先日、熊野古道の中辺路を少し歩いてみました。

 

 

 この日のスタートは、JR紀勢本線の那智駅。

 

 

 駅舎の脇から、

 

 

地下道をくぐると、

 

 

「那智の浜」。

 

 

 波も穏やかな、静かな浜が続いていました。

 

 

 ベンチで休憩した後、

 

 

いったん駅舎に戻り、

 

 

熊野古道の「中辺路」へ。

 

 

  駅前の国道42号線を横断すると、正面に「熊野三所大神社」。

 鳥居の右手、青い看板には「浜の宮王子社跡」とあり、

「浜ノ宮の大楠」が残ります。

 

 藤原宗忠「中右記」の天仁二年十月廿七日条*を見てみると、

 

 參濱宮王子、此所向南海、地形勝絶

 

 

 続けては、暁鐘成編『西國三十三所名所圖會』(1853年)二の挿圖「濱之宮 補陀洛寺」。

 

 正面に描かれているのが「本社」、左手が「補陀洛寺」です。同圖會の本文には、

 

 濱之宮 那智の庄濱宮村にあり宇久井の浦より此所まで行程一里

 本社 王子権現 里俗ハ三所権現ト云。


 濱之宮の本社は王子権現であり、

 

補陀洛寺 濱の宮の傍にあり天台宗にして那智山権現の社僧の中之則ち濱宮を守護に

 

 その傍らに天台宗の補陀洛寺もあったのでしょうが、

 

 

ただ、補陀洛山寺や補陀洛渡海については、

 

 

以前のこのブログ「熊野古道:那智駅から補陀洛山寺へ」を

 

 

ご覧いただくということにして、

 

 

 

今日はその先、中辺路の画像をご覧下さい。

 

 

 

 観光路線の和歌山県道46号那智山勝浦線は、那智川沿いに那智大滝に向かっていくのですが、

 

 

熊野古道は部分的に旧道。

 

 上画像の道標によれば、那智山5.8km110分、市野々王子3.2km。

 

 

 続けては、川関の庚申塔。

 

 

 しばらく県道の歩道を歩いた後、

 

 

上画像の道標で再び旧道へ。

 

 那智山4.0km90分

 市野々王子1.4km

 

 

 

 そして、熊野古道「曼荼羅のみち」に入る予定だったのですが、

 

 

残念ながら、地元那智勝浦町の看板が。

 

 

 「熊野古道曼荼羅道 この先崩土により通行止め」。

 

 

 これ以上の前進はあきらめ、舗装道に戻ることにしました。

 

*『史料大成10 中右記第三(内外書籍、1934年)