既に新聞各紙の報道でご存じの方もいらっしゃるのでしょうが、3月15日(金)の文化審議会において、重要文化財の「三重県宝塚一号墳の出土埴輪」を国宝に指定するよう文部科学大臣に答申された、とのこと。

 

 3月16日付の『日本経済新聞』朝刊によれば、

 

 三重県宝塚一号墳出土埴輪は船や家などの形をした計8点で、船は全長140センチ、高さは94センチと最大級

 

 実は宝塚古墳については、2021年02月12日付のこのブログで既に取り上げていて、画像も使い回しになってしまうのですが、

 

 

上画像は宝塚古墳公園の案内看板。

 

 

「寳塚古墳」は国の史跡で、

 

 

そのうちの1号墳は全長110mと、旧伊勢国内では最大の前方後円墳。

 

 

 北側くびれ部には造り出しと、墳丘との間をつなぐ土橋がり、

 

 

松阪市教育委員会によって、1999年から古墳整備事業に伴う発掘調査が行われ、

 

 

2003年には、文化財センター(はにわ館)も建設、

 

 

出土した埴輪を展示しています。

 

 

 第一展示室は、常設展「宝塚古墳の謎」で、

 

 

 

私が行った折には、船形埴輪(埴輪船)も展示されていました。

 

 3月16日付『中日新聞』朝刊社会面によれば、

 

 特に船形埴輪は船体の9割以上が残る状態の良さや、太刀などをかたどった4本の立ち飾りがある造形性、写実性に優れた点などが国宝の答申につながったという。

 

 また、同日付の三重版によれば、三重県内の国宝指定は2017年の高田本山専修寺の「御影堂」と「如来堂」以来で7件目。埴輪では全国で3例目とのこと。

 

 発掘調査を担当された方々をはじめ、多くの関係者の皆様、どうもおめでとうございます。