上画像は、JR多気駅前に掲示されていた多気町観光協会の「TAKI全体マップ」「多気町へようこそ」。

 

 同町域には、何本もの旧街道が通っているのですが、今回、私が歩いたのは「伊勢本街道」。

 

 今日は、その内の同町内、四疋田~津留の画像をご覧いただこうと思います。

 

 

 高さ5.5m、弘化二年の建立という四疋田の常夜燈を見た後、伊勢本街道を西に歩いていくと、

 

 

三疋田の歯痛地蔵が見えてきました。歯痛に効能があるそうです。

 

 

 井内林の集落には、廻国供養塔と「いぼ地蔵」。

 現地の案内板によれば、「里人がいぼ落としを祈願した」。

 

 

 同集落の西のはずれには、「南无阿彌陀佛」の六字が彫られた石碑。名号碑ということになるのでしょうか?

 

 

上津田クリーンセンターの入口には、「左丹生大師道」の道標。

 

 同町内丹生の「丹生大師」(丹生山神宮寺)は、丹生神社の別当寺で真言宗、この地域では名の知られた古刹です。

 

 

 県道勢和兄国松阪線を櫛田川右岸沿いに歩いていくと、

 

 

不動院の入口に、「佛足石」碑。

 

 現地の案内板によれば、地元では「足神さん」。天明5年(1785)の建立だそうです。

 

 

 伊勢自動車道の高架下をくぐり、右の旧道に入ると、中牧の集落内に、道標を兼ねたお地蔵様。

 刻まれている文字は「右いせみち」「左まつさかみち」で、

 

 

続く上牧の集落には、お地蔵様二体と廻国供養碑。

 

 左は道標地蔵で、「右はせミち」「左にうミち」。右の供養碑にも「はせ迄十七里」の文字がありました。

 

 

 そして、次の津留の集落は、芙蓉山人『伊勢参宮細見大全』(1766年)に、

 

 津留村 客舎茶店有

 

と書かれているように、かつての「宿」。

 

 津留川 舟渡し

 

 当時は、津留川(現櫛田川)を舟で渡っていたようですが、現在は県道702号茅原丹生線。

 

 この橋を渡ると、多気町津留から松阪市茅原に入ることになります。

 

 

 

上画像は、橋から見た櫛田川の下流方向で、

 

 

 

続けては上流方向。

 

 この辺りの櫛田川は、蛇行河川ということになるでしょうか。