こちらのブログはバカな話ばかりの中村です。
今回はクレームの話。
決済(物件引渡・お金の授受)の前に、
建物チェックのために、売主・買主・仲介会社の立会い検査を
行います。
今は「検査済証」を取ることが絶対条件なので、
現在ではありえない話なのだが、昔は買主さんが現場の大工さんに
勝手に注文して、収納を増やしたりしていることなどがあったのだ。
その頃のお話です。
どういう経緯でかは知らないが、立会いの前にお客様が建物に入り、
クロスの貼り方の仕上げが悪く、表面がデコボコしていると。
プロの方に聞いたら、それは直らないと言われたとご立腹状態。
いやいや、そんな直らないなんてことはないと告げた。
それに、そういうことを言っている「プロ」というのは
誰ですか
と。![]()
それは言えないが、「プロ」だから間違いないのだと。
その分、誠意を見せていただきたいと。
これは喧嘩を売ってきているのか
と思われてしまいます。
売主側から見れば。
一応、売主のクロス屋さんと、お付き合いのあるクロス屋さんに
状態を説明して聞いてみた。直らないなんてことがあるのか
と。
「そんな訳ないでしょ
」と笑いながら双方に言われた。
「それは、中途半端な自称『プロ』の方に、変な入れ知恵でも貰ったんじゃないの
」と。
当然、第三者の立場に我々はいるのですから、双方の意見を聞きます。
そして伝えます。
売主側カンカンです。
だって直らないわけがないし、
だったら貼り替えますよ。と言ったのだが、いやいや、プロが直らないって
言ってんだから、誠意を見せなさいよと。
いやいや、直すって言ってますでしょ
と、いやいや直らないって聞いてる。
正に無限ループ。![]()
でもこれは、どちらが悪いか解りますでしょ
直させないのだからね。
直すって言ってるのだからさ。やらせてみて直らないならば、売主の責任でしょ![]()
でも直させないのだからね。(直らなかったら、話は違う。)
では立会い時にお話しましょう。ということになった。
結果は私には見えていた。
どう見ても、買主さんに勝ち目はないなと・・・・
一番の問題は、その自称「プロ」が誰かということだ。
どう贔屓目に見ても、とても「プロ」とは思えない。
直す直らないの話などは出ない。直ることは明白だしね。
ゆくゆく話しを聞いてみると、ご近所の方だった。
日曜大工が好きな、一般の方だった・・・・・・・
『化粧版』(ごめんなさい。詳しい説明は省く。単純に言えばクロスなど貼っていない板)
を見て、クロスの貼り方が悪い
と
言ってしまうレベルの方が、自称「プロ」だったのだ。
さぁ、売主さんは今まで我慢してきたものが止まらない。
しかも、このお客さんは早いうちから大工さんと相談して、いろいろ図面にはないような
収納などを増やしていたのだ。
これは一見良かれとお思いでしょう。やって貰えれば嬉しいと。
しかし、予定外のところに収納空間があるのだ。
構造的に良いことか悪いことかは、分かるはずだ。
確かに大工さんだから、ここは問題ないとかは分かるだろう。
しかし、大工さんは構造計算は出来ない。
つまり、本当に大丈夫かなんてことは言えないのだ。
何か問題があっては困るのだ。
図面どおりに建てているものであれば、何かあったなら、それは売主の責任だ。
図面どおりに建てられていないもの。
それは保証が出来ないということだ。大工さんが人が良かったのでしょう。
いろいろサービスのつもりで、良かれと思って施工しちゃったのね。
お客さんから、いろいろ頂いちゃったのかもしれない。わからないけどね。
売主側からの反撃が始まる。
●直るものを、直させずに誠意を見せろということ。(実際には売買価格を値引けと。)
●しかもそれが、「プロ」でもなんでもない、一般の人からの意見を参考に
言ってきていること。(言いがかりにしか見えないんだもの~)
●無断でいろいろ住宅改造していること。(まぁ、構造に関係ない改造だけども)
非常にヤバそうな雰囲気。お互いに激しい視線をぶつけ合った刹那、
売主側
「契約違反で訴えてよろしいですよね![]()
それから、いろいろ図面にないもの増やしているけど、
責任取れないから、大工さん。全部元通りに直してね。
言ってること間違ってないですよね
ではそういうことで。」
契約違反(違約)ということは、物件価格の20%(契約時に%を決める)の
金銭を違約した方が支払うということだ。
4,000万円を超えていた物件だから、違約金は単純800万円以上となる。
恐ろしい・・・・・
買主さまから見れば、予想外な展開だったようだ。
私に意見を求めてくる視線が来ていたが、軽く首を振るしか出来ない。
どう考えても、不利だ。しかもこちらにも不満をぶつけてきていたのだ。
何を言っても、聞く耳を持たない態度で。
フォローのしようがない。「謝った方がいいですよ?」と視線を投げた。
それから、買主側からの謝罪がその場でありました。
クロスの直しはしなくて良いですし、改造部分はこのままで。
保証部分はつけなくて大丈夫ですから、何とかお願いしますと。
売主側
「あっそうですか
わかりました。それではそれで行きましょう。
今日はお疲れ様でした。
じゃあ、大工さん。そういうことで。良かったですね。」
全ては丸くおさまった。(丸くではないだろうがさ。この場合はこれが最善だもの。)
大工さんも肝を冷やしたことだろう。この後ではこの売主との契約はないだろうが。
会社からは激怒されるだろうな・・・・
買主さんも、ビックリしたと思う。
人の意見を信用して、良かれと(
)思って言って来たのだとは思う。
それがとんでもない方向に行ってしまったと。
本来ならば、仲介会社は第三者立場といえども、どうしても知識・経験が
少ないであろう買主側に陣取るのが普通なのだ。
しかし、上記のようなことの場合には、どうしようもないのだ。
明らかに買主さまの言っていることが、おかしいのだもの。
皆さん、気をつけてくださいね。
仲介会社にもフォローできる限界があります。
何か行う前には、相談するようにしてくださいね。