一般家庭から出るゴミと企業、商店から出るゴミはさして変わるものではない。燃やすゴミ、プラスチックゴミ、ペットボトル、缶類、その他をこの会社は回収し、厳密に選別してそれぞれの処理場へ運んでいく。燃やすゴミは一日分巡回回収しそのまま焼却処理場へ。単価は23円/kgだ。お客さんへはこの金額の2倍を請求する。居日平均1トン回収するので差額分の23,000円が粗利となる。一か月換算で253万円の粗利を得る。 ゴミがお金に変わるのだ。この253万円から、ガソリン代やら車の修理やら、当然人件費やらを引くと少なくとも200万は残る計算だ。次にプラスチックゴミの場合、これは一概にリサイクルとは行かない。弁当の食べ残しや、ドレッシングやら醤油、ソースなどの容器もゴミに紛れ込んでいるので、回収したプラスチックゴミは選別工場へ運び込まれ、作業員が、簡単に言えば綺麗なプラスチックと汚いプラスチックに分ける。綺麗なプラスチックはリサイクル施設へ搬入し、汚いプラスチックは焼却される。割合的には6:4で汚いプラスチックが多い。国や自治体でプラスチックゴミは綺麗に洗ってから出すように勧めているが、現実はそうではない。リサイクルされる率は40%しかないのだ。60%は高温で燃やされる。当然CO2も排出されるし、ダイオキシンも少しは出ているだろう。で、プラスチックゴミは一袋当たり4,000円で回収する。結構高い。一か月の売り上げは400万円は超えるが、回収費用や選別費用、車の維持費用、処理費用を引くと250万が残る。・・・続く。
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