先日、黄色いお店で買ったズイールの5/8ozゲイリーウィッチ。このルアーとの遭遇の時に、ふと思い出した事があり、毎度ネタ不足なので今回の記事にすることにした。

そんな話でよければ、よろしくどうぞ…。



















その発端はその昔、私がトッパーとか呼ばれていた頃の話である。

最近では、私にはオールドダイワのイメージを持つ方も若干居られるようだが、実は私にはそんな時代もあったのだ。





その頃、某トップ系ショップに足繁く通っていた私はある日、そこの店主にこう言われた事があった。



「5/8ozのゲイリーウィッチで釣ったら本物やで。」



と。






5/8ozのゲイリーウィッチを自在に操って魚を釣る事ができれば、トップ専門の釣り人として一人前だ。と、店主のオヤジは私にそのように言い放ったのだ。



まだまだ純朴ピュア盛りだった当時の私は、その言葉を真に受けて、


「ほぉ〜おもしれぇじゃん‼︎ それじゃあ、いっちょうビッグサイズを釣って来てやろうじゃねぇか😤」


と息巻いた。




その頃の私はたしか、まだ血気盛んな30歳前であり、季節を問わずトップオンリーでの釣りをしていて、1ozクラスのハンドメイドブランドのルアーばかり使っていた。

そして、フィールドに恵まれていた事もあり、そのスタイルでもまぁそれなりにバスを釣っていたので、ちょっと…いや、かなり天狗さん🤥になっていたと思う(笑)




その時、私は5/8ozゲイリーウィッチを持っていなかったので、その場ですぐにひとつ買い求めて、使ってみる事にした。



それがこれ。

2005年のゲイリーウィッチ、5/8ozのギルカラー。




ルアーのキズは歴戦の証。

フックサークルとかローリングマークとか呼ばれる、ルアーのボディについた針のキズは、深ければ深いほどカッコ良いと思っていた。


まぁその考えは今も変わらないが、当時は「魚を釣りたい」よりも「ルアーに見事なフックサークルをつけてカッコ良くしたい」という邪な動機で投げていた事もあった。

今考えると恥ずかしい、我ながら本末転倒とでも言うべきお馬鹿さんな過去である🫣









そして、その店主の煽り発言の後、このゲイリーウィッチを多用する日々が始まった。



あちこちの野池で、フローターから…


何度か行った山間の某ダムで、夜明け前、乗せてもらったアルミボートのフロントシートから…


会社帰りによく行った、勝手知ったるホーム野池のナイト陸っぱりで…



シチュエーションや場所を選ばず、あらゆるシーンでこの5/8ozゲイリーウィッチを投げていた。


店主の発言に対する、私の意地の張り合いだった。





そして、その結果は…














































捕獲数 ゼロ

バイトの回数 わずか2回





…最悪の結果である😓


"出ない、のらない、もう飽きた"

という私お得意のパターンで、結局途中で投げ出してしまったのだ。


あの頃からずいぶんと月日も経ったが、いまだに5/8ゲイリーウィッチでの釣果は得られず、あの店主いわく偽物?からの成長は今も叶ってはいない。







時々、トップでバスを釣った事をブログ記事に上げると、ありがたい事に「すごい!」とか「さすが!」とか、そんな嬉しいコメントを頂くことが多々ある。

その度に、お調子者の私は

「そう⁈ …えへへ、ワイもなかなかやるやん♪」

などと、つい勘違いしてしまいそうになる。




そんな時、


「5/8ozのゲイリーウィッチで釣ったら本物やで。」


という、あの日以来、私の心の奥深くに刺さったままの店主のオヤジのセリフが、今でも抜けない棘のようにシクシクと痛み出し、そして私は

「そうやった…、この5/8ozゲイリーウィッチで釣っていないワイは、まだ本物じゃないんや…。」

と我に帰り、ようやく自分を取り戻すのである。








その一方で、あの時の店主の発言の真意は、今思うと、

"あれ実は、あの時いくつも売れ残っていた店頭在庫の5/8ozゲイリーウィッチを売り捌く為の、あのオヤジのテキトーなセールス文句だったんじゃないのか?"

とも邪推してしまうのである。

あの頃は純朴ピュアだった私も、今ではずいぶん穿ったものの見方をする、俗世間の垢にまみれた大人になってしまったようだ。

だが、この予想はたぶん当たっていると思う(笑)





ま、今回のお話はそんなところさ。


こんなつまらない駄文に付き合ってくれたエブリバディ、どうもありがとう。


ユーたちの素晴らしい釣りを、心より祈っているゼ👍


…って、せっかくの連休なのに雨やねぇ⤵︎残念😓