今日は午後から健康診断だった。
それがまたしても。
ロック番だった‼︎
(*^皿^*)
いつもなら終わってから下剤でバリウムを放出する前に大手町の陽気に行くのだが、
今日は前から行きたかった店に行くことにした。
「蔦」。
見た目からすると昔ながらの洋食店。
の、
カツカレースパゲティ。
溢れかえるパスタ(とトンカツとサラダ)の山‼︎
これクッソ美味くてボリューミーなのにペロっと食えました♪♪
食えて良かった。
(≧∀≦)b
食って大満足で店を出た。
すると。
ここからは自戒。
店を出たらすぐ「ガシャン」という音とともに20メートルくらい向こうでチャリンコで転ぶ人が。
しかも倒れてチャリンコに乗っかられて尻もちをついてるような体勢からなかなか起き上がらない。
近くの人たちの動きもそんなに速くなかったのでダッシュで駆け寄ってチャリンコを起こしたけどその人(50歳後半くらいかな⁉︎)は尻もちスタイルのままなので「起こしますよ‼︎」と言って脇を抱えて立たせた。
見た感じ挙動不審な感じで身体障害者っぽかった。首から鍵もぶら下げてたし。「大丈夫ですか？」と言っても動転してるのか小さな声でボソボソと何か喋るだけで。
ただ放っておくのは何となく気が引けたので「どこか行くんですか？」と尋ねると「〇〇〇〇」と。スマホですぐ調べると道の反対側と言うより交差点から対角線側の地名のマンションだった。「(少し遠いな)」と思ったけど見て見ぬふりは出来ず、チャリンコを一緒に押しながらそっちに向かって行った。すれ違う人たちに不思議な顔をされながら歩いた。膝を擦りむいてたけどそんなに血も出ていなかったから大丈夫だろうと思いつつ、話しをしても声がボソボソすぎるから交通量の多い道沿いでは聞こえないから通じない、しかも歩くのがかなり遅い。チャリンコ乗ってたくせに歩くとクッソ遅い。太い交差点も歩行者信号が変わりかけてもまだ半分しか渡れなかったから「走りますよ」と言ってチャリンコ押す手に力を入れて少し早歩きにするとギリギリ渡れた。次からは信号が青になった瞬間から渡り始めなきゃな、と。いやその前に時間がかかり過ぎで会社に早く戻らないと油を売っていると思われてしまう、とか考えつつ一緒にチャリンコ押して目的地へ。・・・20分チョイかかって。
言われた号数をピッピッと入れてチャイムを鳴らすものの留守。ケータイ借りてみるとプロフィールの名前は別の人。いよいよ「(何なんだ⁉︎)」と思ってケータイ借りて一番頻繁に連絡してる人に連絡すると、「住んでるところは街中で全然違う場所」だと。
「オレもヒマじゃないからすまないけど警察呼びます」と言って警察を呼んだ。本当にボソっボソっとしか喋らないから。ヒマじゃないのも嘘ではないけど健康診断で終わり際に飲んだ下剤のせいで括約筋が少しずつ限界に近づいていたから。
警察がきた。
経緯を説明したら名前とか生年月日を聞かれた。「(オレのじゃなくこの人のを聞けよ)」と思いつつ答えて、で引き渡して近くのコンビニのトイレへ。
でバリウム(&カツカレースパゲティ笑)放出して復活した僕はコンビニで飲むヨーグルトだけ買って出たらまだ警察の人とその人が話しをしていたから大丈夫ですか？と聞くと、何と家は繁華街の方だった。「足が痛いのなら送って行きます」と言ったらいやいや我々が途中まで付いて行きます、と。
その人、実はパーキンソン病だった。
自分のことをまた嫌いになった。
なぜもっと辛抱強く接することが出来なかったのか、我ながら情けなかった。そりゃ歩くのも遅いっていうかキツかっただろう、たぶん喋るのも筋肉使うからボソボソと単語でしか喋れなかったのだ。そして歩くのも当然遅かったのだ。
パーキンソン病の人が日常的に起こせもしないチャリンコに乗ってたのとかもいろいろ疑問が残るが、それでも何か自分の観察眼の無さと視野の狭さと理解力のなさにガッカリだった。良いことをしたと言えばしたけど、でももっときちんと接することは出来ただろう、と。
「我々が付いて行きます、この方には日常なので送ってもらわなくて良い」。警察の人の答えも事務的で無機質な感じがしたけど毎日毎日助けが来るワケではないのだから現実的ではあった。
お礼がしたいからと言ってその人から名前と連絡先を聞かれたが、飲むヨーグルトだけ渡して「どうか元気になって下さい」と言って別れた。時間は使ったもののタカを括ってちゃんとその人に向き合わなかった自分が情けなかったから。
今日のあの人のことはたぶんこの先相当の間は忘れない。
自分のことをあとで客観的に見て気に入ることができるように、そしてクズ人間だけど必要以上に健康なんだからもっと思いやりや優しさを持とうと思う。
朝早く起きて偶然にも聴いていたのにな。
情けないな。
「人にやさしく」
THE BLUE HEARTS