1型糖尿病の始まりその1
2013年、新年を超えて…
私はお腹の中の息子をはぐくんでいました。
予定日は春の4月。
妊娠中の尿検査で、糖が+。
妊娠中にはよくあることですが、確か+5だったんですね。
それで、内科へ行くように主治医に言われ、総合病院の内科を受診しました。
“妊娠糖尿病”で、血糖値がちょっと高め。
250くらいでしたね。
妊娠中は、胎盤からインスリンの効きが悪くなる成分が出るので、どうしても膵臓が弱めの人は、妊娠中のみ、糖尿病と同じような状態になります。
これは通常であれば出産後には治ります。
飲み薬はあかちゃんに影響があるので、妊娠糖尿病の場合の対処法は、インスリン療法です。
あとは、食事と適度な運動ですね。
毎日注射します。
それは1型糖尿病とはまったく関係のない疾患です。
妊娠の合併症とでも言いますか。
ですが、このとき、内科のお医者さんは血液検査の結果を見て私に告げました
『抗GAD抗体という数値が非常に高いです。今現在は、すい臓は機能していますが、おそらく今後、1型糖尿病を発症します。時期はハッキリとは言えませんが、間違いなく、発症するかと思います。これは、通常の糖尿病とも違うし、今回の妊娠糖尿病ともまったく関連しない物です』
青天の霹靂ですね。
私は、父方の祖母、祖父、伯母が糖尿病の合併症で亡くなっています。
母も2型糖尿病を状態は軽いですがかかっています。
ですから、将来2型糖尿病(生活習慣病と言われる、世の中の人がよく知っている普通の糖尿病)になるかもしれないとは思っていました。
その分、1型糖尿病…という事に本当に驚きました。
1型という言葉に一瞬理解出来ませんでしたが“小児糖尿病”と言われれば理解出来ました。
自分なりに情報を収集…
医師にも疑問を聞き…
明日か1年後か10年後かわからない、でも私は1型糖尿病になるんだ…。
そういう覚悟を持ち始めたのが、2013年3月の事でした。