上図は、1938年発行の五万図「水口」。
東南東から西北西に走るのは、旧東海道です。
水口は、五十三次の宿場町で城下町。
東海道をはさんで西に「水口城址」、東に「古城山」(「水口岡山城跡」)があります。
そして、その東海道と交差する形で、北東から南西に伸びるのが「近江鐵道」で、
水口駅は、古城山の北西麓。
高田圭「近江鉄道」*によれば、
創業以来の駅舎の残る水口
ということで、
駅舎は、木造平屋建てで、切妻の瓦葺屋根。
近江鉄道の日野~貴生川間が開業したのは、1900年12月28日です**。
ホームは2面2線で、駅舎側が水口石橋・貴生川方面、
構内踏切を渡ったホームは、
水口松尾から、八日市・彦根方面。
朝夕を除いては、時間1本の運行で、
また、平日朝の時間帯を除いては無人駅です。
*『鉄道ピクトリアル』NO.685(2000年5月)
**『官報』1901年1月11日