上画像は、三岐鉄道西藤原駅。

 

 三岐線の終着駅で、1931(昭和6)年12月23日に開業しました*。

 

 当時の所在地は三重縣員辨郡西藤原村大字大貝戸、現在はいなべ市藤原町大貝戸です。

 

 

 西藤原駅と言えば、藤原岳の登山口で、

 

 

私も何度か、お世話になっているのですが、今日は登山ではなく、同駅の駅舎と保存車輛3両の画像をご覧下さい。

 

 

 上画像は西藤原駅の駅舎。

 

 蒸気機関車を2両並べたデザインということになるでしょうか。

 

 

 また、この駅には、1931年、三岐鉄道の開業に合わせて、汽車製造で製作された「E102号機」**も展示されています。

 

 1954年、同鉄道の電化に伴い、大阪窯業セメント伊吹工場へ売却されたものの、2001年の同鉄道開業70周年を記念して里帰り、西藤原駅で保存されることになったようです**。

 

 

 続けて上画像は、電気機関車「ED22 2」。

 

 1926年、米Westinghouse社が電気機器、Baldwin社が車体を製作し、信濃鉄道が輸入しました**。

 

 1937年同鉄道が国有化された後は飯田線で活躍し、1956年国鉄から三岐鉄道に譲渡、廃車になったのは1984年のようです**。 

 

 

 そして最後は、ディーゼル機関車DB25号。

 

 関西線八田駅構内でセメント貨車を牽引するために使用、その後三岐通運藤原営業所に保存されていました***。

 

 

 三岐通運は、太平洋セメントが議決権の63.1%を所有する、同社の連結子会社****です。

 

 (次回の更新は3月22日、三岐鉄道北勢線の終点「阿下喜駅」の画像を何枚かご覧いただけたらと思っています)

 

*『官報』第1512號(1932年1月18日)

 

**南野哲志・加納俊彦『三岐鉄道の車輛たち-開業からの50年』(ネコ・パブリッシング、2004年)

 

***三岐鉄道のウェブサイト「ウィステリア鉄道」より「DB25号機

 

****太平洋セメント株式会社「第19期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)有価証券報告書」(EDINET