可愛いなぁって思える。

夫に感じたこと。

私は、あなたのことを、

たくさん態度で責めてしまっていたよね。

ごめんなさい。
それなのに、協力してくれてありがとう。

あの時は、そう思えなかったけど、

今は、

あの時、彼なりに精一杯協力してくれていたんだなってわかる。

こども欲しくないって言ってたのに、

私のために、協力してくれてありがとう。