前記事からの続きになりますので、まだの方はまずはコチラをお願いします…
アマゴを狙って渓流釣りに来て、堰の下の有望ポイントでライントラブルを起こしてしまった私は、やむなくその場でラインを切って対処することにした。
無論、切ったラインは全てカバンに入れて持ち帰る。この大自然の中には、小さな切れっ端ラインすら残しちゃいけない。不慮の根掛かりロスト等は仕方ないとしても、わざとゴミを残すなどという行為は、この渓流に限らず御法度であることは言うまでもない。
ラインを切ってトラブルを修復すると、当然スプールに残っているラインは少なくなった。だが、多少ラインは少ないくらいの方が、飛距離は落ちるがトラブルは減る。むしろ渓流初心者の私には、これくらいが丁度いいのかもしれない。
それに、この日の私はいつになく準備万端だった。これくらいのライントラブルは想定内であり、非常時に備えて予備のラインも持って来ていた。
更には不意のリールトラブルにも備え、予備リールとしてカーディナルC3と替えスプール(共に新品ラインに交換済み)もカバン内に待機させていた。我ながら完璧な体制である。
ライントラブルを修復した私は、堰の真下に向けて何度もキャストした。
しかし、ここでもアマゴは出ず。このポイントも、もう既に先行者に叩かれた後だったのだろうか…。
私は新たなパラダイスを探したくなったと共に、昼時も近くなったという事もあって、一度停めていたスクーターの場所に戻る事にした。
降りて来た長い急斜面を、さっきとは違う場所から登り始め、ガサガサと薮を抜けてなんとか道路に戻る。
スクーターを停めた場所に着き、ふと下を向いた時に、私はある異変に気づいた。
あれ⁈
胸につけていたはずの遊漁券が、無い…
遊漁券、紛失‼︎😱
今度こそガチでやらかしてしまった。
せっかく嫁様に頼みこんで家計費から買ってもらった遊漁年券を、解禁初日にして何処かへ落として紛失してしまっていたのだ。ンなアホな…😰
焦った私はポケットやカバンの中を探すが、無い。
ウェーダーの胸部分につけていたので、「もしかしたらウェーダーの内側に入り込んだのかも?」とウェーダーを脱いでみても、やはり無い。
「もしかしたら自分の勘違いで、スクーターのメットインの中に入れてあったりして⁈」と思いながら探してみるも、やっぱり無い。
何度探しても、どこにも無い…
詰んだ😭
たしか遊漁券の裏の注意事項には、"もし紛失しても再発行はしないから気をつけろよ"的な事が書いてあった記憶がある。5500円も支払って買った年券を、半日も釣りせずに失くしてパァにしてしまった…などと馬鹿げた事を、帰って嫁様に言える訳が無い。顔からサーッと血の気が引いていくのがわかった。
どうする⁈交番へ遺失物届け提出?
いや、まずは漁協へ連絡?
私はプチパニック状態となり、様々な思いは頭の中をぐるぐる巡るばかり。
再びあちこち探したが、やはりどこにも見当たらず、つい一人で
「ウソだろ⁈マジかよぉ〜‼︎」
と叫んだ時、背後にふと何かの気配を感じた。
振り向くと、そこには「オメェ何やってんの⁈バカじゃねーの。」とでも言いだけな顔をしたタヌキが、遠くから私の方を見ていた。失意の中だがブログネタの為にパチリ。
私はとりあえず通って来たルートを逆方向から再び戻って、途中で落としたであろう遊漁券を探すことにした。タヌキなどかまっている余裕は無い。
「きっと、あの険しい急斜面の登り降り途中で落としたのだろう…」と考え、その辺りを重点的に探すも、どこにも見当たらない。
「もしかしたら、川を遡上してきた際の岩登りの時かも。いや、複数の倒木を越えた辺りか?」とあちこち川辺を探すも、やはり無い。
釣りをしながら一度通っただけでも、かなり体力を使った険しいルート。それを更に二往復して探したが、見つからない。
どこを探しても見当たらない。
ガチで詰んだ…
この日は気温も上昇して暑く、急斜面の登り降り連続でさすがに疲れてヘロヘロになり、諦めかけた時だった…
あ…
あった‼︎🤩
あぁよかった!無事に見つかった…😮💨
ライントラブルを直していた場所の近くの水中に沈んでいたのを発見。おそらく肩掛けカバンを下ろす際に外れて落ちたと思われる。なんとか無事に回収。
(ヤラセじゃないよ、ガチだガチ😅)
無くした遊漁券が手元に戻って来て、この試練を乗り越えたと安堵した私だったが、実はこの騒動の途中から既に、二つめの試練に襲われていた。
へーっくしゅん‼︎
へーっくしゅん‼︎
へーっくしゅん‼︎🤧
元来花粉症である私は、このタイミングあたりから激しい鼻と目の痒みに襲われた。里山のこの地は、どうやら花粉の巣窟であるようだ。
家を出る前に一応薬を飲んでマスクをしていたのだが、ここでは全く効果ナシ。鼻はグジュグジュ目はカイカイで、くしゃみは連発で止まらない。しかも予備リールは持って来たくせに、目薬を持って来るのは忘れていた。
この日、お昼は川辺でカップラーメンを作って食べる予定で、その準備もしていて(漁協にて了承も得ていた)そちらも楽しみにしていたのだが、花粉症の症状のあまりの酷さにとりやめ。
この日はお昼を食べてから、久しぶりに夕方までしっかりガッツリ釣りをする予定だったのだが、この体調じゃとても無理だと判断し、諦めて帰宅することに。
ちなみにこの日の釣り時間の1/3くらいは、くしゃみ連発しながらの遊漁券探しに費やしてしまった…。
結局この日の釣行では、アマゴの姿すら見ることができずに、遊漁券の紛失騒動と今季の花粉症が本格発症したという結果のみを残して終了。
憧れていた渓流ルアー釣りの初日だったが、水辺ではロクなことが無かった。
(ちなみに今記事タイトルにある"いよいよシーズン到来!"のシーズンとは、半分は花粉症シーズンの事である。)
帰る前に漁協小屋に挨拶に立ち寄り、先ほどの女性の方に事の一部始終を話すと、よほど気の毒な奴と思われたのか⁈よく冷えたオロナミンCと、立派なキャベツを頂いてしまった。
お礼を言い、キャベツを入れてもらった紙袋をスクーターに引っ掛けて帰宅の途へ。しかし数キロ進んだ所でバリッ!と紙袋の底が抜けて足元にキャベツ落下。
あぁ、この日は何をやってもうまくいかないDAY。いや…いつもの事か(笑)
くしゃみ連発しながらも、なんとか無事に帰宅。
大自然の中で食べるのを楽しみにしていたカップラーメンは結局、普通に家で作って食べた。
漁協の方にはその他にも木製キーホルダーやら、写真には無いがステッカーやらお手製マグネットやらと、色々と頂いてしまった。
また、直接会話することのなかった方々も、私がスクーターで出発する時には会釈してくれたり、道路に出る時には付近の安全を見て合図してくれたりと、初見の私に対して、皆さん笑顔で対応してくれた。
渓流釣りはダメダメだったが、里の人との素晴らしい触れ合いがあり、ここに来た意味は確かにあった。初心者の私を暖かく迎えてくれた漁協の方々に感謝🥲
そんな感じで、会社を休んで行った私の渓流ルアー釣り初挑戦は、アマゴの姿を見る事無く終わった。
てんでダメな私のアマゴ初挑戦になっちまったが、なぁに、焦る事は無い。解禁日が終わったとはいえ、渓流シーズンはまだ始まったばかりだ。
また必ず挑戦しよう。川は逃げない。逃げるのはいつだって自分なのだ。
決して焦ってはいけない。再び時間を作って、あの美しい大自然の元へ行くとしよう。
憧れの"渓流の女王"の姿を追って…
とはいえ、さすがに焦ったよ!遊漁券を落として紛失した時は😅
(漁協の方の話では、そこまで必死になって探し回らなくても、もっと早く相談してくれてたら…との事でした。)
こんな駄文を最後まで読んでくれた方、どうもありがとう。おそまつ😙
エブリバディ達も、落とし物にはくれぐれも注意してくれよな!(笑)