先日、津島の町を少し歩いてみました。

 

 

 この日の出発点は、名鉄津島駅。

 

 

  天王通りを西へ15分ほど歩くと、

 

 

銀杏の巨木が2本。

 

 

『尾張名所図会』巻七(1844年)の挿図「津島牛頭天王社」其二を見ると、

 

 

鳥居の左脇に、大木が一本描かれているのですが、これは現在の大銀杏でしょうか。

 

 

 現地に立つ津島神社社務所の案内板によれば「御神木」で、県の天然記念物。

 

 

 境内には、

 

 二もとの銀杏を於きて自らは

 紅き津しまの神の楼門

 

という与謝野晶子の歌碑もあります。

 

 

 さて、その紅き津島の神の楼門をくぐると、

 

 

拝殿(左)と本殿(右奥)が見えてきました。

 

 楼門は1592年、本殿は1605年の建立で、国の重要文化財。

 

 それに対して、拝殿は1649年、

 

 

南門は1598年の建立で、こちらは県指定の文化財です。

 

 

 ところで上画像は、『尾張名所図会』巻七(1844年)の挿図「津島牛頭天王社」其二の左面。

 

 右上に「拝殿」・左上に「南門」が描かれているのですが、左下に「社家町」との文字も見えます。

 

 

 現地に立つ標識によれば町名は「祢宜町」で、

 

 この辺りはかつて津島天王社の社家町で、太夫名を有する多くの神職(社家)が屋敷を構えていたところでした。

 

 

 上画像は、同社神官の流れをくむという、国重文の「堀田家住宅」(堀田理右衛門家)。

 

 

 続けては、その分家という、国登録文化財の「旧堀田廣之家住宅」です。(次回に続く)