私は双極性障害II型だ。
診断されるまで、何度も転職を繰り返した。
理由も分からず動けなくなり、仕事が続かなかった。
ある時期から、休日はベッドから起き上がれなくなった。
何もしていないのに疲れていて、気づけばお酒に頼る日々。
「もう働けないかもしれない、人生詰んだ。終わった。」
そう思ったタイミングで、ようやく病院に行った。
診断は、双極性障害II型。
病気の状態から、どうやって立て直したのか。
・発症から診断までに感じていた違和感
・病院に行くまでの判断
・薬を飲み始めてからの変化(1ヶ月ごと)
・実際に試して効果があったこと、なかったこと
・正社員として無理なく働ける状態まで戻した方法
すべて実体験ベースでまとめる。
同じように「もう無理かもしれない」と感じている人の参考になれば嬉しい。

◾️発症から診断までの違和感
私が双極性障害と診断されるまで、6年前に遡る。

ただ、明確にこれが原因でといったことは分からないが、じわじわと暗くなっていったあたりのエピソードから書いていこうと思う。

当時は転職したてで、当時はとにかく忙しかった。私だけではなく全員が忙しかった。

朝から晩まで働いて、残業は毎日3時間。プラス通勤が2時間な所が私の肉体と精神をむしばんでいったんだと思う。

仕事は全く終わらないから、通勤の電車の中でも仕事をしたし、ある日は電車で涙が止まらなくて、泣きながら帰ったこともある。
次の日も仕事が忙しくて、近くのホテルに泊まって翌日出勤することもザラにあった。

こんな生活、いつまでも続くことはなく、限界が来て辞めた。

仕事を辞めた瞬間、私は半年ぶりに口角が上がった。その時、久々に「あ、笑ったのいつぶりだろう」って思った。それだけ口角一つ動かさずに生活していた。

仕事を辞めたものの、その頃ぐらいから、元気な日と落ちぎみな日があるなと思っていたが、こんなこともあるかとあまり気に留めていなかった。

ここから私の双極性障害の症状はじわじわと出始める。

そこから私は転職をして新しい会社に入った。

仕事は残業も少なく勤務出来ていたが、勤務形態や私生活が乱れてきた。

高揚感に満ち溢れてお酒を明け方の2時や3時まで飲み続け寝ないで二日酔いの状態で会社に行ったり、そう思ったら急に落ち込んでしまい1日中ベットから起き上がれなかったり。

ひどい時には1週間に1回は会社を休み、有給も使い切って欠勤扱いで休みを取っていた。

またある日は上司の態度に無性に腹が立ち、思い切り暴言を吐いて帰ってしまったこともある。

通常だったら腹の立つようなことでもないことだし、もし腹が立ったとしても上司部下の間柄なので冷静に対応すると思うのだが、その日は無性に腹が立った。自分は何でもできる、有能な人材だ、上司であろうが私に逆らうなと興奮していた。

帰宅後に家族に説明し謝罪文を作ってもらい、一字一句暗記した。
休暇後、謝罪し和解をした。

このように度々トラブルがありつつも仕事では成果を出していたため、ひどく問題視されることはなかった。

結果的に数年働かせてもらったが、環境を変えたくなり転職をした。この頃は、自分の体調はおかしいとは全く思っていなかった。

転職活動は順調に進み、次に働いた会社も仕事では成果を残すことができ、評価された。

しかし当日の私は、仕事は問題なく働いて、休日はベッドから1日起き上がれないといった生活をしていた。

体力的に疲れて寝てしまうとかではなく、休日は何もやる気が起きなくて無気力といった日々が続いていた。

ただ、仕事にはなぜか行ける。その繰り返しだった。

お酒はしっかりと飲んでいた。飲み方も少しずつおかしくなってきて、記憶を飛ばすことが多くなっていた。

たまに高揚感に満ち溢れて一人で居酒屋に飲みに行くものの、帰りはどうやって帰ったか覚えていなくて、一度も無くしたことがなかったのに人生で初めて財布を無くしたり。

気分が高揚していたので、お酒を片手に散歩しはじめたら、楽しくなってきて4時間散歩し続けたり。帰りはどうやって帰ってきたか分からなかったし、記憶がなかった。

寝込んでしまう日と高揚状態になる日が出てくるようになった。

ただ、仕事には何とか行けていたので、仕事上は問題なかったと言いたいところだが、、、私はいきなり何の前触れもなく会社を辞めた。
前々から転職したいと思っていた訳じゃない。会社を辞める前日も、当日すらも辞めるなんて思っていなかった。

「自分は何でもできる」と突然ひらめいて、いきなり辞めますと言って帰ったのだ。

辞めますと言った帰りの道中は清々しくて、スキップしながら帰った。人生最高だな、楽しすぎると思った。

家に帰ったらお酒を浴びるだけ飲んで、一人で高揚感に満ち溢れながら打ち上げをした。

次の日。私はここから2週間ベッドから起き上がれなかった。

二日酔いとかではなく、何も気力が湧いてこない。人生どうしようとすら思わないし、焦りも感じない。ただ、何の意欲もないといった感じだった。1日ぼーっとベッドの上で過ごす日々が続いた。
ーーー
2週間ぐらいした頃、「そろそろ転職活動しよっかな」と意欲が湧いてきた。

準備を進めれば進めるほど、どんどん意欲が湧いてきて、面接を受けることには何でもできる無双状態だった。

元気が身体中にみなぎってきて口が流暢となり、面接は何でも答えられた。
1日3件の面接をこなし、毎日のように内定が出た。

最終的にホワイト企業から内定をいただけて、転職活動を終了した。

この頃には、なんとなく自分の体の症状に気づき始めていた。

元気で何でも出来てしまう時と、何も意欲が湧いてこなくて寝込んでしまう時がある。

「そろそろ年齢も年齢だし、うまく自分の症状を隠して働かないと社会人詰んできそうだな。」と思った。

そこから転職先で働き始めた。仕事にもついていけて問題なかった。

そんな時に新しい友人と出会った。その友達は健康オタクで、私も影響を受けて健康を意識するようになっていた。

別の記事にも書いている(https://note.com/pisuke1192/n/n55777821f657)が、この頃私は断酒を行いはじめたこともあり、健康への追求に興味を持った。

意欲が沸かないときの自分を引き上げないとといった思いから、色々運動やサプリを試してみた。

はじめに言っておくが、結果的に自分が病気に気づいて双極性障害と診断されるまでは色々な薬などに頼った。だけど当然のごとく症状は改善しなかった。

ただ、この記録が誰かのためになるかもしれないため、ここからは実際に自分が試した薬、サプリ、運動などを紹介する。

▪️整腸剤、腸活生活
メンタルを整えるには腸を整えた方が良いとのことで、ビオスリーHi錠とビール酵母をセットで飲んでみた。これはYouTubeで高須幹也先生が推していたセットである。しかし、結論便通も元々悩んでいなかったこともあり、違いが分からなかった。月2,000円くらいかかってコスパもあまり良くなかったので服用を辞めた。

▪️女性向けサプリ
メンタルの浮き沈みはPMSやPMDDが関係あるのではと感じて、まずプレフェミンを飲んでみた。2ヶ月飲んでみたが、メンタルに変化はなく服用を辞めた。
次に命の母を飲んでみた。こちらも2ヶ月飲んでみたが特に変化はなく辞めた。
色々調べたが、プレフェミンも命の母も薬ではないため、人によって効果は違うと思うが劇的な変化はないそうなのと、月2000円ぐらいはかかりコスパも良くなかったので辞めた。

▪️ビタミン剤
ビタミンC、ビタミンBを飲んでみた。これはメンタルの効果というよりは日常の疲れなどが和らげばといった気持ちで飲んでみた。毎日続けていたし、コスパも月500円ぐらいなので続けやすかったが、ある日飲む習慣がなくなってからはなくてもいいやと思うようになり辞めた。

▪️貧血サプリ
貧血が原因なのかもと疑うときもあった。私はファイチを飲んでみた。しかしたまに来る目眩だったり、もちろんメンタルの症状は改善されることはなく辞めた。月2000円ぐらいかかった。

▪️マグネシウムサプリ
マグネシウムサプリにも挑戦した。日々の疲れが原因でメンタルが良くないのではと感じて調べたところ、マグネシウムが良いといった情報を仕入れた。だけど私はかえって体が重だるくなってしまって合わなかった。

▪️運動(ヨガ、筋トレ)
ホットヨガ、ヨガ、ピラティス、ダンス、水泳、筋トレなど、色々な運動を試してみた。こちらは効果があった。劇的に改善というよりは、気持ちが落ちたときに運動をすることですっきりした気持ちになったし、気分が前向きになった。しかし、根本のメンタルの浮き沈みが改善されることはなく、あくまで運動は補助的な役割では必須だが、根本が治らないものなのかと悩んでいた。

このように私は色々試しては辞めてと挫折を繰り返していた。そしてこの一部始終をみていた友人からある一言を言われた。
「心療内科で一度相談してみるっていうのも手じゃない?」

私は最初にこの言葉を聞き、憤りを感じた。ただ、たまに気分の浮き沈みがあるだけで、私は病気じゃない。なんで私を病人扱いするんだと。

しかし、少し冷静になったところで、もしこのメンタルの症状が改善するなら、相談だけでもしてみようかなと思うようになった。病気じゃなければ相談だけで終わるし、まずは相談してみようという気持ちになった。

いきなり精神科や心療内科に行くのは、正直に言うと変な人がいるんじゃないかと思って怖かった。

予約も数ヶ月先まで取れないし、そうなると腰がどんどん重くなっていった。

そこでまずはオンライン診療を受けることにした。

オンライン診療を行っている病院は全国無数にあるため、当日すぐの予約もできるし、時間も朝から夜まで空いている。

行ってみようと思ったタイミングですぐに行けたことで私はハードルがすごく下がったので、まずはオンライン診療を受けてみることをおすすめする。

病院で診療してもらった結果は、双極性障害II型だった。

私は診断結果が出た時に、やっぱりそうかと思った。それと同時に、病名がでたことですごくほっとした。原因をもう探す必要がないんだと思うと、すごく嬉しかった。

そこから私の場合は薬物療法と最初は2週間に1回のカウンセリングで様子をみることになった。

私が処方された薬は「ラツーダ20ミリ」で、1錠を夕食に服用することになった。

ここからは薬を飲み始めてからの変化を1ヶ月ごとに記す。

▪️1ヶ月目
メンタルの浮き沈みは特に変化なし。
副作用で最初の1週間は眠気が収まらず、車の運転をなるべく控えるようにした。
仕事から家に帰ってきたらすぐに寝て、とにかく寝まくった。
ソワソワするようになり、落ち着かない日々が続いた。

▪️2ヶ月目
躁鬱の波が少なくなっているのを感じたが、まだ劇的な変化は感じられなかった。眠気もなくなり、副作用はほとんどなかった。心がフラットになっている日が多くなり、なんだか暇だなと思う時が多かった。良く言えば感情が安定してきたように感じる。
ここでPMDDに効くとされる抗うつ剤の「セルトラリン」5mmも飲み始めた。
▪️3ヶ月目
良い意味で感情がフラットになり、それにも慣れてきた。テンションが上がりすぎたり、寝込んだりすることが全くなくなり、それでいて気分の底上げがされている気がして、なんだか毎日おだやかだけど楽しいと思う日が多くなった。

▪️4ヶ月目以降
感情のフラット状態が保たれつつも、気分の底上げが間違いなくあり、人生が楽しいと思えるようになった。
友達とよく遊ぶようになり、家にひきこもることもなくなった。
感情に振り回されることがなく、毎日がとても楽しい。
体調が安定したことで、体重も3kg増え、健康的になった。
セルトラリンがPMDDに効いているかといったら、生理前は波は若干気分の波はあるが、底辺の感情からは改善され、日頃のうつ症状は明らかに改善された。

双極性障害という病名が出てからというものの、自分の体の状態が良くわかるようになった。今は有給とりながら無理なく正社員で働いてる。一時はもう無理かもしれないと思った会社員も、自分の体調の波を知ったことや薬を飲んでいることで続けられそう。

私はいま人生が楽しすぎるし、生きていて幸せだって心から思える毎日を過ごしている。

この体験で一人でも多くの人の背中を押したいし、救うことができたらと願っている。