先日、企画展「俳文学の世界 」を見に、朝日町歴史博物館へ行ってきました。


 ウェブサイト「朝日町の紹介 」によれば、朝日町は面積5.99平方㎞で、三重県で最も面積の小さい町。

 

  歴史博物館も、児童館・図書館などからなる複合施設「教育文化施設 」の一室に過ぎません。

 

 しかし、ここ数年、秋は、意欲的な企画展が続いており、私も3年連続の見学です。

 

 例えば、一昨年秋は「平成23年度企画展 連歌と一揆-柿城の時代」で、目玉は、地元苗代神社所蔵の「大吉天満宮納帳」。

 和泉書院のホームページに連載されている島津忠夫先生のエッセイ「老いのくりごと」の第2回「『大吉天満宮納帳』の連歌田」 で紹介された、全国で他に2点しかないという「連歌田」の資料でした。

 

 さて、朝日町歴史博物館の最寄り駅は、JR関西線朝日駅。

 旧国鉄時代の1983年開業*ですが、駅舎もない無人駅です。

 

 柴田東吾「輸送データから見た関西本線」**によれば、隣りの桑名駅の一日あたり乗車人員が4,419人であるのに対し、朝日は498人(平成20年度)。

 本数も、桑名なら昼間でも快速が停車するため時間4本あるのに対し、朝日駅は普通しか停まらないため時間に2本です。

 

 ただ、そのJR朝日駅から坂を上って徒歩5分ですから、アクセスは便利。

 

 駐車場があまり広くはなく、週末で満車のため、しばらく駐車待ちをしたこともあったので、鉄道沿線にお住まいの方には、関西線の利用をおすすめしたいと思います。

 

朝日町教育文化施設

 

 緑に囲まれた、明るく素敵な建物、1997年の開館だそうです。

 

「俳文学の世界展」朝日町歴史博物館

 

 今年度の企画展は「俳文学の世界」で、同館のチラシ には、

 

 江戸時代に華開いた「俳諧」の楽しさ、その世界を紹介

 

とあり、芭蕉や其角の画像も。

 

 何か面白い資料はあるかな、今年の目玉は何かな、などと興味を魅かれ、出かけてきたというわけです。  

 

 玄関から入ると、すぐ右手が歴史博物館。受付の方に、A4サイズの「展示一覧」のプリントをもらって、展示室に入りました。

 

(次回に続く)   

 

 

 *朝日町役場「朝日町50周年記念誌」(2004年)

 

**『鉄道ピクトリアル』NO.878(2013年8月号)