伊勢市二見町江の音無山に行ってみました。
国道42号沿いの駐車場に車を停め、
遊歩道に入り、
木立の間を登っていくと、三角点がありました。
三等三角点で点名は「江」、標高は119.67mです。
さらに、進むと音無神社があり、
音無山園地に到着。
案内板の左上に、ロープウェイの写真があり、
昭和七年(1932)、海岸からロープウェイが架けられ、
と説明が書かれているように、かつてここには二見浦旅客索道株式会社のロープウェイがありました。
中川浩一「ロープウェイ物語(前)*によれば、開業は1932年7月。
定員15人の搬器が延長260m、高低差109mを結んでいたようです。
大阪毎日新聞社名古屋総局編『観光ガイド 名古屋・岐阜・三重・奈良』(大阪毎日新聞社、1938年)にも、
音無山 二見町の突端にある海抜一千フィートの山で頂上までロープウェーで2分間、眺望殊のほか絶佳である。
と書かれています。
しかし、現在の山頂は草木に覆われ、展望も・・・・・。
ロープウェイも戦争中に、供出されたようで、
山頂駅と思しき、コンクリートの土台が残るのみです。
*『鉄道ピクトリアル』第136号(1962年9月)