私は元アルコール依存症の会社員。断酒してからまもなく2年が経とうとしている。

そんな私も少し前までは365日お酒。

休日は朝から晩までお酒を飲んでおり、朝からお酒を飲んで酔いが冷めたらまた飲んでと、夜まで繰り返していた。
飲み歩きも好きで、月10回は居酒屋に飲みに行っていた。

そんなお酒大好きな私がなぜ断酒したのか。

断酒する直前の私は、お酒が大好きだったけど、嫌いになりつつあった。

その理由が年齢とともに飲めなくなってきたことだ。

一緒に飲んだ人から、
「ぴーすけさんって思ったよりお酒飲んでなかった」
と一緒に飲んだ人が他の人に言っているのをたまたま聞いた。

「それは私が飲めなくなってきているだけだ。本当は浴びるほど、もっと飲みたい。悔しい。」

もうこうなったらお酒なんて辞めてやる。だけど辞められないといった日々が続いていた。

そんな私がどうやって辞めたのかを説明していこうと思う。

そして今回私がなぜこの記事を書こうと思ったかというと、私が断酒をしたときに、人の体験談がすごく励みになったからだった。

だから私の体験が誰かのためになるんじゃないかと思って書くことにした。

それでは早速書いていく。

①信頼できる人との出会い

2年前に出会った友人。
その日あったことや自分の過去を話す中で、私はお酒のことが多かった。
ある日友人から「お酒やめてみたら?」と言われた。

私はなんでいきなり自分の好きなものをやめないといけないんだと憤りを感じたが、私のエピソードなどが完全にアルコール依存症だったようで、心配した友人がかけてくれた言葉だった。

「一緒にサポートするからもしよかったらやめてみなよ」

この一言から、私の断酒生活が始まった。

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②病院に行った

まずは自分はアルコール依存症だと自覚するために、人生で初めての精神科に行ってみた。

これも信頼できる友人から「病院に行って話を聞いてみるのも一つの手じゃない?」と言われたのがきっかけ。

正直、自分はアルコール依存症じゃないし、そうだと思いたくなかった。

でも診断結果は紛れも無いアルコール依存症だった。

皮肉にもお医者様から「こんなに典型的なアルコール依存症の人と久々に会った」と嬉しそうに言われてしまった。
ただ、私は全く腹が立たず、むしろ「ようやくこれでお酒から解放される」という清々しい気持ちになった。

お酒が美味しく無くなると言われる薬ももらったが、副作用が怖くて飲んでいない。

幸運にも自制はある程度効いたため、入院をすることはなかった。
ただ、病院に行くことは、自分がアルコール依存症なんだと客観的に知るとても良い機会だった。

③ジムにいき始めた

お酒をやめたからには健康に投資をしようと思った。

外を走ったりすればお金はかからなかったけれど、あえてお酒で浮いた分のお金を使うことで、自分は健康にお金をつかっているということを客観視することにした。

お酒をやめるまでは運動はいっさいせずに体力は全くなかった。肩こり頭痛も激しくて常時体調が悪かった。そんな状況だったため、まずは週3回、通うことを意識した。私が行っていたのは体の調子を整えるようなジムだったため、簡単な筋トレやエアロバイクを漕ぐことなどを1日30分程度行った。

お酒が飲みたくなったらジムに行って体を動かすことで気が紛れたし、体に良いことをしてるといった感覚から自己肯定感は上がった。

もちろんそんなに簡単に気持ちは切り替えられるはずはなく、禁酒後3ヶ月程度は、なんで私はこんなに運動を頑張っているのにお酒を飲んじゃいけないんだろうと泣きながら帰っていた。だけど健康に課金して頑張っている事実があったからなんとか踏ん張れた。

④食生活を改善した

私の食生活はひどいものだった。
3色カップラーメンも当たり前だったし、お酒をのむときはたべないのが当たり前だった。

そんな私が野菜を気にするようになって食べるようになった。
運動をしはじめたことでタンパク質をとる重要さも調べるうちに初めて知った。

栄養を多少気にして食べるようになったら、肌や髪に艶が出るようになってきた。
目元の縮緬じわやバサバサだった髪も3ヶ月程度してから綺麗にまとまるようになってきたのである。

断酒をしたら甘いものを食べたくなった。それまではとにかく塩辛などしょっぱいものを好んで食べていたが、ケーキやまんじゅうなどが食べたくなって仕方なくなった。

とにかく断酒後1ヶ月〜3ヶ月目は無性に食べたくなったが、一切我慢はせずに食べたいものを食べた。禁酒で浮いたお金を考えたら、毎日ケーキを食べてもお酒を飲んでいたことよりも安上がりになると考えたら少し恐ろしかった。

私はこのように食べたいものを我慢せずに食べていたことで離脱症状のピークを乗り切った。

⑤お酒のかわりになる飲み物を探した。

お酒を飲む習慣があったので、常に何かを飲んでいないと気が紛れなかった。

断酒スタートすぐはノンアルコールビールを飲んだ。
各社から出ているものを買ってどれが美味しいか試し飲みするといった趣味ができた。

そうは言っても所詮ノンアルコールといった意識が消えず、飲んでも満足できなかった。
だけどその中でも1番ビールに近いものをと探しに探してアサヒ クリアゼロに落ち着いた。

断酒して2ヶ月ぐらいたった頃、ノンアルコールビールを飲んでいたら一向にお酒の味を忘れられなくなるんじゃないかと思った。だったらもうノンアルコールビールから卒業しようと思い立った。

次に試したのは美酢(ミチョ)だった。
ミチョはお酢のことで、炭酸水で割るとお酒のように飲めた。炭酸水は強炭酸がおすすめで、喉が焼ける感じがおさけのようで好きだった。私は杯数は気にせず、お酒を飲みたいと思ったたいみんぐでミチョを喉に流し込み、お酒の代わりに気を間際らせていた。

ミチョを飲み始めて、丁度禁酒をしてから3ヶ月程度立った頃、ミチョにも飽きてきた。ここまで来るとお酒のような感覚がなくても良いのではないかと思うようになった。

そこで次に私が試したのはジンジャエールだ。特にカナダドライのジンジャエールは炭酸も強く、ジンジャーの辛味が喉を刺激する感じが爽快だった。

このようにしてノンアルコールからも遠ざかったことで、飲物はお酒を飲まなければいけないといった感覚からも解放された。

次に私が禁酒して体験した体やメンタルの記録を1ヶ月ごとにまとめる。

結論、私は約半年間は強い離脱症状、9ヶ月間は精神的にも肉体的にも不安定な期間が続いた。

しかし、9ヶ月を過ぎた後には、断酒をして本当に良かったと思っているぐらい、精神的にも肉体的にも体調が良い。ぜひこれから断酒をしたいけれど道のりが長いと思う人は、絶対に続けていれば良い未来になると信じて頑張ってみてほしい。

では1ヶ月目からの記録を記載していく。

■断酒1ヶ月目〜3ヶ月目
まず初めに言っておく。とにかく地獄だった。
離脱症状は頭痛としても現れたし、それよりも精神的に辛かった。
24時間お酒のことしか考えられなくて、毎日のように辛過ぎて泣いていた。

だけど私を支えてくれたのは、例の友人と、自分はアルコール依存症だという診断結果。
ここで辞めないと一生辞めれないと自覚していたので、なんとか耐えるように頑張った。
その中でも特に有効だったのが、アルコール依存症の体験談を記録したまとめサイトを見ることだった。(http://alcoholic-navi.jp/follow/memoir/person/)

そこにはお酒によって職も家族も失い、人生がボロボロになった人たちの記録が生々しく書いていた。私はその記録を読むことで、ここまでボロボロになる前にお酒から逃げなきゃと自分を奮い立たせて耐え抜いた。

今回私が書いているような断酒体験談も参考にした。その時はいつになったらどんな変化があるのか、人の言うことを参考にしたくて、とにかく片っ端から本を買ったり、体験記のブログやyoutubeを見た。断酒で辛いのは自分だけじゃ無いと思って、自分も頑張った。

精神的に不安定な状況が続いた。お酒が飲めない苦しさで泣いたり、イライラしたり、とっても苦しかった。
だけど自分はアルコール依存症なんだから、情緒不安定になるのは当たり前だと思って受け入れた。

正直、その時は断酒をすることが人生の優先順位1番で、仕事もこなすだけでいいやといった気持ちでやり過ごすことにした。何よりも断酒を成功させなければいけない、そのような気持ちを持って日々を過ごした。

とにかく繁華街に近づかない、居酒屋の看板があったら目をそらすようにして、視界からお酒を遠ざけるのをかなり意識した。

■断酒4ヶ月目〜5ヶ月目
地獄のような離脱症状が少しだけ軽くなってきたのが4ヶ月目を過ぎたころぐらいだった。

その頃から健康に意識が向くようになってきた。
せっかく断酒をしたんだし運動してみようかな、健康な食生活をしてみようかな、・・
そう思うようになった。

まずはジムに通ってみようと思い、体験制度を利用してみた。
スポーツジム、ヨガ、ホットヨガ、ピラティス、ダンスなどなど、毎日のように予約をしてどんなものなら続けられそうか、楽しいかを試してみた。
自分に新しい趣味が出来たようで、その時はすごくワクワクして楽しかった。

色々体験してみて最終的に決めたのは整えるジムだった。いわゆるガッツリ体を鍛えるようなジムではなく、体の調子を整えるジム。

まずは少しでも運動する習慣をつけようと思って、週3回通うようにした。
ジムと食生活の改善で、まだまだ離脱症状は続いていたが、逃げ場が出来たようで少しだけラクにはなった。

この頃から見た目にも変化が現れた。肌のちりめんジワがなくなったり、髪のパサつきがなくなってきた。
この時は肉体的にも精神的にも外見どころじゃなかったけど、今考えると地味に嬉しい変化だった。

■断酒6ヶ月目〜8ヶ月目
断酒をして半年ほど経ったころ、無性にお酒を飲みたい症状がぶり返してきた。
「なんで禁酒なんかしているんだろう、こんなバカバカしいこと辞めてしまおうかな」
「あー、テキーラ一気飲みしたい」
などと、口が開けばぼやいてしまい、精神的にもきつかった。

こんな時にはまた断酒会の体験談を読んだり、誰かのブログやユーチューブを読んで自分を奮い立たせた。「もう飲んでやる。どうでもいいや」「いや、でもここまで頑張ったんだから、絶対に飲まないぞ」と毎日自分自身の中の天使と悪魔が戦っていたが、ギリギリ持ち堪えたといった感じだった。

運動と食生活の改善は習慣化してきていた。

■断酒9ヶ月目
9ヶ月が立った頃、お酒のことを考える機会がぐっと減った。
情緒も安定してきて、お酒の代替えも必要なくなってきたからお金が浮いていくのを感じた。

月3万円ほどお酒にお金が浮いたため、実家の帰省代や親戚にお金をあげるようになって、有意義なお金の使い方ができていると感じた。
今まで液体に数万円のお金を払っていたんだなと思うと、辞めてよかったと心底思うようになった。

運動も当たり前の習慣になってきたので、別で何か新しいことに挑戦してみたくなった。

断酒をするまでは、会社から帰ってきてすぐにお酒を飲み始めていたので、自由時間は常に酔っ払ってダラダラしている状態だった。
それがお酒を飲まなくなったことで頭がクリアになり、日々の時間に余白ができた。

私はここから勉強してみようと挑戦することにした。
色々調べてFP3級が面白そうだと思い、毎日図書館や家でコツコツ勉強してみた。
結果は2ヶ月で合格を勝ち取ることができ、同時に時間を有効に使えている気がしてとても達成感に満ち溢れた。

■断酒10ヶ月目〜
お酒とはほぼ無縁に。全くお酒のことを考えることがなくなり、自己肯定感も上がった。

焼き鳥屋でジンジャエールを片手にご飯を食べられるようにもなった。
周りの人がお酒を飲んでいても自分は飲みたいと思うことがなくなった。

この頃からお酒を全く飲まない友達ができて毎週のように遊ぶようになった。
それまでは友達といったらお酒を飲む人しかいなかったし、夜に集合して日付が変わるまで飲むのが友達と遊ぶというのが当たり前だった。

それがお酒を飲まない友達ができたことで、朝から遊ぶようになり、夜には解散して日付が変わる前に寝るのが当たり前になった。

お酒を飲まないから気が向いた時にはいつでもスポーツができるし、温泉やサウナにも気軽に行ける。
お酒を飲まなくなったことで新たな交友関係が広がり、私の視野はぐっと広くなって充実した。

▪️最後に
断酒をして2年が経とうとしている。今振り返っても禁酒をしてよかった。
ただそれに尽きる。
肉体的にも精神的にも、お金も時間も自由になる。

お酒のしがらみから解放されると、肩の荷がぐっと降りる。
この体験日記を通して、1人でも多くの人が救われることを願うし、お酒を辞めたいと少しでも思ったあなたを私は全力で応援している。

何かあったら何度もこの記事を見返して励みにしてほしい。あなたの日々がうるおいある人生になることを願っている。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。