黄門穴従僕射
この週末の夜は外食に行ったのですが
その前にうっかり洋服を買いに行ってしまって
はっと気がついたら9時前で
わが滞在国米国では9時ラストオーダーのレストランが
それは果てしなく大量にありましてね
いえもちろん、
深夜族のために遅くまでオーダーを受け付けてるお店もあるのですが
それはおおむねスポーツバーだのお酒メインのところで
そういうところで食事を取ろうと思うとそれはもう脂っこいメニューしかなくって
イモを揚げたものとか
イモにチーズかけて焼いたものとか
胃袋はもう少しさっぱりしたものを欲していたもので
なにがいいかなと思案したところ
近所にあるちょっとカテゴリー上めの中華料理屋に行くことになりました
まあ米国的にいうところの「ファンシーなお店」ということで
このお店、ちょっと場末なエリアにあるのですが、なかなか有名店で
まあ有名店かどうかはだれが定めるのか知りませんが
いちおうローカルレストランランキングサイトとかでみると
「こじゃれた中華料理屋」内では上位を誇っております
まあミシガンの中華料理屋ってほとんどテイクアウト専門で
店内は「簡素簡潔」の極みなんですけどね
ただここが、場末なくせにバレットパーキングシステムをとっているんです
バレットパーキングってぇのは
店の入り口に車を横付けにすると おにいさんが車のドアをあけてくれ
車から降りると同時に彼は車に乗り込みさっとどこかへ行ってしまい
食事終わって店を出るときと
お兄さんがにっこりと笑いながら脱兎のごとく走り去り
数分後にはわが車が店の前に横付けされると
もうおなかいっぱいで車まで歩きたくないとかいう紳士淑女には最適なシステムなのですが
ええ、米国ですから当然チップを払わなければなりません。
ワタシはね、20数年間日本に住み、その後イタリアにも住み、
最終的にはここ米国を仮の住まいとしておりますが
未だにこのチップ制度というものに慣れません
しかも頼んでもいないのにその制度が確立している場合とか非常に腹立たしい
店も当然のように
「ええ、ウチはバレット制度をとっているもんでね、お客様はさっさと車からどいたどいた」
みたいな態度をとっているのも気に入らん
だってね、たかが中華料理屋ですよ
春巻きが5ドルとかで食べれるんですよ
その日 ワタシが食べたのは前菜にイカの甘辛揚げ
メインに刺身のサラダを食べたのですが
どの料理も20ドルは超えていません
前に超高級フランス料理を食べに行ったときもバレット制度でした
でもそのときは見事な生花と壁びっしりにならんだワインのインテリアで
お料理も最高 お支払いも200ドルを軽く超えていたので
あそこではバレット制度もいたしかたなかろうと判断したわけですが
しつこいようですが 今回はたかが中華料理です
餃子も5ドルでした
この店に来たのは2回目なのですが
どうしてもバレットのお兄さんにチップ5ドルを払いたくないケチなワタシは
堂々と店の近くのスペースに車を停め
入り口付近にいたお兄さんに
「こんばんは ご機嫌いかが」と自分から声をかけてみました
駐車場のシステムには激しく拒否反応を示しますが
お店の味としてはなかなかいいと思います
あの高級百貨店の1階にある
昼真っから店内にニンニクの匂いをぷんぷんまきちらしている
あの店よりかは格段においしいです
すみません地元のひとにしかわからないような表記で
お店の名前はMon-Ji-Roというのですが、「もんじろう」
どういう意味をなすのかと思ってウィキペディアで調べたら
「給事黄門侍郎」(きゅうじこうもんじろう)というのがでてきました
中国の皇帝直属の機関のことらしいのですが、そのなかに
「黄門穴従僕射」(こうもんけつじゅうぼくや)
という機関もあることを発見しました
なぜ中国の皇帝をお守りする機関がこういう理解不能な名を有するのか
なおさら混乱を招きました。
やはりラストエンペラーは奥が深い。
白い悪魔
今日は同僚の誕生日ということで、ケーキを持ってこられた方がおりました。
「アメリカ人の、アメリカ人による、アメリカ人の為のケーキ」です。
もちろん 想像を絶する甘さです。だってアメリカ人用ですから
こういうのを食べ慣れてしまった今日この頃、
銀座のどこそこのケーキの絶妙たる甘さとか
新宿のデパ地下の限定ケーキのフルーツタルトの味のハーモニーとか
そういうものに対して「砂糖降りかけてでなおしてこーい」とか
言っちゃうかもしれません
このケーキの作り方ですか?
聞いていないのでなんとも言えませんが
「ホットケーキの素に砂糖と卵と牛乳をいれ、
スポンジ型に入れて焼き上げ
砂糖水にリキュールをいれたものをスポンジに染み込ませ
砂糖といちごを混ぜたものを間にはさみこみ
上に生クリームに砂糖を混ぜたものをデコレートする」
といったかんじですね
ポイントはすべての材料に同量またはそれ以上の砂糖を投入するということでしょうか
我が滞在国米国において初めて食べたカップケーキ
ひとくちめで「じゃり」と音がして激しく慄いた記憶がございます
あれは要は砂糖なのですが、
あの食感がないと食べた気がしないという人もおられます
まあ幼少時の学校給食で人気を絶した「きなこパン」みたいなものかしら
現在減量計画実行中だというのに
まさか誕生日のケーキを辞退するわけにも行かず
さらに朝食抜きだったので誘惑に勝てず
少し頂いてしまいましたが
なんですか、体が糖分を欲しているときに
吸収率の良い生クリームなぞで摂取してしまうと
糖分が胃袋から吸収する過程を短縮して
ほぞからそのまま粘膜吸収されてしまうような
そんな気分がしました
あとから作り方を聞いてみたのですが
「ストローでスポンジに穴をあけて
そこにコンデンスミルク2缶分染み込ませる」という
信じられない妙技が隠されておりました。
このケーキの総合カロリーを計算するのが怖いです
四つ足大名行列
車の街デトロイトで年に一度開催される大名行列、
その名もドリームクルーズ
そうそれは倉庫で眠っていた40年前の祖父の車や
少しずつ改造したカスタムカーがお披露目される日
この日の為にはるかかなたフロリダから
エンジンのご機嫌を伺いながら
自慢のオールドカーでやってくる強者もおられます。
ダウンタウンデトロイトから
北西にずばんと一本調子で伸びているWoodward Avenue
その名も1号線をひたすら南から北へ、北から南へ走ります
ミシガンには「ミシガンターン」などという特別なルールがあり
道の真ん中にUターン専用ポイントがあり、結構簡単にUターンできます。
だから北のはじっこまでいくとみんなUターンしてまた南に戻ってくる
南の端っこでまた北へ行くという行為を延々繰り返します。
しかも速度30kmくらいで。
みんな我が愛車を通りのひとに見せたくて仕方が無いのでそうなります
挙句の果てに駐車場に止めてボンネット全開でエンジン部分まで見せてくれます
ワタシとしては、見てくれがクールでセクシーな彼女なのに
そんなスカートの中身まで見せられて、
なにか見てはいけないものを見せられたような気になるのは
やはり車のことがわかっちゃいない女子だからでしょうか
餃子だって皮が破れて中身が見えてたら興ざめですよね。
なにが言いたいんだと言われたらそれまでですが
炎天下
働く母のキャンプツアー続き
さて翌日はすっかり快晴、
前日からの雨の残りをたっぷり含んだ蒸し暑い一日となりました。
昨日なんにもできなかったら
今日は大急ぎで失われた時間を取り戻さなくちゃ!
と子供たちは朝7時から釣りにいくわ ペダルボートのりにいくわ、
ミニゴルフするわで大忙しでした。
引率は同行のかーさんひとりで
あ、ワタシは暑いの苦手なんで、撤退のための荷物整理担当で。
やっぱこういうのって好きな人が好きなこと担当するのが
いいんじゃないんでしょうかね
ワタシは炎天下に外に出るのがキライなんです
それなら後片付けするほうが好きなんです
でも、一緒にいったかーさんよ、あなたも炎天下が嫌いだったら許しておくれ
で、たっぷり数時間かけて外遊びと後片付け隊各部の任務終了し
ちょっとプールで一汗流してからキャンプ場を後にしました
帰り道、ちょっと気になっていたとうもろこし畑のどまんなかにあるベリー農場へ
ブルーベリー摘みさせてくれるんです。
けっこうあちこちにこういうベリー狩り農場があります。
入り口でバケツを借りて、トラクターに乗せてもらって いざ収穫
さすがど田舎の農場、誰にも摘まれず適齢期な御嬢様ぞろいでございました。
摘みつつその場でぽいぽいと口にも放り込む
農薬汚染なんてこの際いっておれません
そういえば子供の頃葡萄狩りに行って
とった葡萄をその場で食べようとしたら「洗わないとだめ!」
と厳しく母に窘められてしまった記憶があります
今じゃ子供が落としたおやつでも
「はいっ 3秒ルール適用 拾って食べてよしっ」と躾けている
私はあの頃の因果を背負って生きている母親でございます
ところで ご存知でしたか
ブルーベリーの市場価格はほんのひとにぎりで$3くらい
でも自分で摘めばパウンド$1くらいで買えるんです
採取するための人件費がどれだけあの小さなベリー一粒にかかっているのか
そんなこと考えたら大人食いなんかできません
というわけで今回の収穫はゆうパックくらいのダンボールにこんもりと
目方はしめて8ポンド、一週間は毎日ボウル山盛り新鮮なベリーが食べられます
それでも食べきれなかったのはジャムに まだ残っているので
ブルーベリーパイにして職場へもっていきました
写真で見ると果てしなくまずそうですが、大変喜ばれました。
こういう甘いおやつがなにより喜ばれる米国オフィス
消費してくれてワタシもうれしいよ



















